建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
暖かみのあるひと・しごとそして住まいへ。2
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     長年住まいづくりをしてきて、その度に住まい手ひとりひとりの暮らしの機微に触れてきました。その多様性は筆舌にあらわし難く、個々に全くの別物だと言う事が出来ます。つまり、一つとして同じケースはない住まいづくりなのです。故に自ずと住まい手と私たちの関係は、住まいづくりを進めていくうちに古い友達か遠い親戚のような存在になって、俗にいう「業務」などという乾いた言葉ではあらわしにくいような関係に発達していきます。長く住み続ける住まいをともに考えていくのですから、当然の事ですが、本音で語り合えばそう言う事になります。私の中にもそういう事柄が澱のように何十年も溜まって、今があると言う事が出来るかもしれません。

     最近、お知り合いの方の中で幾人かの方が、「仕事」を「志」の事と書いて「志事」と言う文字を使われているのを目にしました。由来は存じませんが、上手い表現だと思いました。兎角現代人は賃金労働に終始して、心をすり減らしているようにも思います。全てが貨幣価値に置き換えられてしまうという認識は改めなければなりません。渇望を満たすために貨幣をかき集め、貨幣のために渇望を増やしているようですらあります。貨幣は、価値をストックしたり交換したりするためのツールでしかなく、価値そのものではないと言う原点を忘れてはいけないと思います。そう言う意味ではわたしなどは、恵まれた志事をさせていただいているのだと思います。

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    | 住まいづくりのヒント | 06:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
    暖かみのあるひと・しごとそして住まいへ。1
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       少し明るい話題をコラムにしようと思いながら、本日はアップが遅くなってしまいました。私たちの仕事は、お客様の暮らしのベースになる部分で、朝起きて、夜寝るまでの時間をどう暮らしていただくかと言う事が直結しているので、真剣に考えれば考えるほど、最近は社会がそのまま暗い影を落とし、難しい問題も多いのでついつい話題が暗くなっていけません。仕切り直しをと思うのですが、年齢的に少し薹が立った私には、今の社会がどうにもやるせなく思えて仕方がなく、困ったものだと思っています。

       世の流れに抗ったところで、私ひとりに何が出来ると言う事ではありませんが、ただ一つ言える事があります。私たちひとりひとりは、みな平等に幸福になる権利を持っていると言う事です。住まいづくりに携わっていると、様々な人間模様に出会(くわ)しますが、みなそれぞれにそれなりの不安を沢山抱えてくらしておられます。また暮らしの信条もまちまちで、どれが正解と言う事でもありません。そのそれぞれの暮らしを、自由に描ける世の中だけは、守らなけれならないと思います。その住まい手にとって、どんな住まいが良いかと言う事を常から考えている私たちは、世の中が厳しくなればまる程に、その手段を選ばず、想いのある方達となるべく連携して良い仕事をしていこうと思ったりするのです。

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      | 住まいづくりのヒント | 18:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
      証人喚問と今を生きると言う事...。
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         昨日の森友学園籠池理事長の国会証人喚問の中継を見ていると、世の中の劣化が著しく、溜息が漏れてしまいました。民度と言う言葉がありますが、いやはやこの国の民度も落ちたものです。内容は記す価値もないようなものですが、露骨に「変なおじさんの虚言」と言うオチをつけて、飛び火を回避したい与党と、どことなく攻めきれない野党のやり取りは、かつてのロッキードな疑獄とは、スケールも内容もお粗末すぎる有様です。当時のこの国であれば、きっと世論が許さず、どう考えてもある時期まで学園と蜜実な関係の首相夫妻が、クズグスその地位に居座ると言う事もなかったと思います。逆に言えば、ここまでの事をさらけ出しても「問題ない」を繰り返すご当人と取り巻きと厚顔無恥ぶりは理解に苦しみます。責任転嫁と保身のみが目立つ政治家と官僚、そしてその輩を無意識ではあっても黙認温存している我々国民の同じような傾向が起因しているのかもしれません。

         くだらない疑獄事件は別として、世の中に退廃的な空気感が漂うと、何処かでその閉塞感を刷新したいと言う衝動に駆られ、その隙間に巣食うのが過激なポピュリズムであったり、ファシズムだったりします。共謀罪と言うかつての治安維持法にも匹敵する危なっかしい法案も閣議決定してしまいました。私は、この異常事態を本当に心配しています。そしてその回避には、我々ひとりひとりの心の有り様が大切だと思うのです。ものづくりをしている人間は、平和な時代にしか健全なものづくりが出来ません。過去の歴史に見ても、世が乱れれば我々のような仕事は出来なくなる事は自明です。逆に言えば、平和を祈り、世の中の乱れに迎合する事なく淡々とものづくりをし、少しでも人々の日常を目ざめさせ、良い方向へ進めることが、仕事の本分だと言えると思います。息苦しい時代ですが、心がけがぶれないようにしたいと思います。

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        | 社会・事件 | 09:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
        じわじわ効いてくる住まい...。5
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           色々な要素が、刺激的で一過性のものは時として魅力的です。ただ、住まいの世界でその劇薬を望めば、住まいはいつまでたってもスクラップアンドビルドを繰り返し続けなければなりません。劇薬は副作用も多く、少子高齢化、人口減少の加速が見えているこの国において、あえてこれから建てると言う事になれば、私はやはりそう言う住まいづくりから少しでも抜け出していかなければならないのではないかと思ったりします。一見、ごく普通の住まいでありながら、ごく自然に見える住まいでありながら、実は性能にすぐれ、奇をてらったデザインでなく、いつまでも飽きが来ず、なおかつ細部において住まい手の個性がチラっと光るようであればよいかなといつも思います。そんな住まいであれば、いつまでも相撲手に愛され、大切に住み継がれていくのではないだろうかと思うのです。

           いつの時代も徒花はぱっと咲いて散るのみです。住まいは時間スパンが長いもの、つねにどんな時代にあっても徒花では行けないと思うのです。社会が変化し、時代が変わっても、変わらない部分はあると思います。住まい手が心から安心して日々の暮らしを委ねられるそんな住まいを模索していきたいと思っています。何事においても、じわじわっと聞いてくるような、そんな住まいが練りそうです。(おわり)

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          | 住まいづくりのヒント | 07:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
          じわじわ効いてくる住まい...。4
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             基本的な躯体性能、そして飽きの来ないデザインについて書きました。そして、何よりもじわじわ来るのがやはり「間取り」プランだと思います。以前、すでにお住まいになられてだいぶ経ってから、クライアントの奥様から少し興奮した感じでお電話を頂いた事があります。「今から言う事を聞いてみてくれません?もしかして、うちの階段、こういう理由からこう作られているんじゃ?」と私の意図を見事に語られたのです。「そうです」と言うと、「やっぱりそう?鳥肌立った!」と有り難い反応が続きます。最近は、ネットであらゆる情報が一般の方でも共有できるから、気軽に間取り図をご自分で作られてお持ちになるお客様も少なくありませんが、やはり、それで良ければそのままお建てになられるのが幸福で、私たちはおまんまの食い上げと言う事になりますが、そうそうは簡単でないのがプランと言う事になります。間取りは、一見単純で簡単に見える間取りほど、時間をかけ、ブラッシュアップされた者だと言う事が出来ます。住まい手の一挙一動をつぶさに理解して、スムーズかつシンプルに、また飽きないような仕掛けを一杯埋め込んだプランと言うものを常に心がけながら常にプランを重ねています。先ほど例に上げたお客様のように、日々の暮らしの中でじわじわ感動していただけるようなプランになれば良いなといつも思っています。(つづく)

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            | 住まいづくりのヒント | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
            じわじわ効いてくる住まい...。3
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               じわじわと効いてくるもの、その一つは住まいにおいてここまでお話ししてきた「温度管理の出来る性能」と言う事になります。後付けの設備はやがて更新していくものですが、断熱気密性能は一旦建物が造られてしまえばなかなかあとから強化できないものです。地味でその効果が語られにくいから、「売りやすい家」のコストに盛り込まれず、いつまでも基本的な性能の足りない住まいが建てられていきます。2020年、漸くその最低基準がルールとして義務化しますが、これはまだまだ理想にはほど遠い性能である事は忘れてはいけないと思います。住まいの要素として、「基本的な性能」はその第一義ですが、またそればかりでも住まいは成り立ちません。奇をてらった一過性のデザインはすぐさま飽きられて魅力を失います。何十年も住み継がれていく住まいに、劇薬の刺激はあまり必要ないのではないかとも思います。私はよく、こんなたとえ話をします。通勤通学で毎日通る道沿いで住宅の工事が行われていて、いつの間にか気がつかないうちに出来上がって、その時はそれくらいの認識で、日常の中でたまたまさその住まいの前に佇む瞬間があって、何気なく見上げた時に「あれ、もしかしてこの住まいはとても良く考えられていて美しく、工夫に富んでいる」などと、凝視してうつぶやきを誘うような住まいが一番理想だといいます。飽きの来ないデザインと言うものはそんなものではないでしょうか。住まい手の日常を包むものですから、生成りの綿のシャツのような風合いが私は良いなと思ったりします。(つづく)

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              | 住まいづくりのヒント | 07:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
              じわじわ効いてくる住まい...。2
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                 冬の床暖房に続いて九州などでは同じように、最近、輻射冷房なるものが取りざたされています。分からないではないのですが、私の食指はあまり伸びません。住宅の展示場などで紹介されるパネル式輻射冷房は、得てしてその設定温度が低すぎる傾向にあります。極端にパネルを冷やせば、涼を得る事は出来るかもしれません。ただ、暖房同様、要するに性能が伴わない家では、極端に温度を下げざるを得ず、快適でエネルギー効率の良い冷房とは言い難い。結露も大きいですし、極端な低温が優しいかと言う問題もあります。営業の方が、「輻射はダイレクトに効きますから、鍾乳洞の中の涼しさです」とか何とか言い始めると私などは???なのです。鍾乳洞の中に長時間いれば、唇は紫色になってしまいます。冬の暖房回路を遊ばせずに、夏も使おうと言う事が多いのですが、少しシンプルに考えれば、家電エアコンがこれだけ普及しているのに疑問は残ります。冬の輻射暖房は何故快適なのかと言えば、輻射(ほう射)によって、皮膚の接する空気温度ではなく、直接ほう射面の温度を感じる事が出来るから、空気に気流が発生せず低温でも芯から暖まる暖房として優しいのです。この言葉を逆に使えば、輻射冷房も輻射面からの温度をダイレクトに感じ、気流を起こさないので温度を下げすぎるのは心から身体を冷やすから、優しくないと言わねばなりません。暖房は、空気をなるべく動かさずに低温で行う事が優しく、冷房は少し気流を起こし、なるべく高い温度で行う事が鉄則。いずれも、暖かい、涼しいではなく、どちらも余り感じないことが体感温度と言う観点から「優しいもの」と言えるのです。理想型は、輻射暖房と気流を伴う冷房の使い分けだと思います。輻射冷房のすべてを否定しませんが、一気に涼を感じるほどの低温はいささか眉唾な感じがします。これも、展示場マジックの一つです。いずれにしても、建物の基本性能を冷暖房機器の性能で補うことを早くやめなければ、快適で省エネとは言いにくいものになってしまいます。(つづく)

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                | 住まいづくりのヒント | 06:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
                じわじわ効いてくる住まい...。1
                0

                   何事も急速に、劇的に変化する事には危なっかしいものが多く、劇薬に副作用が多いのと同じで、私たちが扱う住まいの事などには少しあわないと常日頃考えています。何十年と言う時間スパンで考えていく住まいの事だから、アクション映画のようなハラハラドキドキよりも、帰宅してワンシーンを思い出してふっと微笑むことが出来るコメディのような要素が大切な気がします。よく、住宅展示場での床暖房に関しては、夜店の怪しい啖呵売のような胡散臭さを感じる事があります。「うわーっあったかーい」という客に「はい、スリッパを履かずにお上がりください」などとニンマリで説明している営業マンがいたら、もう怪しい手品が始っている。実は、足の裏で暖かさを感じるような暖房は、快適である筈がないからです。寒い場所から入ってくて、数十分は足の裏がポカポカで気持ちよいかもしれません。ただ、人間の皮膚は常に放熱し、また発汗をしています。足の裏もその例外ではなく、まずここで暖かさを感じるほどの高温の床は、少し時間を過ぎると不快であり、むしろ気持ち悪い。常にフライパンの上にいるトウモロコシのような状態ですから、煎り上げられて水分が大半の人間の身体には良い環境である筈がないのです。電気ホットカーペットの上で少しでもうたた寝をすると、深いきわまりないご経験はないでしょうか。逆に言えば、それほど温度を上げなければ、部屋の中が暖かくならないと言う事は、床暖房に適した性能には足りていない住まいだということになります。床暖房自体を否定はしませんが、極論から言えば、足の裏で感じないほどの温度で、ゆっくり部屋の温度を制御出来るほどに、高い性能でなければ、本来のものではないということになるのです。(つづく) 

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                  | 住まいづくりのヒント | 06:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  限りなく続く日常と言うたからもの。5
                  0

                     出来る事から気付きを増やしていくと言う事が、日々の暮らしには大切かもしれません。「便利」という一見万能薬であるかのようなお題目に右へ倣えすると、何処か思考停止に向かっていて、時間というものの粒立ちと言うか、きめの細やかさが失われていくようなきもします。だからと言って、便利を全て否定して懐古調な営みを実践せよなどと言っているのではありませんが、やはり、この数十問のこの国は「便利」一辺倒で突き進み、私たちひとりひとりの心の中に訴えるものを随分希釈してしまいました。色も形も変わらなくとも、色々なものに実がなく虚務な臭いが染み付いてしまっている。ここを改めて生きたいなと思うのです。ものづくりをする私たちは、実際には経済と言う現代社会と密接に関係していますが、しばしばこういう想いと経済の狭間で苦しみます。経済性を考えると全てにおいて実のあるものとならないケースも多々ある。ただ、そこは作り手としての良心の問題だと思ったりします。日々の一瞬一瞬に、幸福と言う粒子は沢山練り込まれていて、私たちはその粒子を随分無駄にやり過ごしているかもしれません。宝物のようなその粒子を、十分に生かすような仕事をしたいです。(おわり)

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                    | 住まいづくりのヒント | 06:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    限りなく続く日常と言うたからもの。4
                    0

                       淡々と流れていく日常の中に、実は幸福と言うものの根幹のようなものが流れていて、サプライズで心揺さぶるようなもの・ことは、インパクトはありますが時として優しくない。ほっとする気持ちや、じんわり噛み締めるような幸せは、実は日常の中に事あると思ったりするのです。どうかすれば全てが手抜きで固める事が可能な現代、その手抜きを少しずつでも改めて行く事で、実は色々なものが違って見えてくるのではないかと思ったりします。どんなに手抜きをして時間を余らせたところで、私たちはその時間を持て余し、暇だと嘆き、実のない遊興に走ったりするのが凡夫の常です。衣食住のどの部分でも構わないので、私はどんな導入部からでも少しずつ丁寧に改めていく事こそが大切ではないかと思ったりするのです。食べ物も、産にこだわりどうして食べるのかを思案し、美味しく頂くなかには宇宙があります。華美なものでなくても、自分の体型にフィットしたものはそれだけで心躍る気がします。住まいも大きさや、華美か仕上げではなくとも、住む人の意識次第でどのようにも快適な空間になっていく者だと思います。例えば身の回りのものを更新する度に、簡単に手に入るものではなくて吟味し尽くしたものに更新していくとか、いちいちをその時々の妥協のないものに切り替えていく事も必要かもしれません。お手軽で、考えないで良いものにあふれて、思考停止ばかりを助長していけば、噛み締めることが出来る幸も少なくない気がしてなりません。(つづく)

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                      | 住まいづくりのヒント | 07:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
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