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快適ってそんなにたくさんはない 1

 ここ福岡は、今、博多祇園山笠の真っ只中です。中心部に行けば飾り山が各所で見れますし、みずはっぴをきた男たちが各所で動いているのが風物詩です。この季節は15日の追い山まで、梅雨の最終盤らしい激しい雨模様の日が続きます。15日の早朝は雨上がりだったりすることが多いのですが、追い山が終わって梅雨明け宣言という流れが゛例年なのです。

 さて、最近、今年の前半にからだを壊しかけたのもあるのですが、人間が複雑なその身体のメカニズムで、何十年も生命を維持していることの奇跡を改めて感じることが多くて、例えば体温や、体の水分をキープしていることの奇跡も実に見事な環境共生力で綿密にできていて、本当にすこせいなと思うことが多いです。体温も、非常にデリケートで、大雑把に言えば36度5分の平熱をキープするために、人間の身体はすごせく繊細なことをやっていて、そこが1、2度動くだけでも体調が狂ってしまいますから、夏と冬でき10度以上もひらきがある環境下で生きているのですから、それはそれは不思議なことです。一言で言えば、ギリギリの体温キープのエネルギーを作り出しているというより、少し多めにエネルギーを作り出して、時と場合によってそれを体外に放出しながら、基本的に引き算で体温キープをしているという妙があるのです。ギリギりのキープなら、急激な温度変化に対応できないのですが、少し余裕めに作っているもののあまりを、外に出しながら平均を保っている。ここのすごさが私たちの体の奇跡だと思うのです。(つづく)

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| 若者・教育 | 06:42 | comments(0) | - |
腹八分目のくらし  3

 この飽食の時代にも、腹八分目という言葉が有効です。健康管理のためにも、なるべく満腹ではなくて、八割にとどめておくのが良いということです。フルで胃袋を満たしてしまうことは、何かと心身ともによろしくないということかと思います。過ぎたるは及ばざるが如しで、さまざまな要素をなんとなくその辺りを狙った方が良いのかもしれません。こう書くと、性能や仕様を中途半端に終わらせるというようにとらわれるかもしれませんが、そうではありません。もちろん性能もいつも言っているように妥協のないものにしなければなりませんし、使用も末代まで持続可能なものであるべきです。

 例えば、規模的にも有り余るものではなく必要に応じた機能が十分に満たされる、無理のない範囲で無駄のない空間であったり、仕上げもあれもこれもでなくて簡素でシンプルで飽きのこないものである方が良いのかもしれません。腹八分目とは、量で120%満たしてしまうのではなくて、十分な質で頃合いの良いところで、つまり八分目あたりでとどめておくべきではないだろうかということなのです。過不足のないあたりを狙うことが、これからの住まいづくりには重要な気がしてなりません。(つづく)

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| 若者・教育 | 06:43 | comments(0) | - |
パッシブハウスジャパン オプショナルツアーに参加。 1

 パッシブハウスジャパンの大会の翌日は、定番のオプショナルツアーが企画されていて、今回は軽井沢周辺の関連事例の見学でした。朝から東京を出発し、佐久平駅まで新幹線で向かい、軽井沢に南下していくコースに参加しました。まずは今年のエコハウスアワードの非住宅賞を受賞した木下建工新社屋に向かいました。規模、工法、予算を軸在来工法の住宅の三棟分という木下社長の基本理念から、徹底的に無駄を省いて、シンプルに美しいオフィス空間はうらやましくてため息が出るような空間でした。省エネだけでなく、災害時は地域の拠点となるべく創エネとして太陽電池パネルで蓄電し、社用車にも電気を供給するシステムは圧巻でした。続いてはhalutaという複合施設。かつては幹線沿いのドライブインとして活気があった老朽化した建物を、断熱リノベとデンマークスタイルのデザインで蘇らせた素敵な建物、ここで皆でランチをとりました。建物は主にロックウールで断熱強化され、オーナーのビンテージ家具の店やデンマーク料理のレストラン、ビザ屋さん、珈琲紅茶の店や洋服の仕立て屋さんなど、魅力的なテナントが入り、これから何かが始まる予感をさせる空間でした。そのあとは信濃追分の家の構造見学をしました。(つづく)

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| 若者・教育 | 03:19 | comments(0) | - |
冬、暖かいは快適ではない...。 5

 よく私はお客様に、「そんなに期待しないでくださいね。24時間快適な刺激が降り注ぐわけではないですから」と冗談を言います。まさに、そういうことなんです。それだけこだわった、吟味もした、予算もかけた快適性とは、特に何も感じないという無刺激なことなのですから、過度にワクワクしても仕方ありません。お客様の方も、どうですか?と聞かれて、「そういえば… 」と振り返り、改めてストレスフリーな空間の暮らしに快適性を見出すという感じなのです。

 目に見えないものを語るのは難しいことですが、何もかも瞬間的に無理矢理表現にして、共感を得れば良いというものでもないと思います。難しい勘所を試行錯誤していく姿勢は大切だと思います。まさに今、この社会はその何もかも薄っぺらく、一様にありきたりな表現をして何となく分かり合えているような空気感で包まれています。全てが軽薄になり、インターネットを介してカオスな情報のみで価値観が定まっていく風潮は、何となく社会を幼稚化しているような気がしてなりません。一口に快適と言ってもなかなか難しい。そういう世界はあって良いと思います。ましてや個人で大きく個体差がある感覚ですから、それぞれの感覚を細かなニュアンスで具体化していきたいと思います。暖かいと、寒くないの差がわかると、もう後戻りはできないのです。(おわり)

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| 若者・教育 | 06:27 | comments(0) | - |
超高性能というけれど、実は必要な性能。2

 人によっては、「九州はこのくらいで十分」とか「福岡は温暖なので」などと前置きをしてもの言いをしますが、こういうもの言いをする営業マンさんや工務店の社長のほとんどは、自分のところが作り出す性能が一番エリアに合っていると言いたいのだと思います。この物差しは、正直ほとんど意味がありません。自画自賛のためのセールストークですから、聞いてもあまり参考になりません。最近はさまざまなネット媒体の普及で、個人発信のものも公的なものもまさに混在一体で、どれがまともな情報なのかが分かりづらくなっています。メディアの信憑性がそれとは全く関係ない再生回数で一人歩きしたりし始めますから注意が必要です。

 大体この手の語られ方をする性能は、足りていないと思って良いと思います。少なくとも、熱性能を語るのに、「福岡は暖かいから…」って言っちゃってますから、もう冬のことしかお話ししていませんよね。福岡は夏も十分に暑い。近年の酷暑を考えれば、「福岡は暖かい」で断熱の手加減をする理由はありません。熱から守るという意味では夏も冬も住まい手の暮らしを守ってくれる性能でなければならないのではないでしょうか。これまでの日本の断熱性能の基準がやはりどうしても冬目線であったと言うこと、外皮性能Ua値を扱った指標も冬目線で北海道が順番に下るほど緩い基準ですから、そうなってしまうのです。物差しは、まさに使いようと言うわけなのです。(つづく)

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| 若者・教育 | 07:08 | comments(0) | - |
これから先の住まい 5

 もし今住まいを建てようとお考えになられている方がいらっしゃるとすれば、世の中の変容ぶりにこれまでとは全く違う感覚を加味しなければならないことは誰しも感じていることなのかもしれません。住まいは今回のコロナ禍の発生で、いよいよ一個人をまもるべくシェルターの様相を増しました。皆が住まいの性能を改めて考え始めて、本当にそれで良いのかと思っておられるのかもしれません。

 この国のエコ・省エネはどことなく上っ面で、欧米のそれと比べると非常にレベルが低い事もお伝えしました。要はコテ付きの小技を効かして数値上の結果を広告することは上手いのですが、もっと根源的なところが上っ面なのです。ゼロエネルギーと言いながら省エネ家電ありきのような感覚もそれだと思います。基本的には、計算によって導かられる確かな断熱性能、現場現場の個体の計測検査によって得られる気密性能、空気の鮮度を担保するための有効な換気システムなど、ベーシックには私たちが30年やって来ている高性能住宅の手法が基本となって、確かな形で得られて行く基本性能が一番大切になるということだと思います。

 緊急事態宣言の解除はなりましたが、具体的な収束のでーたは何一つなく、これからの不安は解消されるものではありませんでした。まさに長期戦、これから豪雨や台風と言う被害が増して行く季節、体育館の避難所生活などというもの自体が今は想定できません。少しでも我が家が、自分を守ってくれる、電気が止まってもしばらくは許容温度で凌げる断熱性能の住まいというものを実現して行くべきだと思います。ハリボテの形だけの住まいからの卒業の始まりかも知れませんね。(おわり)

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| 若者・教育 | 07:34 | comments(0) | - |
静かなる高性能住宅...。2

 外からの遮音のことを、嵐の日の体験でお話ししました。一般的に、木造の住まいは「音」に関しては少し脆弱です。貧弱な構造では変な振動を起こして音場も整わない。楽器やオーディオもなかなか実力を発揮しません。強度のある固い建物は、音場も良いようで、住まいのしっかりとした作りは音楽を愉しむ方には安心と同じように必要なようです。例えば、断熱材で使用するグラスウールは、しばしば残響音を調整する吸音材や、遮音材としても使われます。スピーカーのエンクロージャー(箱)の中にも変な共鳴をしないようにグラスウールが詰められています。つまり、図らずも変な振動をしない強度と、気密・断熱をしっかりして高性能な住まいを作れば、副産物として音の良い住まいになると言う事が出来るかもしれません。私のお客様でも楽器を演奏されたり、音楽鑑賞を随分凝って愉しまれる方が多いのですが、そう言う方達には概ね良好な「音環境」なのです。低温域は、堅固で重たければ切れて行きますし、高音域は、隙間のない空間とする事で切れてきます。気密・断熱は主に熱の事を良好に保つための手法ですが、これが遮音にも良かったと言う事です。また、一般的な木造空間はデット、つまり響きが残りにくいものですが、高性能で漏れがなく固い内装仕上げで包んでしまうと、今度は残響が残りすぎてライブ過ぎると言うきらいは否めません。そう言うときは空間て平行面を作らない事やファブリックなどのチョイスで吸音性の高いものを選択したりすると良いと思います。(つづく)

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| 若者・教育 | 07:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
小は大を兼ね...ちゃう。3

 間取りの話になるといの一番に出てくるのが客間と言うお話。お泊まりまでのお客様が年に何回あるかという話なのですが、「いやあそうは言っても」となる事もしばしばです。例えば、年に二度ほどご親戚がお泊まりになるとして、6畳一間の客間を取って3坪、坪単価60万としても180万+消費税で200万、その空間を常に冷暖房するコストと毎年の固定資産税がそれに対して約20年くらいとなります。逆に毎年2回、例えばお二人に3万円のホテルをご用意して年6万、20年で120万と言う計算になります。ここで、いやいや来た時だけ冷暖房だから光熱費は...と言われるかもしれませんが、2020年の省エネ基準完全義務化によって担保できる新築住宅の性能は、何とか全室冷暖房が出来る程度です。局所的に暖めたり暖めなかったりと言う不健康きわまりなく、なおかつ建物の結露リスクも膨大な現状の大半の住まいづくりはこれから消えていく運命にあるのです。健康的で、推奨されていく全室冷暖房にはそれなりのエネルギーコストがかかりますから、出来るだけ高性能にしていく事はこれからの住まいづくりの必須条件なのです。それから子供部屋ですが、冒頭で述べたように、将来的にご夫妻のご両親が同居となった事をふまえて時限的に二つの用途をワンヴォリウムでまかなうと言うのも手かもしれません。子供室も長い人生の中では一過性の需要だと言う事が出来ます。築40年以上の住宅団地では、殆どの2階建て住宅の2階が子供部屋で、今は老夫婦だけが残り、階下の1階でほとんどで暮らす。2階は階段が急だから、暑くて仕方ないからと言う事で、家中の不要物を2階に詰め込んで倉庫代わりに使って暮らしている。重しの下の老夫婦。今回の熊本の震災でも分かるように、こういう状態は甚だ危険な住まいだと言えると思います。そうならないためにも、不要な部屋は最初から作らない、ミニマルな発想が必要になってくるのです。(つづく)JUGEMテーマ:建築

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| 若者・教育 | 07:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
生き抜くための住まい作り...。4
 住まい作りにおいて、残念ながら塩漬けにするだけで無価値な土地のための資金を出来るだけ小さくした方が得策だと言うお話をしました。長期借地が出来るならばその方が良いと思うくらいです。土地にお金をかけるくらいなら、上物の資金に回した方が良いのです。設計屋だからそう言うと言われそうですが実は実例として、そうなっていない不幸なパターンが多く見られます。国策で煽られているせいなのか昨今建設コストは上がるばかりで、おまけに8%もの消費税は皆さんの建設資金をぐっと圧縮してしまいがちです。その上で高い土地を買わされれば、性能を語るまでもなく妥協の産物のような家しか建たないという不幸がそこにはあるのです。
 次に、なるべく小さく建てる事。生活感のないグラビアや最高グレードへ誘導する事が目的の郊外の住宅展示場に感化されて、およそご自分の暮らしとは似つかわしくない大きな家を建てる事も少なくありません。最近私はよく「一端、床・壁・天井で囲い私物化してしまった空間は、ずっと温度・湿度キープのためにランニングコストがかかって行く」とお話しし、出来ればコンパクトな空間の方が良い事を誰彼かまわず語っています。プランのテクニックで、現実の空間は広くも狭くも感じる事が出来るし、そもそも小さい限られたものを基本に大きな世界を構築して行く技術こそ日本人の真骨頂とも言えるものです。塩漬けにしかならない土地にコストを余り取られずに、小さくとも豊かな空間を創りだす事が出来れば、そこに「省エネで快適」と言うエッセンスを盛り込んで行く可能性が広がります。(つづく)
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| 若者・教育 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
新成人を言祝ぐ...。
 昨日は街でちらほらと晴れ着姿のお嬢さんや真新しいスーツの集団を目にしました。成人式へ出席した若者たちです。娘が可憐な晴れ着姿を見せてくれたのももう何年も前だと我が身の歳を感じますが、彼らに明るい前途がある事を祈念してやみません。
 ラジオで「今年はまたすごいですねー、昔はヤンキーのお兄さんたちが派手な袴くらいでしたが、最近はもはやコスプレ...」と毎年の夕餉の時間のニュースのごとく若者たちの式典での装束や振る舞いをとりあげていました。私は長年専門学校の講師をさせていただいた事もあって、時の若者というものを批判する気になれません。彼らは時代時代で姿形は違うにしても、とてもピュアであり、限りない可能性を持っている逸材の集団なのです。問題は導く鏡となっている大人であり、いつの時代もまた若者は傷つきやすく、ねじ曲がりやすいものでもあります。国政選挙の直前に秋葉原の街頭で怪気炎をあげる首脳が率いる国ですから、コスプレも致し方ないと私などは思うのですが、ド派手な格好は逆な見方をすれば一瞬にして自分の内実をなくし、擬態し、自己を消し去る毒性があるようにも思えます。で、中身はと問われるとその覚醒の中で空っぽだったりするのです。
 そういうことを個性だと安直に考える方達が主流だとは思いませんが、これからのこの国は、もっともっと若者のパワーを結集していかなければならない。若者の投票率が下落する一方のこの国にあって、新成人の方達には、当たり前の事が無関心の背後で、徐々に歪曲していってしまっている事実を見極める眼と頭を養ってほしいと思います。立ち止まり、その場にしゃがみ、よく考える事。時間がまだまだある若者だから出来る事は無限なのです。
 自戒の念も込めて若者には、良い大人を選んでつきあえと言いたい。私たちは、その良い大人を目指したいと思ったりします...。
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| 若者・教育 | 07:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
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