建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
残念ながら、そこにあなたの住まいはありません。4
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     言い換えれば、完成品を買う喜びは買ったその瞬間だけで、どんどん目減りして行きます。住まいは買って壊れるまで使う単なる道具ではなく、「暮らし」そのものを投影する生物(なまもの)であると考えると、創り始めるところからもっと愉しまなければ損なんです。住み始めてからも育てて行くことが出来るのが住まいです。技術的なものはプロに任せてしまう事も懸命な選択ですが、もっと別の部分で、住まいづくりを愉しむべきです。昨今のエコハウスブームは、性能スペックの数値を消費者である皆さんが連呼して、ブロである筈の業界の方が冷や汗をかくと言う変な現象をも生み出し始めています。そんな事はプロ任せで良いように、業界はもっと信頼を得る努力をするべきですが、本来住まい手である皆さんは、ひと言、「省エネで快適に」と注文をつければ良い訳で、もっともっと他の愉しい事に考えを巡らせていただきたいと私などは思います。ともすると、性能スペックにこだわるあまり、どんな家でどんな暮らしをしたいかという本題が抜け落ちてしまっていたりするからその点はとても心配です。誤解を恐れずに言うならば、どんなにハイスペックでも、愛着が持てない住まいはぞんざいに扱われてきっと寿命は長くありません。末永く誰かに住んでもらえるためには、住まい手の愛着が欠かせないのです。そして愛着をもつためには、住まいづくりのプロセスにより多く関わっていただく事より他にないのです。買えば皆さんは「消費者」になり、不具合はクレームとなり、思う通りに鳴らなければ返品したくなります。しかし創れば、考えた分愛着が沸き、住まい始めてからも手をいれて、より快適に、より自分にフィットするようにと愛着をもって育てて行くようになるのです。この違いは大きいと思います。(つづく)

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    | 住まいづくりのヒント | 07:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
    残念ながら、そこにあなたの住まいはありません。3
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       お金持ちのお医者様が、とこかの国のシャトーのデザインや、フランク・ロイド・ライトのユニソニアンハウスのデザインを余り脈絡なく部分的に頂いているスタイルを好まれるのも、ブランディングの成功と言えるかもしれません。ただ、この国とは全く関連性がないデザインの邸宅が、日本の風景に突如出現する様には、エゴイスティックなものを感じずにはいられません。これだけ莫大な投資をする住まいづくりにおいても、すでにコンビニでの買い物感覚が発揮され始めているのかもしれないと思ったりするのです。目の前に、フレームの中でおさまりの良いシーンを見せられると、あたかもご自分で想像した辻褄の合う住まい空間がそこに出来上がっているかのような錯覚は罪深いと言わざるを得ません。あなたは毎夜、シャンパングラスを片手に夕食を愉しみますか?本来の暮らしの豊かさとは、少し別の幻想がそこにはあります。夢を垣間みて盛り上がってしまえば、そういう錯覚に翻弄されてしまうのかもしれません。

       住まいづくりの本来は、もっと皆さんのほうに寄り添う形で進められるべきだと思います。私が生活習慣や、暮らしの信条をかなり時間をかけて事細かにお伺いするのも、そんな理由からなのです。コンビニの買い物は簡単で便利です。ただ、それなりのものしかない事はみなさんも重々承知してのお買い物の筈です。住まいはそれではいけないでしょう。35年ものローンを組むのです。現時点で最新鋭であっても、35年後には陳腐なスペックになっているかもしれません。いつの時点に焦点を当てて住まいづくりをするかと言う事が、案外大切ではないかと思ったりします。ローンが終了して、それからが住まいの価値です。お仕着せのものは、買えばその時が100%。その日から目減りして、どうかすると完済よりも早く寿命が来てしまう。そんな悲劇が繰り返されています。

       冒頭で述べた過疎化が心配される大開発の住宅団地は、この四、五十年のこの国の負の遺産です。さらにそれを増やす必要はもうすでにないのではないでしょうか。(つづく)

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      | 住まいづくりのヒント | 07:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
      残念ながら、そこにあなたの住まいはありません。1
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         スタイルブックや、居並ぶ住宅メーカーの合同展示場は、住まいづくりを少しでも考えた方にはワクワクして愉しいものです。「キッチンはこんな風にしたい」「形や色はこのテイストで」と夢は広がりますが、いきなりここから始る方が非常に多く、実はお仕着せのサンプル品から創造を越えられなくなるケースが殆どと言っても過言ではないかもしれません。私たちのような仕事をしている者を知っている人でも、そうなる事が多いので、この国の住まいづくりにおいて皆さんの住まいを熟考してひねり出すことを生業としている私たちはその流れの中では残念ながらほとんどの場合蚊帳の外だと言う事になります。

         それで世の中が潤沢に回って行けばそれはそれで良い事であるし、私たちの方が自分の生業に関して考え直さないといけないのですが、たまたまお会いするご縁があり住まいづくりをさせていただくと、やはりお褒めいただくし、どうして皆そうしないのかと言っていただけるのでごまめの歯ぎしりでも未だこうしてこんな仕事をしていると言う事になります。今後、少子高齢化に伴う人口減少はこの国に劇的な影響を与えて、社会のあり方や都市そのものが大きく形を変えて行くものだと考えられます。おそらくは、高度成長期に大開発された宅地分譲地に並ぶいわゆる規格住宅は、性能面でも愛着と言う面でも不良在庫として見捨てられて行く憂き目に遭うのではないかと思います。ゴーストタウンが全国にいくつも出来、都市の規模減少はそんなところから始るのではないかと思われますが、もうそろそろ、そういう質より量の時代から、「質」にこだわって行く時代を押し進めなければならないのではないかと思ったりします。(つづく)JUGEMテーマ:建築

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        | 住まいづくりのヒント | 07:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
        あたりまえの日常と暮らしを取り戻す。5
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           極限まで「便利」を求めていくと言う事が絶対の正義だった結果、価値は全て貨幣価値に統一され、ひとつひとつの暮らしの淡々とした所作が非常に薄っぺらいものになってしまっている事を少しずつ改善して行く必要があるのではないかと書いてきました。均一化したもの・ことは、都心優先の社会を作り、田舎を置き去りにして、時短時短で端折る事が美徳とされ、高効率とされてきました。そうやってゆとりを作ろうと必至になってきた私たちは、豊かになった筈なのですが、ちっとも満たされていないのです。私は悪びれずに、ゆとりで面倒くさいことをしようと言いたい。食事のためにテーブルセッティングを愉しむも良し、器を吟味するのも良し、断捨離って捨てるものを残すのではなくて身の回りに置くものを厳選するので手間ひまがかかります。お買い物も、ちゃんと必要なものをメモって出来れば近くのコンビニではなくて少し予習をしてお気に入りのものが現れるまで我慢して吟味しては如何でしょうか。欲しいものが得られた瞬間は何よりの喜びです。メールで済む事でも、出来れば実際に会ってお茶でもしながら言葉を交わせる時間を作っては如何でしょうか。最初から最後まで、お気に入りの音楽を「ながら」ではなく味わうように聴いてみるのも良いかもしれません。身近にできる事で、少し端折りすぎているところを面倒くさくやってみるのです。最近私はそんな事をよく愉しんでいます。

           こんな事を書いている途中で、あの105才の現役医師、日野原先生がお亡くなりになりました。まさに天寿を全うされたのだと思いますが、人間というものは、何処かまで頑張ってあとはリタイヤして楽をすると言うような人生設計がほんとうに満たされた幸福ではなくて、実は生涯現役で、淡々といるべき居場所でその最後の瞬間まで生き抜く事こそが幸福だと言う事をその105年間が教えてくださっているようでなりません。むしろ私たちには、その105年もの長い時間はあてがわれていないかもしれない。そう思えば、暇だ、つまらないと抱く前に、面倒くさいことを愉しみ続けなければ勿体ないと思ったりするのです。淡々と。ただ淡々と。(おわり)

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          | 住まいづくりのヒント | 06:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
          あたりまえの日常と暮らしを取り戻す。4
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             何も感じないということは、一概に悪い事ではありません。私たちは温熱的にはそう言うストレスのない住まいを目指していたりします。それは安心であり、癒しであるからです。ただ、そこにはただただ鈍感力で傍若無人な住まい手を想定しているのではなく、そうある事の感謝であるとか自然への畏敬の念によって次なる発想を抱く理想の住まい手を想像しているのです。「面倒くさいもの・こと」がこれからキーワードになると書きました。本来、人間として生きていくということは、全てが面倒くさい事かもしれません。それを愉しむ事こそが、人間としての第一義だと考えれば、私たちは便利になって時間をかつての人々よりも授かっている分、大切な面倒くさいもの・ことを実践していく事こそが大切だと思います。AIの台頭によって、人類の職業が奪われていくと言うお話はよく聴きますが、これから膨大な「暇つぶし」の時代が来るのかもしれません。暇だ、つまんないというお話を若者達から聴くとほんとうに勿体ないと思いますが、世の中には実は、ハリウッド映画のような刺激とはまた別のワクワクするような事が沢山転がっています。その愉しみ方を知らないだけです。私はよく、「愉しいでしょ」「幸せそう」だと声をかけられます。確かにそう言う境地は多いのですが、これでも人並みの切磋琢磨の狭間で生きています。愉しい事は、便利で、楽で、お手軽で、暇つぶしでは決して得られないという事を理解するべきだと思います。もっと言えば、愉しい事のほとんどは視点を変えれば面倒くさい事です。繋がりました。私たちは、便利を追い求めるあまり、愉しい事すら省いてきたのです。

             クリエイター要請の講師時代よく学生に、「発泡スチロールのお持ち帰りパックに入った牛丼を犬のように食べるな」と話していました。そんな言い方をするとワンちゃんに申し訳ないのですが、笑、あくまで例えです。何でも良いのでどんぶりに盛りつけ、紅ショウガの位置もこだわり、美味しそうに設えをして塗りのお箸で食べなさいと。なかなかそんな時間は取れませんが、たとえとしてそう言う愉しみ方を覚えた方が良いと話しました。パックを開けて割り箸で搔き込めば済む話ですが、そこから先がありません。まさに現代の私たちの暮らしは、この手のオンパレードなのです。(つづく)

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            | 住まいづくりのヒント | 07:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
            あたりまえの日常と暮らしを取り戻す。3
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               例えば、世界の潮流から一脱してこの国で進められている原発は「トイレのないマンション」と表現される事しばしばです。使用済み核燃料の再生や廃棄の目処が立っていないのに拡大する原発に対してこう言われるのですが、この表現すらピンと来ない人が増えているのではないかと思ったりします。トイレこそあれど、私たちは日常的に自分たちが動物で、何かの命を頂いてそれを栄養源とし、消化したものを日々出し続けているのですが、暖まった便器に座り、出せばボタン一つで消し去る事が出来るために、その当たり前の事を感じない暮らしに慣れきっています。昔はいわゆる便槽に貯めるトイレがほとんどで、月に一度バキュームカーが汲み取りにくるまでは自分達が出したものはそこに溜まっていくのでそれがつぶさに認識されていました。月末には溜まったものの悪臭で、早く来てくれないかなどとつぶやいたものです。近代化されるまでの人間の暮らしは、まず生活に必要な水をくみにいく事から一日が始りました。今は蛇口をひねれば何処でも水が出ます。この国では、まだ飲める水が何処でも出る。こんな便利な暮らしはありません。数時間をかけて水汲みに行った先達達を思えば、私たちはその数時間をどう使って暮らしているのでしょうか。以前、満員電車に無表情で揺られる東京の風景を切り取った外国の写真家の方がおられましたが、私たちはどうも、その恵みのように頂いた便利のお陰で得た時間を、豊かな使い方で埋めているようにも見えないのです。

               便利に鈍化して、現代人は膨大な暇つぶしに興じています。その暇つぶしは、私たちを豊かに満足させるものとは少し毛色が違います。ここに、キーワードがあるようにも思います。「便利」と引き換えに私たちはどうも「考えない」「感じない」時間を得てしまいました。だから、感覚が鈍化して、豊かではないのかもしれません。

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              | 住まいづくりのヒント | 07:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
              あたりまえの日常と暮らしを取り戻す。2
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                 この国は、近年「便利」を唯一の正義として突き進んできました。それを全面的に否定するつもりはありません。ただそのために、面倒なもの、手間のかかるもの、間尺に合わないものをことごとく別のものに置き換えてきたのです。そして等しく与えられた24時間の時間に、多少なりともゆとりが産まれて豊かになったかと振り返れば、到底豊かとは言えず、全てを貨幣価値で計る殺伐とした社会の現状なのです。価値観をすべて貨幣に置き換えるのも便利の最たるものです。考えなくて良い。そんな裏腹な有様で、ゆとりの中に、更なる便利なものを詰め込んであくせくしていると言えば言い過ぎでしょうか。さらにゆとりを渇望し、どんどん端折ったもの事に首まで使って、身動きが取れなくなってしまっているのが現代人かもしれないと思ってしまうと、いよいよ豊かさを味わうなどと言うものとは別物になってきているようでならないのです。

                 暮らしの中で、当たり前になってしまっているところに私たちは頓着しません。それを随分檀純で便利に置き換えてしまい、いよいよどうでも良い事にしてしまうと、折角の味わうような時間が胡散霧散してしまいます。全てを一気に考え直す事は出来なくとも、少しそこを見直す姿勢を始める事で、本来の豊かさを保つ事は出来ないかと思ったりするのです。

                 24時間夜中も昼間と同じ明るさのコンビニで、とりあえず、この「とりあえず」が問題なのですが、とりあえず必要なものが全て安易に貨幣で手に入ってしまうと言う事に、実は問題があるのかもしれません。現代人の暮らしに、「面倒くさいもの・こと」を探し出すのは案外難しい有様ですが、私この「面倒くさいこと」こそが、実はキーワードのような気がしてならないのです。(つづく)

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                | 住まいづくりのヒント | 09:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
                あたりまえの日常と暮らしを取り戻す。1
                0

                   先日の豪雨災害は、九州に大きな爪痕を残しました。現在も梅雨前線は北上し、まだ各地で色々な被害が出ているようですが、被災地の方達には心よりおみまい申し上げます。人間と言うものは、当たり前と言うことに常日頃は鈍感で、なかなかその大切さや有り難さが意識できないものですが、ひとたびこうやって何か起こると、そう言う部分を見つめ直し、改めて大切だと実感するもののようです。ふっと気がつけば、何も変わらない日常の中にあっても、私たちはほんとうに当たり前のことを淡々とやっているかと言えば、なかなかそうではない現実が見えてきます。現代人は何故か忙殺されて、普通のことが出来ていません。朝日をあびて一日の始まりを感じること。三食を自分の命のためにきちんと取ること。隣人ときちんと会話し、コミュニケーションを取ること、夜の暗さを感じること。安静に眠りという糧をえること、そんなことがついつい乱暴になってしまう。都心部に暮らせば尚のことで、街は夜昼なくこうこうと明るく、ものと音と光りに溢れていて、その刺激すら感じられなく麻痺するほどです。

                   たまに、自然の豊かな場所に赴くと、時間の流れが一気に変わり、普段自分は何をしているのだろうと感じることがありますが、私たちは限られた寿命と言うものを随分勿体なく暮らしているのかもしれません。最近そんなことを強く強く感じます。(つづく)

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                  | 住まいづくりのヒント | 06:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  【緊急報告】福岡・日田豪雨被害 3
                  0

                     住宅がほぼ無傷であったことは、ほんとうにこの目で確認するまでは信じられないほどに衝撃的な百合さんの動画でした。その後速報ニュースの度にNHKでは大鶴地区の様子をその動画を流して伝えていました。調査で分かったとこは、百合さんの家の両脇の沢が完全に切れて、1階の床の上まで冠水した時間帯があったと言うことです。建築に携わる者とてし被害を見ておいてほしいと言われて、私は帰路大鶴の被害の一番大きなエリアを見て回りましたがそれはひどいものでした。すでにボランティアの方達の活動は始り、必至で宅内に侵入した泥を搬出していました。幸い百合さんの家は基礎断熱と気密性で泥の侵入は免れたものの、その濁流の威力は幾ばくかだったかと思います。

                     前面の道路のアスファルトをはぎ取っていく流れです。「家が流される」と発した百合さんの気持ちがわかる気がしました。今回つくづく思ったのは、先達達の知恵です。井上酒造の敷地の配置計画は、まさに絶妙なものです。長年にわたった叡智の結晶です。出荷倉庫と、田、事務所は下の段にあり、被害を受けましたが、母屋とお酒の作りをする酵母が生き続ける蔵は上の段にあります。今回一番安全だったのは母屋で、皆さんはそこに避難しておられました。酵母も生き残りました。百合さんの家も、母屋に習って上の段だったからかろうじて助かったと言えるでしょう。無理なことはしていないのです。いつしか科学技術が進み、人は地球上の何処でも我がもののようにして存在していますが、大自然の営みにすれば非力なものです。逆らえば、とてつもないエネルギーで押しつぶされます。災害を回避することに知恵を使うとすれば、抗うことより謙虚に共存することだと先達達は教えてくれます。井上酒造の裏山は保護されている自然林です。これも治水の観点では有利です。人工林は崖崩れに沢山みまわれました。私たちはこの教訓を明日に繋げなければならないのだと思います。生き残った酒米とともに。(おわり)

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                    7月16日(日)13時半より、百合邸の外構整備作業を行います。お手伝いてしていただけるボランティアの方を募っております。ご興味のある方は、株式会社SiZE092-863-5299まで

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                    | 住まいづくりのヒント | 07:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    【緊急報告】福岡・日田豪雨被害 2
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                       今回一番心配だったのは、伺う前に頂いていた寝室の奥のコンセントから泥水が少し滲んで室内に入っていた写真です。床が少し汚れていました。だとしたら、濁流に飲まれたお宅は、床下に泥水を大量に招き入れてしまった可能性があるからです。私はカッパとスニーカー、手袋にマスクと言う重装備で、宅内の床下点検口から床下に潜り点検を始めました。築20年の百合さんのお宅は、当時まだ九州では珍しく、私たちが実践していた基礎断熱工法を用いた高断熱高気密住宅です。軸間繊維系の断熱で、室内側は気密シートでインバリア、外側はタイベックシートで包み、通気層を経て外装仕上げになるというディテール。基礎断熱の場合は、床下通風口がないので、基本的には床下は室内側の密閉空間となります。床下に潜り安心したのは、豪雨から数日でもコンクリートは完全に乾いたまま、漏水のあともありませんでした。コンセントの水はおそらく、一時的に外部は1階床よりも高い位置まで冠水し、タイベックの継ぎ目などから浸水し、断熱材に侵入、インバリアを一部切り欠いているコンセントボックスや配線の取合い部分から染みて入ってきたものと考えられました。冠水直後ショートして電源が落ちましたが、今は電気も復旧しています。結果として室内は殆ど実害なし、思わぬ基礎断熱の効用でした。外部に関しても通気層を通して乾燥側に即するディテールなのでさほど心配はいりませんが、念のために足回りは腐朽の内容に近々処理を考えたいと思っています。泥水が押し寄せてきたときは大変な恐怖だった

                      と思いますが、まずは一安心しました。(つづく)

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                      7月16日(日)13時半より、百合邸の外構整備作業を行います。お手伝いてしていただけるボランティアの方を募っております。ご興味のある方は、株式会社SiZE092-863-5299まで

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                      | 住まいづくりのヒント | 07:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
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