CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
SEO対策
解析
MOBILE
qrcode
ARCHIVES
CATEGORIES
バリアフリーについて考える。 1

 本日は敬老の日だそうです。青年老いやすく…とはよく言いますが、すっかり自分もカテゴリーとしては日々ジリジリとそちらにすり寄っていく感が否めず、必死の抵抗はしているものの若い頃のようにはいかず、摂理には叶わないなあと思ったりしています。住まいもお年寄りに優しいことは当然の条件ですが、バリアフリーと言う言葉には少し落とし穴があるような気もしなくはないのです。床をフラットにして、ビニールの手摺を付けまくって、はい「バリアフリー」とやってしまうことは案外簡単です。ただ、人間は情緒の動物です。特別にそれ相応の設備を付加しなければ都合が悪い「自分」になってしまうと言うことの受け入れに、若干のためらいが伴うと言うことにも配慮が必要ではないだろうかと思ったりします。

 ごく当り前に出来ている空間が、実は老若男女どなたのことをも優しく受け入れ、さりげなくサポートしてくれるような空間が出来ないかなといつも想うんです。以前、私は怪我をして左腕を三角巾でぶら下げて数ヶ月暮らしたことがあります。私は右利きですから、利き腕ではなくラッキーだと思ったのですが、実はそうでもありません。まざまざと思い知らされるのですが、利き腕の反対側、左腕をいつもと違うかたちで固定して暮らすだけで、えにも言われぬアンバランスを感じつづけ、気力がなくなり、鬱々と暮らす日々が続きました。腕の怪我ですが、身体のバランスを欠いて不安定で、階段の昇り降りすらもとんでもなく苦痛だったことを良く覚えています。弊社の創り出す階段が、私が表現する「バンザイしながら下りれる階段」と言う優しい階段は、このときの教訓によるものです。そのように、日常潜在的にバランスをとってとても自然に動いているからだが、ひとたびバランスを崩すと些細なことも億劫になります。そこで、「バリアフリー」と言う言葉を簡単に考えてしまうと、しばしば優しくない空間を作りかねないのではないかと思ったりするのです。住まいは「安心」そのものでなければならないのではないでしょうか。(つづく)

JUGEMテーマ:建築

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくりのヒント | 07:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいの「創り手」のこれからを考える。5

 この国の人々には、なぜだか大手ブランドへの絶大な信頼が根強い傾向にあります。その根拠を時々お客様とお話しすることがあるのですが、案外理由は曖昧なものが多く、「大手は潰れない」「何かあったら保証してくれる」「大手だから間違いない」「大手だから高性能」などと言う、どうかすると根拠も何もない思い込みに起因するものも少なくないと言うことが出来ます。今までも、どんなにご説明しても大手よりも数段高い性能のものが、手づくりで出来るとお話ししてもご信頼頂けなかったこともありますし、数値根拠をお示ししてもそんな筈はないだろうと言う言われ方をしたこともありました。呆れるほどにそう言い放つ営業の方もいらっしゃるようですし、ある意味大手の様々なブランディングの勝利ですが、多額の資金を使いCM戦略で勝ち得たその評価は、嘘とは言いませんが真実だとも限らないことは理解して頂きたいのです。

 実を取り、地方のビルダーとより高性能な住まいを構築することは、住まい手ばかりの幸福に寄与するだけではなく、これから急務となる中央集権的な経済の弊害を是正することに寄与し、地方を活性化する起爆となります。私は闇雲に大手と対峙するのではなく、協力的な大手どころを上手く活用し、工業量産化によるメリットを強みにしながら、手作り感溢れる大手が創り出す住まいよりも数段高性能な住まいを、飄々と創り出すことが、これからの地方工務店の処世術ではないかと思ったりするのです。そう言う意味では、私は常にそう言うビルダーとともにありたいと思います。今回は、直接住まい手の皆さんの話題ではありませんでしたが、実は大きく関わる「住まいをどんな方法で誰が創っていくか」という将来を見据えたお話しをしました。地方には沢山の素敵な創り手たちがいます。その創り手を育て、増やし、より良い住まいを創ることも、皆さんの幸福に繋がる大切なビジョンのひとつなのです。(おわり)

JUGEMテーマ:建築

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくりのヒント | 07:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいの「創り手」のこれからを考える。4

 7月に竣工したHOUSE-Mは、27坪の高性能住宅です。外皮にはPJパネルを採用しておりますが、この現場の上棟風景は目を見張るものがありました。朝から土台敷きをして、何と作業は14時くらいに終了し、壁パネルの仮止めと屋根パネル施工までを完了し、屋根工事業者の防水を皆で待つと言うハイスピートを実現しました。パネル施工を終えると言うことは、基本的に構造面材の施工と断熱工事、気密工事がそれでほぼ終了となる訳で、その後の工事を考えてもマンパワーの削減と工期短縮と言う意味において相当な成果が達成できたと言うことになります。

 地方の中小ビルダーにとって、軸在来と言う一般的な工法は今でも慣れている手法ですし、特別なことは何一つありません。それにパネルを付加することで、これまで全く意識しなかった高断熱化、高気密化が可能になり、省力化が進むと言うのがこのPJパネルのコンセプトです。この部分を理解してお使い頂ければ、きっと私の考案の意味がわかって頂けるのではないかと思います。PJパネルは、プランや仕上げをえり好みしません。構造面材と断熱材と言う部分を提供することにより、その住まいの性能強化に貢献し、工期短縮とマンパワー削減に寄与するものです。

 昨今見ていると、性能強化には手が出せず、コストを気にするあまり手づくり感がどんどん薄れて、大手建材メーカーの汎用資材を仕上げとする住まいづくりが多く見られ、地方独特の個性や手作り感が薄れた住まいが多く建てられているようで仕方ありません。あるいは初手からあきらめてガラパゴス化まっしぐらだったり。工業化や省力化と言うものが、住まい手の為にあるのではなくて、ただ手間を惜しむことになってしまい、膨大なカタログからのチョイスに終始してしまうと、結局、はからずも大手の伏線に沿うよう住まいづくりになって来てしまうような傾向が否めないのです。(つづく)

JUGEMテーマ:建築

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくりのヒント | 07:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいの「創り手」のこれからを考える。3

 世の中の、全てのものが中央集権的に動いたら、地方は衰退の一途です。現実的にこの国は、都会ほどお金が落ち、経済的には豊かで、地方ほど閑古鳥が鳴き疲弊しているという状況で、これまであまりその対策をせずにここまで来てしまっています。都心部の人口集中と郡部の過疎化は、本当に深刻な問題です。経済の本質が、全て中央にお金が集まるシステムとなっていて、どんな田舎に暮らしていても、地方に点在する大手ショッピングモールや全国チェーンのコンビニで皆が買い物をするから、地元にお金が落ちないですぐ中央へ戻ってしまう。結果シャッター通りが出来、若者は離れて中央へと言う流れが加速する悪循環です。

 住まいが大手ビルダーのつくる量産住宅を主流にし始めてから、住宅産業もまったくそれて同じ構造となってしまっています。地元業者はせいぜい下請け業者として日銭を稼ぐくらいのもので、利益の大きな部分を中央が吸い上げてしまうという何とも不幸が続いているのです。旨味がなくなれば後継者も減り、地方のビルダーは次世代の職人を育てる余裕もないものだから、ここも悪循環になってしまっているのです。

 真の省力化とは、地元ビルダーの為に彼らの負担を軽減し、役割分担をすることで共に良い部分を担うと言うことではないかと思ったりします。地場密着の手作り感や、地方の個性というものは温存し、例えば3尺モデュール(91センチを半軒とする寸法基準)やプレカットと言う現在の共通項を活かしながら、大手の得意な工業量産化による資材供給で、品質、性能の向上を図ると言うマッチングが理想ではないかと思うのです。工業化で何もかも取り上げてしまうと言うのは本意ではないのです。手前味噌になってしまいますが、PJパネルは、そういう間合いを考えて考案したパネルと言うことになります。(つづく)

JUGEMテーマ:建築

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくりのヒント | 06:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいの「創り手」のこれからを考える。2

 この数年、住宅産業会では木質系住宅でも、大型パネル化のプレファブリケーションの模索が方々で行われています。やはり、職人さん不足などに対応する思索なのですが、壁に窓や必要な設備パーツまですでに取り付けられて、現場ではそれを起こし絵のようにパタパタと建て込むだけと言うパターンの工法にです。まさに、プレファブリケーションの真骨頂と言うべき方法論ですが、私はそこに照準を置いていません。なぜならば、そこまでの一体プレファブ化は、確かに省力化には寄与しても、ある意味、各地域に根ざしてここまで続いてきた小さな作り手たちの息の根を止めかねないという危険性を孕むからです。手間が省けるから全て良しと言う訳でもありません。

 減ってきているとはいえ、今も続く地方の工務店さんの大多数が、プレカットによる木材加工を利用し、現場では職人さんの手による在来工法という方法で住まいを手づくりしています。大型パネル化は便利なようですが、そう言う職能を全てなくしてしまいます。工場からパネルが来れば、それを起こして全て終り。中央集権的な方法は、これまでも大手プレファブ会社が沢山行ってきました。例えば、それと同じように中央のフランチャイザーがそのパネルを供給し始めたらどうなるでしょうか。地方の工務店はその下のフランチャイジーとして生き残るしかなくなっていくのです。私の思うパネルはそうではありません。地域に根ざした工務店が、全国統一の規格品を賢く使っていくことで、省力化しながらこれまで同様、より高性能な住まいづくりを実現させていくことこそがこれから本来あるべき単純化の意味だと思ったりするのです。

 例えば、ドイツなどでは全国区のハウスメーカーと言うものが存在しないそうです。(逆に言えば全国区の大手が住宅供給のかなりの部分を担っているなどと言う国はこの日本だけですが)地方の比較的小振りな会社が地域に根ざして住宅を供給している。しかも、ドイツにはより厳格なDIN規格があって(日本のJISのようなもの)、それが浸透しているからドア一枚、窓一枚でもメーカーが変わっても同じ規格のものがあって、メーカー違いの交換などの更新がしやすい体制になっています。この違いは何でしょうか。業界の発展とは、右肩上がりの成長ではなくて、本当は持続可能な体制の構築にあると思いませんか?(つづく)

JUGEMテーマ:建築

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくりのヒント | 06:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
| 1/1660PAGES | >>