建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
山口S邸 今日、明日、完成見学会! 開催中。
 私たちが監理すると言っても、毎日現場に張り付いている訳でもないし、どんなに図面に思いをぶつけても、基本的にその建物に実際の手をかけるのは職人さんの手である。ここに、はなはだもどかしいジレンマがいつも存在し、私たちのような立場の者はストレスを抱えているのだが、そのストレスが極めて少ないのが山口なのである。まだお元気の仙台会長の鉄拳を浴びながら、血の通う親子故に辛い事も多かったという修行を積まれて、確かな技術を継承された棟梁の技術と、材を適材適所で使う目は、三代目の息子さんを始めとする所員の皆さん一人一人に脈々と伝わっているのである。
 そんな彼らとの出会いに感謝するが、彼らの技術を満喫しながら、自分の仕事と出来る喜びを感じながら、私は毎回山口に通っているのである。良い仕事をした住まいは、何となく住まい手も住まい手の暮らしにも、よいものをもたらすように思う。それは表面の出来と言うものだけではなくて、空気感のようなものである。
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| 住まいづくり報告 | 19:06 | comments(0) | trackbacks(0)
山口S邸 今日、明日、完成見学会!
 いよいよ本日と明日の二日間、山口市で工事を進めていたS邸の見学会となった。これで市内の私の仕事は4軒目となる。ご縁が出来て、一棟目が建ってから、それほどの年数も経っていないが、次々に御仕事をいただき、片道2時間の山口通いももう慣れたものである。
 地元で三代続く老舗の工務店とご一緒の、私に取っては大変精神衛生上すこぶる快適な仕事が続く。互いに現場を少しでも良くしようと言う空気がみなぎっている仕事は、少々困難があってもそれを乗り越えるだけのパワーを与えてくれると言うものだ。とかく技術屋のプライドは寡黙であり、染みこがスムーズにやり取り出来るまでは時間がかかる。棟梁と私も最初は火花が散り、おそらくファーストインプレッションは互いに最悪だったのではないだろうか(笑)。しかし仕事を進めて行くうちに、志が同じである事を確認し合うと、深い信頼関係で仕事がスムーズに生き始めるのに時間は余りかからなかったのである。JUGEMテーマ:建築
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| - | 06:40 | comments(0) | trackbacks(0)
住まい作り報告 山口S邸見学会 明日より
 いよいよ明日と明後日になりました。山口市で工事を進めていたS邸が、予定通りお披露目の運びとなりました。山口市内での仕事もこれで4棟目となりました。まだまだプロジェクトは続きますが、今回地元紙にもこのような広告記事を掲載してもらい、松本棟梁も張り切っています。最近は省エネ住宅を唱ったものも少なくないですが、設備との抱き合わせなどで物差しが整わない感じも否めません、まずは何を付加するよりも躯体性能向上が当面の課題です。そのひとつの形として出来上がったS邸。当日は、私も常駐しますので、良かったらお気軽にコーヒーを飲みにお出かけください。また今回は資金繰りのご相談が出来るように、弊社の強力なブレーンであるソニー生命でライフプランナーをされている北岡啓氏もゲストとして御呼びしてご相談も随時お受けいたします。
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| 住まいづくり報告 | 17:23 | comments(0) | trackbacks(0)
暖かいための吹き抜け...。2
 今はいささか条件が厳しいかもしれない。どちらかと言えば、制御する手練手管はあっても、昔以上に温暖化が進み、お隣さんのエアコンの室外機がこちらのリビングに向けてバンバン熱風を吹き付ける夏であったり、日誌や取得も望めない冬の環境だったりするから、私たちは断熱だ気密だというテクニックを身につけたのである。何も考えなければ、スカスカただ盛れの家である。そこにすきま風を止め、断熱する方法を確立すれば、間違いなく室内環境は整ってくるのである。中途半端な事をすると、木造住宅は腐ってしまう。問題は目に見えないところの結露である。かつての日本の住まいは、人間にとっては暑いし寒い家だったが、評価出来る事は腐らない工夫が随所にあって、長持ちしたという事である。そもそも50年経たないと建材として使えない森林資源を駆使して造った家が20年という悲劇は、そろそろ止めなければならない。
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| 住まいづくりのヒント | 17:21 | comments(0) | trackbacks(0)
暖かいための吹き抜け...。1
 おおよそ木造住宅の何たるかを少しでも考えた事がおありであれば、弊社の竣工写真を見られて「こんな家、寒くて絶対に不快だから、却下!」と思われる方が多いかもしれない。それはある意味正解である。しかし、私が創る住まいは、むしろ吹き抜けがあった方が全体に冬暖かく夏涼しい。一般的に日本の木造住宅は、何も考えなければ常に内外の空気が行き交い、室内空間は外部の影響化で千変万化する。時代劇などに出てくる空間を見ていただければよくわかるが、そもそも古来の日本の家には屋根はあっても壁と言うものがないのである。簡易な間仕切りで見かけは室内だが、ほぼ外部と同じだったものがルーツである。当時は寒くなかったのだろうか、暑くなかったのだろうかという疑問が湧くが、おそらく建物ももっと緩やかな隣棟間隔で建っていたし、自然の風も抜けやすかったのではないだろうか。地球温暖化も深刻ではなかったろうし、むしろもっと優しい気候だったかもしれない。吉田兼好が徒然草に綴ったエッセイは、当時の人も暑さ寒さがたまらんと言っているから、条件は同じであるが、当時の方がまだ四季を楽しむ社会のゆとりもあったのかもしれないのである。
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| 住まいづくりのヒント | 07:06 | comments(0) | trackbacks(0)
建築YAとしての心意気... 恥ずかしながら。3
 自分で事務所を始めたとき、少なくとも誰のためにやっている仕事かという事だけは忘れないようにしようと思ったものである。また現場が活発に動いて初めて私たちのデザインである。実際にものを触り、作り出す職人さんたちが気持ちよく私たちの手足にならなければ、良い仕事にはならない。間違っては行けないのは、私たちが頭脳の役目をして、職人さんたちが手足を務めてくれても、そこに優劣の差は全くない。立場が違うだけである。最近は医学会でも、細胞ひとつひとつが考えるという事が言われ始めている。手も足も、そのパーツで考える。頭脳はそのマネージメントと総括を常にやっいているという位置づけなのだ。であれば、皆が良い発想で仕事すればきっと良い仕事になる。ものの本には、良いオーナーと良いデザイナーと良いビルダーがそろえば、すばらしい仕事になるのだが、万にひとつで難しいという事が書いてある。しかし、私たちは常に、その万にひとつを模索して行かなければならないのである。発展途上ではあっても、その場その場の最善を尽くして行かなければならないのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:34 | comments(0) | trackbacks(0)
建築YAとしての心意気... 恥ずかしながら。2
 もしかしたら、社会全般が思っている「建築家」像からは、私は随分かけ離れた人間なのかもしれない。ためらいもあり、私は建築YAを自称している。建築家先生に祭り上げられてしまえば、おちおちと休憩時間にしゃがみ込んで缶コーヒーを飲んでいられないようになってしまうからである。(笑)若い頃に、いくつもの設計事務所を武者修行のように渡り歩いたが、そこそこの特徴もあり、そのいいとこ取りをしようと独立した。建築家先生は、我が身を振り返らずにわがまま放題を繰り返し、どんなに施工店を泣かせたところで、良いものが出来れば結果オーライという発想の方もおられた。また、何よりも雑誌掲載が気になって、そのアングルを作り出すために空間を構成するような本末転倒な仕事ぶりで、オーナーが取り残された感じの事務所もあった。つたない経験の中である日、アトリエ事務所設計の新々のデザインビルが立ち上がり、竣工の作業でそのビル内のオーナーの住まいにお邪魔した時の事である。彼は、折しも不思議な形の窓辺からぽたぽた落ちる結露水を拭い取る作業をしながら、こう言ったのである。「僕はお宅のボスのデザインは好きだからいいんだけどね。あなたも建築家になりたかったら、こんな結露するビル作っちゃいかん」そうつぶやいたのである。おそらくそのつぶやきは、私も言っていないしそのボスの耳には入らない。しかし、私はそんな建築家にはなりたくない思ったのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 11:03 | comments(0) | trackbacks(0)
建築YAとしての心意気... 恥ずかしながら。1
 私の育った家は、祖父も父も職人上がりで、そう言う気質の家だったから、私の中にはどちらかというと机の上で語る文化人的な発想よりも、現場で物事を組み立てて行くという発想の方が強いかもしれない。どちらかと言えば、現場大好きである。若い頃は、職人さんのあとを完全にマークして追いかけ回し、一挙一動をクエスチョンで埋め尽くすのだから、随分うるさがられて時にはこっぴどく叱られたりもした。中には物好きな大工さんが私の事を気に入ってくれて、なかなか話さない仕事のちょっとした秘技のようなものを「にいちゃん、良く見な、こんな事どんな教科書にも書いてないやろ」と教えてくれたりしたものだった。休憩時間のちょっとしたティータイムは私の格好の集中講義の場であり、缶コーヒーを差し入れしては、納まりを聴いたり、材料の事や古い慣習について随分ためになったものである。言わば青空学校で、今でも現場が好きなのは、何か次のヒントが転がっているような気がするからである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 06:19 | comments(0) | trackbacks(0)
床暖房はほんとうに快適か...。3
 では、ほんとうに快適な床暖房とはどんな暖房化と言えば、床の温度を身体の皮膚表面の温度と同等ないしは少し低めの設定にすることである。そうすれば、フライパンの上で煎り上げられているような乾燥感は余りない。しかし、そうすれば暖かくない。その原因は、空間の躯体性能が悪いからである。暖房の前に、しっかりと断熱・気密の性能をあげて、その上で少ない温度をなるべく空間の外周部にばらまく事が理想である。リビングの中心部に、ホットカーペットのように床団を回し外周部がないというのが日本の床暖房のセオリーだが、本来の性能が出ている空間では、逆に足に触れない外周部にこそ熱源があるべきなのかもしれないのである。床暖房が最終到達点であるかのような喧伝はある意味間違いである。実体験をされる方には、ゆめゆめ数分足触りが暖かいからと、それを快適だなどと勘違いされない事を申し述べたい。最低2時間くらい、その場に触れて空気感を味わうべきだ。ほんとうの快適性とは、そう言う物差しで測るべきではないだろうか。JUGEMテーマ:建築
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| 住まいづくりのヒント | 17:56 | comments(0) | trackbacks(0)
床暖房はほんとうに快適か...。2
あまか 床暖房の良い点は、気流を余り作らない「ふく射暖房」だというところである。空気が動いて気流が産まれれば、体感温度はそれで数℃下がってしまう。それでは暖房で温度を上げても乾燥感ばかりが目立つ。エアコンの温風暖房はまさにそんな痛し痒しの手法であり、その点、ふく射暖房の方が快適なのである。ただ。現状として上手く行っている床暖房は少なく、足触りでぽっと暖かさを感じるほどでは温度のあげ過ぎであり、長時間そこにいると、足の裏が汗をかいたり、乾燥感が空間全体に及ぶと言った具合である。しかし、今度は低温で、足で感じないほどの温度では、本来放熱をしているのだが暖まった感じがしない。つまり、空間の躯体性能が小さいエネルギーを持続的に内部温存させる性能になっていない場合が結構多いのである。そうなると、折角の床暖房のよさも半減してしまうのである。
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| 住まいづくりのヒント | 17:54 | comments(0) | trackbacks(0)
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