今年の夏はどうなってしまうのだろうと思うくらい暑いですね、「暑気払い」 という言葉がありますが、どれだけ払っても追いつかないくらい今年は暑いです。昔の人も暑さには警戒を怠らなかったようで、この季節になると6月末から私が毎月一日に参拝している博多駅に程近い住吉神社にも、夏越しの茅の輪くぐりが設えてありました。一礼して左足から左回り、また一礼して今度は右足から右回り、最後に一礼してもう一度左足から左回りすると疫病などの難から逃れられるというものです。いつものように一日にお参りしましたが、所作でお参りするとこれで安心となるから不思議ですね。この日もたくさんの方が作法に従いお参りしていました。
そして2日未明には、もう何年も伺っている糸島櫻井神社の岩戸びらき神事、朝4時という夜明け前のまだ真っ暗な時間帯に執り行われる神事で、その神秘に魅了されてもう何年も参加しています。櫻井神社の本殿の奥にはこの神社の起源と言われる奥の宮があり、石積みの壁の奥に石窟になっているお社があり、一年に一度その扉が開き内部の祭壇まで進み参拝ができる日なのです。コロナ以降の今は石窟内部には入れませんが、以前は奥まで進み祭壇前で参拝ができました。元は古墳ではなかったろうかという素人考えの見立てですが、参拝客が固唾を飲んでいる中、祝詞奏上からいきなり「消灯」という掛け声と共に一瞬、灯かりが全て消え、奥の宮の重い扉が開くという、神話になぞらえたであろう演出が、なんとも神々しく神聖な気持ちに包まれます。
特段、信心深い訳ではないと思いますが、やはり気持ちの切り替え、リセットは大切で暦に従いこういう行事を取り込んでいく暮らしは豊かに思えるのです。かくして、私の下半期が始まりす。
JUGEMテーマ:〜癒し〜
◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!