建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
ほんとうの、ホンモノ「エコハウス」への道しるべ 3
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     最近私が良く説明しているのは、住まいの高性能化はまずヒートショックなどの危険のない安全領域に達し、暑い寒いのストレスのない快適領域に入ってきます。これは全館空調が前提なので、それなりの断熱性能がないと土台無理な領域で、2020年の義務基準は、このギリギリの最低基準を施行する訳です。つまり住まいがヒートショックによる凶器とならないための基準です。今お話の段階で、消費エネルギーは全館空調になりそれ以前の我慢レベルからは膨大に大きくなります。エネルギー消費は増えるんです。当然です。6畳一間の茶の間で暮らしていた人が、家全体を暖めるのですから、規模は何倍にもなっています。少々断熱してもヴォリウムで打ち消されます。これまでも、「うちは高気密・高気密だけどランニングコストが高い」というクレームは良くありました。そもそも国内一般で言う高気密・高気密では省エネとかエコにはまだ遠いと言う証明です。では、「エコハウス」と言われるにふさわしいレベルとするならば、どのレベルがふさわしいのでしょうか。HEAT20が提唱しているG2レベルで、全館暖房を使用とするとこれまでの省エネ基準の間歇暖房(居る場所でいる時だけ)のエネルギーと「同等」ですから、省エネとかエコを謳うのならば、このレベルが分岐点と言う事が出来るのかもしれません。ただ、言っておきますが、これからこの基準にはほど遠い「エコハウス」がうじゃうじゃ出てきそうですから要注意なのです。(つづく)

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    | 住まいづくりのヒント | 07:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
    住まいづくり報告 福津市U邸地鎮祭
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       昨日は福津市のU邸の地鎮祭でした。晴男の髭には珍しく雨となりましたが、昔から「雨降って地固まる」と言います。縁起がよいと関係者皆でこれからの工事の安全を祈願致しました。実にお客様と構想を練りに練って一年余り。春の竣工に向けてその構想が実現します。大屋根構造のU邸は、ゆとりのある敷地を緑化しながら、方位に素直に真南に向けたリビングを中心とした4人ご家族のためのこだわりの詰まった住まいになります。性能的には土間下基礎外断熱、壁・屋根は弊社開発のPJパネルを採用。木製高性能サッシと樹脂トリプルサッシを併用し、Ua値0.3の高性能住宅となります。バッテリーの普及を視野に、オフグリッドも可能なように、最大に電池パネルを搭載する予定にもなっていますので今後またその辺りも少しずつ発表していきたいと思います。

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      | 住まいづくり報告 | 10:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
      ほんとうの、ホンモノ「エコハウス」への道しるべ 2
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         そもそも、これから国の基準が2020年に義務化されたところで、エコハウスにはほど遠い基準です。分かりやすく言えば、この義務化は、冬にヒートショックで命を奪われる悪しき日本の住宅性能から、すべての新築住宅を命の危険の少ないレベルにする基準です。エコハウスなんて遠いと思いませんか?そしてここが肝心なのですが、このレベルに達するとようやく家全体を辛うじて暖めたり冷やしたりできるレベルになります。住まい手は一度それを覚えると「快適」だからこれをやりたくなります。すると、これまで茶の間を目張りして暖房して、コタツに足を突っ込んで暮らしてきた住まいでの暖房より、膨大に消費エネルギーが増えるのです。冬に例を取りましたが、これは夏も同じです。一室だけ局所的に冷暖房して我慢して暮らしてきた家が、少しだけ性能が上がって、消費エネルギーが増える。そう言う事例を私はとても心配しています。ただ、これは人間の当然の欲求であって、「エコハウス」と連呼しながら、「快適性」すら担保できていないレベルからの脱却をしようとしているのですから、問題が起きて当然です。まずは、「安全」、そして「快適」その先のエコ・省エネなのです。

         私はまず、「福岡の冬は寒い」そこから25年ほど前から気密・断熱を強化した高性能を建ててきました。義務基準はそれとあまり変わらないレベルです。そして近年、日々の消費エネルギーが解析ソフトによってシミュレーションできるようになってようやく、省エネやエコハウスに至る方法論が構築できてきたのです。業界の認識がひとっ飛びにほんとうのエコハウスになるとはどうも思えません。(つづく)

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        | 住まいづくりのヒント | 07:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
        ほんとうの、ホンモノ「エコハウス」への道しるべ 1
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           最近、住まいづくりを語る場で、「エコハウス」と言う言葉が踊りすぎて、正直気持ち悪い。何とか「ホンモノ」をお伝えできないかとずっと考えています。そもそもが、まだまだエコハウスと呼べるレベルの住まいなど、そうそう出来てもいないのに、言葉ばかりが先行して、世の中はこれから建てられる住まいは皆エコハウスになるかのようです。住まいづくりを検討されている方は、ゆめゆめ惑わされないようにするべきです。

           今、業界の内輪では、国の省エネ基準義務化で蜂の巣を突いたようになっています。2020年施行ですがそれは言わば最低限の基準に、不安でどうしたらよいのか悩ましいと憂鬱に思う人もいれば、一攫千金のチャンスとこの数年で他業界から食い込んでくるギラギラした人もいる。また、一念発起して勉強したら行けそうな気がしてきて(笑)、いきなり声高に力んじゃってる人もいる。いわばカオスなんです。

           もう25年も同じ事に取り組んでいる私からすれば、一般の方はこういう中で「ホンモノ」に出会うのが非常に難しい時代に入ってきているのかもしれないと思ったりします。いつの世も、徒花(あだばな)は一過性で大変危険です。事態の流れはうねりながら、確かにエコ・省エネの方向へ加速していくのだと思いますが、まだまだクリアな流れと言うよりは、多分にカオスごとうねって流れている感じが否めません。まずは、皆さんが聞く「エコハウス」とは、「(これまでの何も考えていなかった家よりは)エコハウス」だと、前置きを足していただいて理解したら間違いないと思います。(つづく)

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          | 住まいづくりのヒント | 07:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
          模型とinstagram写真展無事終了!!
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             19日の日曜日に、秋のイベント最後の「模型とinstagram写真展」を無事終える事か出来ました。ご来場の皆様、ありがとうございました。今回はじめて、写真展と言う形を取りましたが、色々な意味で面白かった。世代が下がるごとに文字離れが進み、10年以上続けているブログもなかなか読まれなくなっているのではないかと思い、最近instagramをはじめました。実に25年続く私の住まいづくりの軌跡を、正方形のフレームに切り取り、住まい造りへの思いをひと言添えてUPするというスタイルがいつしか出来、ライフワークのひとつとなりました。それを今回50点ほどギャラリーに持ち込みました。あとは通例のHIGECAFE同様、いつもの珈琲を入れてお待ちすると言う時間です。大きな丸テーブルではお客様との住まい談議に花が咲き、あっという間の一日でした。ひとつの建物をクローズアップしてお見せするよりも、もしかすると皆さんそれぞれが描く憧れのマイホームをイメージする事がしやすいかもしれない時間でした。私は常日頃、現場見学会でもこういう展示会でも、「あなたのための住まいはまだここにはない」という言い方をします。何かの模倣とか、誰かの受け売りでは自分にフィットする住まいにはなりません。ご自身で、少しずつイメージを膨らませて、まだ見ぬ住まいを引き寄せていく事こそが、住まい造りだと思うからです。そう言う意味ではこういうふうにたくさんの建物をバラしてお見せする事の意味もあるのかなと再発見する機会でした。実に25年あまり、実は来年は開業30年になります。長くやってるものです。笑。またこんなこともやりたいと思いますので、その時はよろしくお願いします。

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            | 住まいづくりのヒント | 07:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
            エコハウスに暮らされて一年 「OB見学会でみえたもの」 5
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               夏、より高温でも、冬、より低温でも不快ではない空間が実現すれば、外気温との差もそれまでより少ない訳ですから、冷やしたり暖めたりするエネルギーも少なくて済みます。この状況まで持ち込む事こそが、エコハウスの常道だと思えて仕方ありません。何度も言いますが、それには義務基準となる25年基準では到底足りないのです。そこに躊躇していれば、エコハウスとは名ばかりの、ナンチャッテエコハウスになりかねません。

               今回1年間、四季を通して暮らしていただいた「糸島の終の住処」の感想をご夫妻とお話ししながらのOB見学会は、私にとっては想定が確信に変わる機会を与えていただきました。計算ソフトでシミュレーションできるとはいえ、暮らされる方達の声こそが本当の住まいの実力です。お越し頂いた見学者の方達には、その実感を共有していただく事が出来ました。百聞は一見にしかずと言う言葉はありますが、まさに「一住にしかず」暮らされる方の満足度を冷静に分析する事こそが、私たちの今後の糧であると思いました。

               「終の住処」というネーミングに至るプロセスの中で、立地、規模、形状、仕上げ、性能、メンテナンスや更新の方法に至るまで、徹底してご夫妻の今後を見据えた設計をさせていただいて、弊社としてもひとつのマイルストーンとなる仕事になりました。

              今回、生活の場をご提供してくださいました「糸島の終の住処」のNご夫妻には、深い感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうごさいました。また、ご参加いただき空間を共有していただいた皆様も、本当にありがとうごさいました。(おわり)

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              | 住まいづくりのヒント | 07:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
              エコハウスに暮らされて一年 「OB見学会でみえたもの」 4
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                 計算上の省エネと言う意味では、色々な方法論が見いだせて、ともすると肝心かなめの気密・断熱性能をそこそこにしてと言うお話しは良く出てきます。しかし、そこは妥協しない方が実際の「快適」にも直結する事が今回実感として分かります。発電を始めとする付加設備で見立て上の消費を減らす事は可能なのですが、室内の快適性と言う意味では、外皮性能が確実に影響します。「すごく暖かい」ではなくて、「寒くない。心地よい」という表現は、やはりその場にいないと実感できない感覚です。この感覚を実感できる理由は、室内の床・壁・天井の室温が、どれほど室温に近づいているかと言う事に繋がります。性能がないとこの距離が離れるばかりなのです。人間は、空気の温度が直接皮膚に触れる温度と同じくらい、距離に関係なく面温度が直接、熱の波長として感じる「ほう射」を感じています。室温をいくら快適に整えてもこの表面温度が大きく「快適」に影響しているのです。夏は天井面の高温度を感じていくら空気を冷やしても蒸し暑さが拭えず、冬はいくら空気を暖めても壁・床の冷ほう射を感じてしまうためにいつまでも寒いのです。

                 これを整えると、私たちは遥かに夏、高温でも不快感がなく、冬、低温でも不快ではないという経験をする事になります。実は「糸島の終の住処」では、温湿度とCO2濃度をご入居以来継続して計測させていただいていますが、それを実証する面白い事が分かってきました。夏は28℃、どうかすると29℃でも大丈夫で、冬葉22℃あるいは21℃あたりでも寒いと言う感想はないのです。面温度がついてきていればそういう環境が実現するのです。(つづく)

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                | 住まいづくりのヒント | 07:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
                エコハウスに暮らされて一年 「OB見学会でみえたもの」 3
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                   月額¥7,000-の光熱費は、季節で冬に¥9,000-程度、夏は¥6,000-程度になります。この年間を通しての変化は冬の給湯負荷だと考えられます。そもそもの水の温度も下がりますし、シャワーで済ませる事も多い夏と違い、冬は湯舟にお湯を張りますから使用量が違います。年間を通しての冷暖房負荷に関しては、冷房も暖房もほぼ同じ計算結果ですし、エアコン1台の連続運転で問題ない環境がこのコストをはじき出していると考えられます。計算では、3.5KW程度の太陽光発電パネルを屋根に上げれば(屋根面積は倍以上あります)収支はプラスに転じる事が分かっていますし、給湯負荷に関しては太陽集熱パネルを付加すればもっと省エネになることも織り込み済みです。「快適」をしっかり担保した上で、どれほど消費エネルギーを抑える事が出来るかという順序を間違えない事が肝要である事が、実例として証明できました。「糸島の終の住処」はまだ進化の伸び巾があるのです。定年後は太陽光発電パネルを上げようかなどと(屋根は発電を意識して真南に傾斜しています)、ご夫妻とは住まいづくりの夢のお話がまだまだ続きます。将来バッテリーがもっと身近になれば、オフグリッドも夢ではない性能を担保できた事は大きいと思います。

                   国はようやくこれから25年基準を義務化しようとしていますが、これは言わば「国単位のデータに貢献する程度の省エネ化」だと理解されるとよいかもしれません。快適が辛うじて担保され始めても、皆さんの実感としては省エネとはなりません。ご夫妻は、お引っ越し前に暮らされていた山口の住宅と今を比べられて、今回の選択を本当に正しかったと実感されているようです。(つづく)

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                  | 住まいづくりのヒント | 07:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  エコハウスに暮らされて一年 「OB見学会でみえたもの」 2
                  0

                     ちなみに、国の基準よりも更に進めた高性能を模索している研究機構のHEAT20で規定されている「G2グレード」の性能値は、例えば次世代レベルの家で、居る時だけ、居室だけ(トイレ・浴室・廊下などは含まれない)で断続的に暖房した場合のエネルギーと同等のエネルギーで快適な24時間連続暖房が出来るというレベルなのです。つまり、今の日本の住宅のレベルからすればまだまだ超高性能と言わなければならない「G2グレード」でも、実質は次世代と消費は「同等」ですから快適は担保できても、暖房エネルギーは減らないという事になるのです。そう言う意味で、弊社は近年G2グレードをひとつの目安として、それ以上の性能を「エコハウス」と位置づけて設計をしていますが、「糸島の終の住処」はそのプロトタイプだと思っています。「糸島の終の住処」のUa値は0.3レベルですが、このレベルに至って、快適と省エネの両方が担保できるレベルだと言う事が出来るかもしれません。

                     奥様が、「丁度一年暮らしてみて平均すると電気代は¥7,000-/月程度」と言われると「うわー」と驚嘆の声が上がり、その後皆さんはちょっと誤解されます。「太陽光発電と相殺してですか?」となるのですが、実は「糸島の終の住処」にはまだ太陽光発電パネルは乗っていません。基本性能でそこまで消費をしぼっています。もちろん、一次エネルギーを更にもっと下げる事は可能ですが、これから定年を迎えられて年齢も重ねられていくことが想定できる終の住処として、今回はオール電化をお奨めしました。やがて自動車運転を終えられた時の事を考えて候補地の中から駅に最寄りの現在地をお奨めしたのと同じ理由からです。(つづく)

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                    | 住まいづくりのヒント | 07:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    エコハウスに暮らされて一年 「OB見学会でみえてきたもの」 1
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                       さる11月12 日(日)ご夫妻に無理をお願いして、「糸島の終の住処」のOB見学会を実施しました。昨年の11月がお引き渡しだったので、まさに丁度暮らされて1年のお宅になります。ご予約の数組のお客様を迎えての愉しい時間が過ぎていきました。当日はお天気で、気持ちのよい日でしたが、お客様がまず驚かれるのはポカポカと寒くないと言う事です。しばらく双方のご挨拶が終わってから、ふっとお客様が言われるのは「アレ、これって暖房は入っていないんですか?」というひと言。これに対して奥様が、「あ、はい。入れていません。まだ今年は…」そこから皆さん「えーーっ」という事になるのです。随分と朝晩は温度が下がってきて、木造住宅にお住まいの方は朝晩は暖房を入れられているお宅も多くなってきている中で、今年はまだ使っていないと言うお話にまず驚かれるのです。これは外皮性能が極めて高い住まいだからと言う事の実証です。かといって、室内はガンガン暖房を入れている部屋のように蒸れた暖かさではない。熱が漏れない住まいの特徴かもしれません。

                       俗にいう中間期と言われる一年の中で暖房も冷房も使わない期間が、住宅性能が上がるほどに長くなってくる事が知られていますが、まさに暮らしてみての実感として、奥様はそう仰られたのです。しかも、それが温度ムラのない、床壁天井の表面温度もついてきてくれている空間でのお話ですから、驚きは倍増するのだと思います。和やかに住まわれている方の実感をお伺いする事は、何より参考になるものだと今回改めて分かりました。(つづく)

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                      | 住まいづくりのヒント | 07:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
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