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「効く暖房」ヒートショックにならない為に 4

 さて、エアコンの暖房機能を使って、温度キープをする住まいも以前よりは増えてきました。これは総じてこの国の住まいの外皮性能が少し向上してきたためだと思います。戸建てよりもマンションの方がエアコンが効くと言われるのは、気密断熱性能がマンションの方が高性能だったからに他なりません。最近は、木造の超高性能も普通に出来ていますからこのたとえはもはや使えなくなってきていますが、エアコンの特性をうまく使えば、快適な空間が少ないエネルギーで持続できようになってきました。

 暖房の基本として、30年近く前に私が北海道で教えて頂いたのは、「空気をなるべく動かさず、湿度をキープして極端でない温度をキープする」ということでした。つまり体感温度の公式を見ればわかるのですが、私たちが感じる暑さ寒さの要素として、空気そのものの温度と、湿度、風速(気流感)を整えることこそが暖房の設えとして良質であると言うことなのです。そう言う意味ではエアコンは温度そのものを作るのは大変得意な装置ですが、過乾燥と気流感は逆に欠点となります。これは悪者と言う訳ではなく、夏は逆に得意分野になる特性です。身体に優しい冷やしすぎない涼を得るには、「湿気を取って、少し気流を起こした方が体感温度が下がる」訳ですからそのまま有効になるのです。室温に関して、快適は夏と冬では逆の設えが有効になりますから、ひとつの装置でそれをまかなうと言うのは少しばかり無理があると言わざるを得ません。

 コストのある住まいでは25年前から弊社は夏はエアコン一台で全館冷房、冬はパネルによる輻射暖房を設えてきました。言えばこれが冷暖房の理想型だと私は思います。ただ、夏用と冬用の両方のイニシャルコストが掛かりますから、予算の厳しい現場では少しばかり高嶺の花となります。エアコンを暖房として使う場合は設置場所や能力設定に工夫が必要と言うことなのかも知れません。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
「効く暖房」ヒートショックにならない為に 3

 外皮性能が向上した住まいでは、室内空間の温度コントロールがしやすくなるとともに、体感的にも圧倒的に温度の感じ方が優しくなりますから、より低い温度でも充分な満足度を得られます。性能の悪い家で、エアコンの設定温度を25℃26℃と上げていっても満足度が上がらない理由は、そもそもそれだけの温度の空気をエアコンで作ってもすぐに冷えたり、外部に逃げてしまう為です。またもうひとつ言えば、室内の床・壁・天井の面の温度が外気の影響で下がってしまう為に、その面の温度を輻射(ほう射)で感じてしまい、実際の室温よりも低く身体で感じてしまうことで温度を上げざるを得ないと言うダブルパンチなのです。ましてやお風呂・トイレはまつたくの無暖房で外と一緒と言う家もまだまだ少なくないですから、どうしてもヒートショックと言う健康リスクが多発すると言う訳なのです。

 暖房装置の能力以前の問題として、内部の面温度が外部の影響を受けない住まいそのものの性能というものを是非キープしなければ、様々な根本解決はないと言わざるを得ません。逆に言うと半永久的なその性能部分を改善した家は、以後ずっと安心安全で快適な環境を私たちに提供してくれると言うことになります。ハイテク機器の導入や創エネ(太陽電池パネルなど)を語る以前の話しとして、ここは押さえていかなければ何も始まらないのはいうまでもありません。巷では、ここが逆転してメカメカな高性能偏重も見られますから注意が必要です。25年前の私の仕事のお客様でも、「うちは暖かいから」というお言葉が今も頂けるのは、基本性能は不変だと言う証明と言っても良いかもしれません。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
「効く暖房」ヒートショックにならない為に 2

 冬の季節には、暖房のお話しがイメージしやすいので、なるべく季節にあった暖房のお話しをしようと思います。冬のヒートショックは、いわゆるお風呂やトイレと言った暖房をしているお部屋より極端に温度が低い場所で起こる、言わば人災で、年間を通しても結構な数の方が亡くなられている。日進月歩で進んでいる自動車業界は事故防止のあらゆる安全装置で年々交通死亡事故を減らしてきていますが、なんとその数よりも、宅内の交通死亡事故の方が圧倒的に多いと言う統計があります。住宅業界に投げかけられた被害者の数とも言える訳で、私たちは日頃こういう数値をお示ししながら、部分間欠暖房から、全館連続暖房への意向を進めるべく運動しています。その為には、隅から隅まで一定の室温がキープできるレベルの、建物自体の性能が必要な訳で、実は冷暖房以前の問題だという事なのです。建物の外皮の部分が熱を入れず、逃がさずと言う断熱性能に優れなければ、中を一定の温度にすることが叶いません。日本の住まいはまだまだここからやらなければならないのです。「効く暖房」と書きましたが、逆に言えば暖房が効く空間を構築することから始めなければなりません。この国は、諸外国から圧倒的にこの部分が遅れています。

 残念な話しですが、エコとか省エネと言う話しをする前に、安全を確保するここをしっかりやらなければなりません。兎角メディアは、エコとか省エネというキャッチにばかり食らいつき話題にしますが、その前の基礎性能、気密断熱です。結構おおっぴらにエコ・省エネを謳うものでも、ここがまだまだ足りない住まいが巷にはあふれているのです。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
「効く暖房」ヒートショックにならない為に 1

 今年の福岡の冬は、まだ一気に冷え込むと言うほどでもなく、ともすると暖冬か?と思わせるような気配すらありますが、こういう年に限って年末から明けてドカッと雪が降るような年になることもありますから注意が必要です。九州福岡がそんなに寒いわけないじゃないかと違うエリアの皆さんには言われそうですが、私が30年言い続けているように、福岡は案外寒いのです。北海道の知人には、「それプラスでしょ」と氷点下ではないとも言われますが、現実に真冬日は年間を通してそうないにしても、5℃未満の気温で、海を舐めて吹く湿気を持った風が終始吹く曇天候が多い日本海型の気候を持っていますので、くくって九州という見方とはいささかズレがあると言わなければなりません。体感温度と言って、温度計に示す数値とは違う実際の私たちが感じる温度の感じ方からすれば、湿気や風の影響で随分と寒さを強く感じるエリアなのです。実際に瀬戸内の南に海を面した晴天日の多いエリアよりは、寒さを感じることが多いですし、全国の天気予報図を見ても、関東よりも気温が低い日が多い福岡なのです。

 住まいづくりに目をやれば、やれ省エネだエコハウスだと言われながら、未だ「ヒートショック」と言う言葉で例年命を失うお年寄りが頻発する。全国平均を見ても、九州の件数が少なくないのは、決して九州が恵まれた暖かい地方で安全な住まいに暮らしていると言うことではないのです。北海道の事例数が少ないのは、やはり真剣に寒さ対策をしているというわけで、私たちも何となくの固定概念から解き放たれて、本当の安全と快適を求めるべきだと思うのです。今回はそんなお話から。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
集える住まいにするための超高性能 5

 テーブルの端っこでお父さんがノートパソコンで持ち帰り仕事をこなしている、あるいは子供が宿題をしている。お母さんがアイロン掛けをするかと思えば、子供はその傍らで絵本を読んでいる。そしてご飯の支度が整えば、皆でたわいもない話題を共有しながら食事を共にする。テーブルに集う時間が流れ、時折家族がテーブルに集う暮らし。その中心には、火でも情報でもなく、家族が共有する「時間」があるのではないだろうかと最近よく思います。近年のこの国の人々は、喧噪の中にあっても、カオスな情報の坩堝の中にあっても内向きで、常に何となく孤独感でいっぱいです。万国のあらゆる料理もお手軽に身の回りに溢れ、何でも食べようと思えば食べれる状況にあっても、何となくその場の空腹は満たせても、満足度に希薄です。ありとあらゆる日常と言うものが、何となく絵空事のように感じて、地に足がついていない浮遊感のようなものを常に感じているのは、きっと私だけではないと思います。

 住まいはそこを取り戻す装置にしたい。私は歳のせいか、粗末なものでも自宅で落ちついて食べる食事が一番好きで、少々手間をかけても自ら料理し、馴染みの器とテーブルでというのが一番落ちつきます。特別なものではなく、ごくありふれた時間でも、それを丁寧に過ごすことを、実は私たちは渇望しているのではないかと思ったりします。

 定量化できる空気の湿度温度鮮度は、超高性能化することで安定的に創り出すことが出来るようになってきています(それは先進のまだごく僅かな部分でしかありませんが)。問題はその先です。そう言う超高性能な外皮に守られた内部、つまり室内で住まい手がどんな暮らしをしていくかと言うことをこれからはやっていかなければなりません。

 正直この稿はリサーチなどではいつもより「いいね」の反応が鈍い(笑)。少し難しい未知の世界のお話で先走り過ぎだからかもしれません。25年前にいち早く高性能をテーマとし住まいづくりを始めて、周囲に希有がられた私の悪い癖がまた出始めています(笑)。きっと世の中はまだまだ高性能化で躍起なのだと思います。そのことが、住宅産業では商売になり、消費者も食らいつく。だからそこが声高に叫ばれています。ただ、どんなに立派な皮につつまれても、中身が空虚だったり傷んでいては意味がありません。急速な変化には副作用が伴います。「外皮ばかりが良ければ優れた住まいか?」と言う部分が、最近とみに気になります。勿論住まいの高性能化は私たちの急務です。ただ、私たちは血の通う、ひとりひとり個性を持つ実に多様な人ひとりひとりのために住まいを創っている。そのことだけは忘れてはならないと思うのです。(おわり)

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| 住まいづくりのヒント | 06:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
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