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もう言っちゃいます。住まいは「夏を旨とすべし」1

 25年以上前に、高気密・高断熱などと言えば、ご同業は顔をしかめて「九州だよここは」と逆にお説教をくらうこともしばしばありました。ただ、現在大騒ぎしているエコ省エネ住宅、エコハウスの類いは、すべてこの高気密・高断熱の手法をもって建てられている訳です。呼称がすり替わっていますが要はそう言うことなのです。笑。当時の認識は「断熱」は寒い地方でするもので、九州などでそんなことする必要がないと言う感覚が主流でした。「断熱」でそれですから、「気密」などというお話しをすれば尚更で、「お前達はガス室を作るつもりか」と激しく罵倒されることもしばしばでした。私はどうしても自分がやっていることが間違っているとは思えずに、今と同じこことをやりつづけてここまで来ていますが、世の中の方が変わって来てくれたことは、嬉しいことで正直ほっとしています。

 大げさな言い方をすれば、この茨の道の道程で常に耳にして来たことは、「住まいは夏を旨とすべし」という一節。吉田兼好の「徒然草(されざれぐさ)」の五十五段の一節ですが、住まいと言うものは夏向きに建てるべきだという言葉です。「徒然草」は鎌倉から南北朝にかけて生きた兼好法師が「徒然なるまま」と言いますから現代語訳すれば「手持ち無沙汰ですることもないので…」呟いたエッセイ集とでも言いましょうか。そんな昔のつぶやき言葉を引っ張りだして、「な、兼好法師も言ってるんだよ。日本の住宅と言うものは、風通しよく、夏用に建てるんだ」と言われつづけてきました。建築を学んだ人であれば、少なからず講義の中でもそう言う引用を一度や二度は受けたのではないでしょうか。鎌倉の時代のつぶやきが今も連綿と影響しつづけているのは驚きですが、今でもこの法師のつぶやきは私たちの暮らしに大きく影響しているのです。

 言われるほどに「いや、冬寒いから」とか「昔と今は条件が違う」とか色々反論してきましたが、当時より幾分成長した髭が、この「夏旨」の呟きに対して今回所見を述べてみたいと思います。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
「エコハウス」以前、住まいの性能と健康 5

 近年の気候変動の影響か、寒さ対策が必要な季節が終ったらすぐさま冷房なしでいられないほどに暑い日々が続くと言う年が続いています。風通しを重んじることは悪いことではないですが、外気温が著しく乱高下する昨今の気候は、やはり暑い寒いを室内に持ち込まない、あるいは和らげて室内の担保に取り込まなくては私たちの身体は大きなストレスを被ってしまいます。快適などと言う言葉からほど遠く、時と場合によっては命の危険にも晒されかねない状況が住まいの中で起こりうるということをよくよく理解してほしくて、今回は「エコハウス」以前というタイトルにしました。この国の住まいは総じてエコ省エネを謳うレベルに達しておりません。健康被害をストップするべく、もっと熱的に高性能化する必要があります。このことを是非わかってもらいたいと思います。

 そして巷をにぎわすエコハウスにも、様々なレベルがあり、到底「快適」のキープすら出来ていないものを本来エコハウスなどと呼称するのも変なのですが、皆さんにはホンモノのエコハウスに巡り会ってほしいと思うのです。数値化された性能が見える化を後押しして良いことですが、例えば外皮性能Ua値だけを強調して、気密性能C値を語らないもの、また語ってもそのバランスがなかなか整っていないものも多くあります。性能値が示されない住まいはもはや論外ですが、今後は安全かつ実感としての快適が担保できる性能の住まいを一棟でも増やしていきたいものだと思います。

 エコハウスの建設は、もはやそれほどハードルの高い技術や予算のものでもありません。ただ、巷で連呼するほど、そのことが広く普及して万々歳の状況とも言い難い。かなりの粗悪品も含まれていることを知って頂ければと思います。GWでショールーム周りをされる方も少なくないかもしれませんが、偏った営業トークも多々あるようですので慎重に安全な、そして出来れば本当に快適なエコハウスを建てられることを実践して頂きたいと思います。(おわり)

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| 住まいづくりのヒント | 07:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
「エコハウス」以前、住まいの性能と健康 4

 さて、すこし切羽詰まった感じで、この国の住まいの性能についてお話ししてきました。理由はやはり年々発表されるヒートショックの死者の数が増えつづけているにもかかわらず何の規制も掛からないこの国の現状と、上っ面のエコハウスブームが少しずつ浸透して、近頃流行りの「出来てる感」に満たされていることを危惧するゆえです。住まいは一旦建てると30年、50年とそのご家族の生活を支えます。支えると言うことは、実が伴っていなければ足も引っ張る訳で、この雰囲気感の中で、それほど性能も高くない「なんちゃってエコハウス」が沢山出来てしまうことで、現状の諸問題をまた次の世代に繋いでしまわないかと言うことに心配しているがゆえです。

 住まい手の認識が向上し、私たちが始めた頃からすれば、気密断熱が住まいの性能向上には不可欠であることはだいぶ肯定され始めました。エコハウスにとっては必須なことで、性能の数値化でわかる人はきちんと性能を担保して住まいづくりをしている。しかし、ヒートショックの死者数は一向に減らすことが出来ません。現状として、まだまだ性能の足りない住まいが出来つづけ、そういう住まいで暮らされている方が絶対多数であると言うこと、既築の改善も進んでいないことも原因かと思います。知らないから、こんなものだと思われている方が殆どです。私が話し始めると、「はじめて聴いた、俯瞰するとこの国の家はそんなレベルなのか」と驚かれるかたが多いです。

 足りない性能のものまでも、エコ・省エネを連呼していることがまあ、罪と言えば罪なので、一日も早くその部分を本当のエコハウスにしたいと言うのが私の想いです。そのためには30年の経緯をふまえて、真実をお伝えし続けなければと思います。

 日本の住まいは今、エコ・省エネを連呼する前に、安全にしていかなければならないと思うのです。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
「エコハウス」以前、住まいの性能と健康 3

 性能基準に確固たる義務基準がない、これまでよりも高性能ということで「エコハウス」「省エネ」という言葉が安易に使われて拡散されていることは、健康被害という認識で「ヒートショック」をとらえれば、もう少し見え方が違ってくるのではないかと思ったりします。明らかに、住まいの断熱性能がバランスよく向上すれば、毎年万人単位で亡くなられている方達の命は危険に晒されなくなります。真冬に無暖房で12℃キープなどまだまだ夢のまた夢ではありますが、少なくともこういう事実を作り手と住まい手の両方で共有していきたいと思います。仮にも先進国と言われて来たこの国の人々が、自宅の室内の暑い寒いで命を落としているのですから、改善しないで良い筈がありません。予算がないからと言って、屋根の防水に手加減を加える住まいを建てますか?雨漏りしても、部屋数や仕上げのグレードを優先しますか?と言うことなのです。何よりも住まいの役目は、衣服を第2の皮膚とするならば、第3の皮膚として厳しい自然の気候条件を和らげ、私たちの身体に対する負荷を軽減するためにあるのではないかと思います。それが出来ずに、何の住まいかという思いがしてなりません。

 昨年末から一連の国交省の義務基準見送りで、国による基準の先導は当面望めませんから、やはり作り手である私たちが自主的に情報を拡散して、性能を担保し、安全な住まいの拡大に努めていくしかないと思います。何度も言いますが、この国の省エネ基準では、真冬に無暖房で12℃キープなどという住まいにはなりません。省エネ、エコを謳っている領域でも厳しいでしょう。他国ではこれは人権だと言われています。「どんなに困窮して暖房エネルギーが確保できなくても、命は奪われない」そう聴けば当り前に聞こえますが、この当り前のことがこの国ではまだまだ出来ていないのです。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
「エコハウス」以前、住まいの性能と健康 2

 エコハウスという言葉が頻繁に使われるようになっている反面、この国の住まいはまだまだ性能不足の汚名を返上できずにいて、年間沢山の人の命を奪ってしまっています。いわゆる「ヒートショック」と言われるもので、安全性が急激に増して激減している交通死亡事故の死者数よりも圧倒的に多いという悲惨な状態です。前述した無暖房時の最低温度の規定などが全くないこの国では、冬場に室内が氷点下近くまで落ちてしまう。あるいは夏場に体温を越えてしまうような悪列な室内環境を作ってしまいかねない住まいが今も建てられていると言うことなのです。ここまで読まれて、そんなにひどいのかと思われたかもしれませんが、ごく普通にあなたの近辺で建てられている住まいが、そうである可能性は否定できません。

 住まいは、あなたを守るシェルターとしての役割も、当然持つべき存在なのですが、それが逆にあなたの生命を危険に晒す凶器になりうる可能性があるという現状は、業界に身を置く一人として何とも歯がゆい想いがするのです。まずは室内の温度の制御が全く出来ない性能不足と、トイレやお風呂という水回りと居室の極端な温度差がヒートシュックの原因ですが、温度制御できる住まいを作ることは、今となってはそれほど難しい技術でもないのに、基準ながないからいまだ無策の住まいが建てられていると言うのは何とも悲しい状況です。まず、プロの認識不測が元凶ですが、その上で、住まい手へ本来の正しい情報が届いていないということ、そしてそのお互いがコスト面の折り合いを付ける段階でそういう住まいが産まれてしまっている現状を何とか変えていかなければなりません。本性は下限の性能を下回る住まいの創造はプロとして慎むべきものですが、その認識がプロの中でも非常に甘い、もう少し厳しくとらえればそう言う認識を持っていない、あるいは良く知らないプロすらまだ多数いらっしゃるという現実から、早く抜け出さなければならないと思います。

 この国の現状として、建ててすぐ雨漏りする住まいを建てれば怒られますが、熱が漏れる住まいを作っても認識不足からまだ責められない現状があります。それは省エネとか言うレベル以前の、住まい手の健康維持のレベルであることをよくよく知るべきです。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 06:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
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