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愛着仕様の住まいのためにできること。3

 それでは、「愛着」いうものはどんなものでしょうか。ひと言で言えば、「思い」なのです。どれだけその住まいに思いをかけられるかと言う事なのですが、最近の風潮としてあらゆるモノ・コトがドライに片付けられて、安近短が理想とするなかで思いを込めていくことはなかなか難しい。ひとえに、貨幣価値と言う一元的な価値観で結果だけで物事を進めれば、「思い」などというものは置き去りにされていく事は自明の事なのです。私は逆に、住まいづくりは「プロセス」だと言います。誰とどう考えて、どんな時間を使って、どう一つ一つ納得しながら住まいづくりをしたかが大切なのだと想います。「いくらで、どんな性能の住まいをどれくらい短期間で建てるか」というところばかりが問われますが、それはプロセスを無視した物差しだと想います。建ってしまえばそれで終わりであればそれで構わないのですが、実は住まいは出来上がってからが始まりです。住まい始めてからどんどん愛着が増していくような住まいづくりをしたいものです。最近の傾向として、「いくらでどんな性能でどれくらいの時間で建つのか」と矢継ぎ早に質問をされるのですが、こちらから「ではどんな住まいを建てたいのですか?」とお伺いするとなかなか返答が返って来ないと言う場合が少なくありません.申し上げたように、一元的な結果に注視するあまり、住まいの本来のあり方に関しては、骨抜きになってしまうという事だと想います。その部分が不安で仕方ない業界の責任も大きいのですが、本来住まいはどんな暮らしをするために、どんな住まいを建てるかと言う事が一番大切です。

 弊社ではまず、かなり詳細なアンケートで情報共有をした上で、価値観を共有するべく様々な話題のお話しをさせて頂きます。その上で、そう言う暮らしにはこんな住まいが良いのではないかと言う提案をしていくのです。具体的に、「どんな住まいか」の部分は我々が知恵を搾り分担するとして、「どんな暮らしをするか」の部分をじっくり考えて頂きたい。「考えない事が便利」という風潮は蔓延していますが、こと「住まい」に関しては、それではフィット感と愛着に繋がっていかないのだと想います。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
愛着仕様の住まいのためにできること。2

 近年の住宅業界は、エコ・省エネと高耐久を唄い、あたかも劇的に進化してきているようなイメージがあります。イメージと書いてしまいましたが、確かに確実に前進はしているようですが、ただ、そうでないもの、過去のちょっとしたアレンジや焼き直しのものも巷には少なくはありません。住まいがお客様とおつき合いする「時間」は、貨幣経済優先の劣化してゆがみを見せ始めている今の社会が扱う「時間」とは全くの別物です。また、高性能、高耐久になったら愛着仕様と言う訳でもありません。そう考えると、住まいづくりと言うものは実に奥が深く難しいものなのですが、私に言わせれば、エコ・省エネと高耐久は住まいの前提条件として一定レベル以上のものである必要があります。本来の住まい創りは、そこから先の事と言う事になります。エコ・省エネと高耐久を声高に唄いながら、それ留まりでは何ともお客様に申し訳ない気がしてならないのです。

 例えば、文句なしの耐久性があったとしても、その住まいが住まい手にとって、愛着の持てないものだったらどうでしょうか。長持ちする事を望まないその時点で、その耐久性に意味がなくなります。また、文句なしの温熱性能があったとしても、居心地が悪く落ち着けない場所になってしまっていたらどうでしょうか。他の様々な要素も含めての、居心地のための高性能だと想ったりします。せっかく巨費を投じて、自然界から空間を切り分け、自分仕様に仕立てていく訳ですから、やはり心から憂いなく愛着仕様の住処にしていく方が幸福だと想うのです。

 では、「愛着」は、どうしたら湧いてくるのでしょうか。少し考えてみたいと思います。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
愛着仕様の住まいのためにできること。1

 オープンハウスを終えて、頭の中は色々な事が去来しています。中でもうちのオープンハウスは、いわゆるOBの方達が沢山おいで頂く事が少し他と変わっているかもしれません。「もう建ててしまったのになぜ?」と良く言われるのですが本当に沢山のOBの方にご参加頂いています。自ずと四方山話は、互いの近況報告と住まいの維持管理のご相談だったりしますが、こういうOBの存在こそが、まさに弊社の愛着仕様の住まいゆえの特徴かもしれません。カフェスタイルのおもてなしは、さながらOB会となります。以前そう言うお客様のお一人から、「私がオープンハウスに伺うのは、初心を思い出すため。こんなに創ってもらって、うちも同じように真新しかったんだから、掃除をしようというきっかけになる」と言われた事もあります。そういうOBもすでに25年以上前のお客様が増えてきました。先日も、これから住まいづくりを検討されているお客様に、OBが直接住まいづくりを指南。仕込みでも何でもなく(笑)、「先生の住まいづくりの考え方はいいですよ」とやっていたり、「プランはすごく時間掛かるから早めにね」などというのもあったりします。私がいないところでのやり取りが、時折吹き抜け越しに聞こえてきたりするのですが(笑)、まさにこれこそが生のご評価だと有難く感謝したり、肝に命じたりの連続です。

 創り出すものは毎回全く違う別物なのですが、どうも私が創り出すものの共通項が、そんな瞬間に垣間みれるような気もします。時間が増すほどに愛着が増してきて、自分の住処として想いがどんどん深くなるような、そんなものが創れたらいつもいいなと想うし、創ったあともお付き合いを通じてそう言う方向へ少しでも導けるようにお付き合いをしていますが、今回はそんなお話です。あなたの住まいづくり、愛着仕様になってますか?(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
HOUSE-M完成見学会無事終了!!

 7月13.14の両日開催しましたHOUSE-Mのオープンハウスが無事終了し、夕刻からお引き渡し書類の取り交し。夜にはご家族の明かりが灯りました。両日ともに雨模様にも関わらず、沢山の皆さんにご来場頂き、関東のお仲間を始めとする県外の皆さんにもご覧頂けました事は、大きな収穫でした。近年髭が考えつづけている社会の劣化、歪みとともに、日本人の住まいのあり方をもう一度再点検したい、そんな思いからの少し踏み込んだご提案でした。「そんな性能で良いの?」「そんな大きさいりますか?」とコマーシャルしましたが、足元を見た確実な性能と、必要不可欠なものからチョイスした無駄のない豊かさを求めたHOUSE-Mは、概ね皆さんにも共感頂いたように思います。まず、上っ面なエコ・省エネと言う言葉に翻弄される事なく、確実なベーシックな性能を担保する事、坪単価×床面積=予算という数値に騙されずに希薄に膨張させた空間を作らない事をこれからも訴えていきたいと思います。

 住まいのほんとうの豊かさは、規模ではない事をお伝えしたい。どれだけそこに暮らすご家族が、笑い、飲み喰いをし、語るかということが大切だと考えます。その豊かさは、ご家族固有のものであり、決してお仕着せのスタイルブックに載っているような通り一遍倒のハリボテの舞台の書割りのようなものではなく、ご家族の個性が反映されたものであると思ったりするのです。私たちはご家族と組んず解れつしながら、その個性を引き出すお仕事をさせて頂いていると思います。尖ったデザインやシャープすぎるフォルムは、それはそれで社会的意義やインパクトという意味では必要なものかもしれません。ただ、私のフィールドとは些か異なるような気もします。ありきたりな共通言語の中から質の良いものを選択し、普通の人が自分を主人公として活躍できる息の長い場所を創りつづけていきたいと思います。

 22年の時を経て、お出で頂いたOBのお客様から、「うちでも築22年で先生の家がどうなるか、オープンハウスをやりましょう」とお言葉を頂いたのには思わずウルッと来てしまいました。やはり髭は、皆さんに支えられてここまで来ています。これからも、その感謝を忘れず、嘘のないものを創っていきたいと思います。

 皆さんほんとうにありがとうございました。また次回にお会い致しましょう。

深謝。

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| 住まいづくり報告 | 07:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
本日公開 HOUSE-M のこと 2

 どんな世の中になっても、「快適」つまり健康的で居心地の良い住環境を得る事は、人間としての当然の欲求だと思います。言わば「人権」これは万人に与えられるものだと思います。普遍的なこの住環境を得ようとすれば、設備機械やハイテク家電を駆使する前に、器としての住まいの性能が先だと常々私はお話ししています。つまり、一旦設えれば、その後はエネルギーもお金も掛からないからです。常に更新の機会を得る設備機械やハイテク家電は現代の消費社会の活性化には貢献するかもしれませんが、世の中的に厳しくなって来ると庶民の首を絞めかねません。まずはいい器を得る事です。

 しかも、舞台の書き割りのような安普請の空間は、坪単価を気にして肥大化しているとは言っても、実は夏は2階が使えなくなり、冬は水回りが極寒になる何だか何の為のヴォリウムなのかと言う住まいです。そんな住まいを20年ごとに創り直す負のルーティンから、早く抜け出さなくてはならないと思いませんか?

 あなたはテレビの前のソファーに、一日どれほどくつろいで座っているでしょうか。宿泊のお客様は年に何回いらっしゃいますか?どれほど収納があれば、消費社会の暮らしが豊かに思えるのでしょうか。今回のHOUSE-Mはそんな事を全て、考え直して、27坪弱にまとめてみたのです。

 結論として、昨日の来訪者の中からも、「そんなに狭くない」「いや、広い」とお声を頂いています。座って珈琲を愉しんで頂いている間に「これで良いのではないか? 」と口々に言い始められます。

 全体は無駄なくまとめても、階段、水回り、起居動作に関わる寸法はそれほど妥協していません。例えば35坪の総二階の建物でも、階段が貧しければ実質規模は半減するからです。さて、体験されたい方は本日も珈琲を入れてお待ちしております。(おわり)

【本日第3部10時〜ラスト17時まで】

当日お問い合わせ先☎︎092-863-5299

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