建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
そこまでやった結果「糸島の終の住処」について2
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     Nご夫妻との出会いは、2010年、7年前にまで遡ります。WEBを通じて私を探し出され、住まいの構築が始りましたが、最初は福岡での二世帯タイプの住まいのご要望でした。実施設計も終わりすわ着工と言う段階で諸事情が発生してそのプロジェクトが中止となりました。以降少し時間が経って、再びご夫妻からご連絡があったのは4年前、あの住まいづくりのプロセスがやはり忘れられないという想いから、有り難くも再びご依頼があったのです。土地探しからおつき合いする事になり何度か今回の敷地の周辺を検討しました。今回のテーマは、ご夫妻が今後リタイアされてから、活き活きと暮らす為の終の住処。私はやがて車を持たなくなったときの事を考え、最寄り駅から徒歩圏内のとある旗竿地の土地をお奨めしました。一見すごく奥まっているようでしたが、自分庭をもったコートハウス的なプランは十分可能です。野趣溢れた郊外の別荘のような終の住処を想像するのは安易ですが、自然に恵まれた土地柄、何時でもお散歩感覚で自然は愉しめるのですから、しっかりとプライバシーの守られた実生活を優先する提案をしたのです。今回のプロジェクトの再開をお受けするにあたり、私はいくつかの提案をしました。まず、交通の利便の良い土地とする事。予算は規模でなく、先々を考えて性能にかける事。最大でも30坪以内の延べ面積にする事。お二人は快諾してくださいました。そこからこのプロジェクトが始りました。私の目標とする性能は、創エネの前に徹底して省エネである事。つまり創り出す前に少ない消費エネルギーで暮らすという事でした。ランニングコストについて言えば、HEAT20で言うところのG2グレードにしてやっと、住まい手にとってはお値ごろ感が出てくる訳ですから、その性能をキープする事を旨としました。おふたりの暮らしが最優先、広々と快適に暮らすために、無駄は一切削ぎ落とします。ゲストは、普段奥様が油絵を愉しまれる為にとったアトリエを時限的に間仕切って使うと言う提案をしました。結果延べ29坪、広々とした開放的な間取りのN邸が出来上がったのです。敷地南東面を開放し、しっかり自分庭を確保。西側にすでに接して建てられた隣家のシルエットに隠れるような配置にし、西陽の負荷をお隣さんで取り除いていただく作戦としました。(つづく)

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    | 住まいづくりのヒント | 07:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
    そこまでやった結果「糸島の終の住処」について1
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       「九州でもそこまでいるんでしょうか…」この台詞は何回と耳にしてきている台詞で、一般のお客様から、果てはプロの方達にまで、今でも殆どの方がこう思いながら私たちの仕事を眺めていると言うのが実情かと思います。25年余り、一貫してお話してきていますが、分からない方にはどうしても分からない。おそらく、温暖地での高性能化が遅々として進まないのは、「三つ子の魂百までも」と言いますが、こういう執拗な思い込みの影響があるかと思います。例えば、福岡を例にとれば、夏は36℃を越える日もあるかと思えば、頻度は少ないですが冬は氷点下の日もあります。ざっと温度の帯としては40℃くらいの帯を快適温度に調整しなければならない。また札幌は夏30℃としても冬はマイナス10℃これも帯としては40℃、人間の快適温度に調整をする能力としては、暑い寒いの扱う温度の帯のズレはありますが、さほど変わらないと言う事になります。ただ、マイナス10℃の中に一晩いると死にますから、先様は命に関わる温度、こちらは何とか死なない程度の帯と言う違いだけだと思います。そこで、福岡では死なない程度の中での「やせ我慢」が始ります。「九州は暖かいからそこまではいらないだろう」ここで、快適空間の追求は胡散霧散してしまうのです。

       私たちが何を創りたいか、それは住まい手が快適な空間です。我慢を強いる必要のない暮らしのベースとしての居場所です。またこれに、エネルギー消費がからんでくる。我慢をした挙げ句の果てにエネルギー消費も大きい。環境負荷の事を考えても得策ではない、そういう住まいづくりはまだ横行しています。昨年の11月に、「糸島の終の住処」という小住宅を仕上げました。現在住まい手の協力のもと、実証データのモニタリングなどをしていますが、幸いな事に、住まい手であるご夫妻は終始「そこまでやる…」と決して言われなかった。その結果、どう言う事になっているかと言うお話しを今回はしたいと思います。(つづく)

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      | 住まいづくりのヒント | 06:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
      これからの居場所について 5
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         まだ、何となくまとまりのない稿となってしまいました。人口減少と高齢化は、これから私たちが確実に体験するであろう、かつて人類史では未経験の社会変化です。激変と言っても過言でない加速度は、すぐ目の前まで迫ってきています。ただ、国の動きや社会の情勢は、あたかもこれからもこれまでと同じ世の中がずっと成立するかのような感覚に包まれている。もしかすると考えることも億劫なくらい予測不可能な事なのかも知れません。ただ、オリンピックや万博で活気づき、これからも世の中は発展成長して行くと言う構図をどれだけ真実みをもって感じられるか。私は全くの虚構だと想います。皆さんもちょっと立ち止まって考えてみてください。実際にこのハードルを乗り越えて行く為には、私たちは知恵を必要としているのです。田舎から、都会へ、未開の地から発展成長へと言う一方向の矢印が、やがて減速して求心力を失い迷走して行く時代を迎え、私たちは何となく流れに乗っているだけでは生き続けられない時代に入っていきます。これからは、方向性が減速とともに多種多様で、価値観も時間の流れも、個人個人が考えて行く時代になるのではないでしょうか。私は社会発展が減速して、時間がゆっくり流れるようになって行く事に決して否定的なイメージをもっていません。むしろ私たちが蔑ろにしてきた人間としての大切な部分を取り戻すチャンスだと想っています。

         都会と田舎のバランスを少しずつ調整し、若者がカッコイイ田舎に定住するようになり、貨幣価値だけの為に労働し消費し続けて生きる事からのシフトが出来ればと想ったりしています。

         私は実験的に、自分の中に何が起きて行くのかまだ掴みきれていませんが、これまで未経験の田植えや畑仕事を体験してみたり、一次生産とともに自分のやりたい事を愉しみながら日々ゆっくりと暮らせる方法を構築するために、考え、行動を始めています。このお話はまたゆっくりしたいと思っています。皆さんも少し考え始めてください。(おわり)

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        | 住まいづくりのヒント | 06:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
        これからの居場所について 4
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           すでに、少し気付き始めている人々の動きは出始めているのかもしれません。都心部にこだわらず、かつて田舎と言われていたエリアに居を構え、自分なりのクリエイティブな暮らしを実践し始めている若者達は増えて、その事例はそこここに存在します。都会の象徴が実を伴わない虚構の政治だとすれば、私たちは実のある暮らしを取り戻して行ったほうが幸福かもしれない。「経済好調です。有効求人倍率過去最高。これからも経済は上向きです。」と連呼しますが、ほんとうにこの国の国民は幸せでしょうか。私はものづくりを生業としているので逆に鈍化して気付いていなかったのですが、街暮らしではなかなか何かを創り出す喜びを体験しづらい環境です。一方、呼吸するのにも「お金」がかかるような消費一辺倒の暮らしで、皆さん疲れ果てているのかもしれないのです。若者は、先入観抜きでそういうことを簡単に放棄し、片田舎の休耕田を借りながらスローライフを愉しみ始めています。変なお話ですが、自分で土から創り出して自分で食べる分は、いわゆる「GDP」の数字とは別世界のお話なのです。私はここにヒントがあるように思います。ほんとうの豊かさを得る方法の小さなヒントです。何れにしても、頭をやわかくしていかなければ、豊かな果実は目の前に実らないのかもしれません。絶対的な数が減るのですから、徒花のように出来てしまったニュータウンの末路はもしかすると救えないかもしれません。ただ、人工集中している都市部と、現在田舎と言われているエリアのバランスや考え方を少しずつ変えて行く事で、未来はあるのかもしれません。少なくとも、これ以上スクラップアンドビルドによるニュータウンは必要ないのです。(つづく)JUGEMテーマ:建築

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          | 住まいづくりのヒント | 11:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
          これからの居場所について 3
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             さて、これからこの国は、どちらに向かって進むのでしょうか。都市圏の人口集中と、ただただ消費をして行く価値観では行き詰まって行くと言う想いから、私は少し都市型の消費暮らし集中から、消費に見合う生産も同時に荷なうかつての田園生活へのシフトの流れが少し進められるべきではないかと思うようになりました。ただ、闇雲に、田舎へのUターン、Iターンを即したところで、その根本原因を解決しなければなかなか大きなうねりにはならないのではないかとも思います。なぜ、大多数が田舎暮らしをしていたこの国の人々が、こぞって都市に出てきてしまったかと言う訳を少しでも理解しなければならないのです。誤解を恐れずに言うなれば、私は最近「田舎をカッコ良くすれば良い」と言い続けています。貨幣と言う価値が万能のような扱いを受け、それを消費するばかりという価値観に限界が訪れている事は、今の政治を見てもよくわかります。心を伴わない拝金主義の政治家のふてぶてしさ、どちらに向かおうとしているのか分からない経済界に国民はもう辟易しています。かつてきらびやかで、刺激的で憧れの的であった都心に、そう言う価値観だけが蔓延していると思うと、きらびやかな都会も一週回って色あせて見えて、カッコ悪い機もしてきます。こういう感覚は、逆に今こそチャンスではないかと私は思ったりするのです。かつて人々が田舎を離れたのは、土着してガチガチのしがらみから自由になる為であり、刺激的で可能性がある都会に対する憧れが後押ししたと言う事に間違いありません。その上で、田舎はつまりダサかったのです。都会暮らしの魅力が薄れてきている今、カッコ良い田舎を構築すれば、人はそこへ集まってくるように思えるのです。(つづく)

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            | 住まいづくりのヒント | 05:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
            これからの居場所について 2
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               かつて都会は、大多数の田舎の実験的な人工空間として存在していました。具体的な一次生産をせずに、ただただ消費だけをする街として。今でも欧州のほとんどが広大な農業生産地域の中の特殊な場所として大都市拠点があるようです。平たく言えばバランス的には全体は殆ど田舎なのです。欧州はこのバランスで、どの先進国も農業国の別の顔をしっかりもっています。ただ消費だけをする大都市は、それに下支えされて存在します。

               ところが、この国の都市集中はどうもそれとはプロセスが違う気がしてなりません。消費する事だけを覚えた人々は、生産を放棄して都市生活を謳歌します。何となく感じている事ですが、戦後の70年でこの国はそういう生産を輸入に頼り日本列島全てが消費する大都市になろうとここまで来ているようでなりません。ただ、土台他国に頼ってその循環が成立するものでもなく、薄っぺらい社会システムがそろそろ馬脚を現し始めているのが現実なのかも知れません。みんな歳を取り、若者が減り、国力が少しずつトーンダウンして行く事が避けられない今、仮想価値でしかない金銭の価値観のみで消費を繰り返してきた私たちに、未来はあるかと言われれば少し不安を覚えます。土着のしがらみや、固定化した価値観から開放されて自由になったと、こぞって都会を目指した日本人は、都市からあぶれてニュータウンを形成します。同じくらいの世代がこぞって同じような家に住み、電車に揺られて職場に通う毎日を愉しみましたが、それも定年まで。ニュータウンには、そもそも都会の衛星居住の価値しかないので、そこにいても何もなく、高齢化とともにゴーストタウン化が進行しているのです。結果として田舎の荒廃と、都市の機能不全、新興住宅地のゴースト化という三重苦をこれから私たちは少しずつ変えて行く必要があるのだと思います。(つづく)

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              | 住まいづくりのヒント | 09:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
              これからの居場所について 1
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                 数年後にオリンピックを控え、その後は関西で万博、経済は少しずつ発展をして行きつつ、この国は順風満帆である。とお国は言い続けています。有効求人倍率は過去最高となり、皆、仕事にも困らない。株価も高値を堅持、なんと素晴らしい事でしょう。ただ、日々それを実感している人はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。一方では、人口減少と高齢化の波は確実にやってきていて、街の風景をどこで切り取ってもフレームに映り込むのは老人ばかり、若い人の姿をみるのはごく限られたシーンばかりです。何でも成人を18才に引き下げるとか、私には人材難だから青田刈りをお国がやっているようにも見えてしますます。

                 かつては都市の人口集中によって、田舎が過疎化して、限界集落など言う言葉が示すように、田舎の人口激減が問題視されてきましたが、これからは田舎だけのお話ではないと言う事が言えるかもしれません。すでに、都心の周囲に増産されたいわゆる「ニュータウン」は、全国いたるところでゴーストタウン化が急進していて、真っ昼間に人っ子一人いない街区で、年老いた老夫婦が、手入れの出来なくなった老朽化した住宅で息をひそめるように暮らしているという実態は今後そう言う街が亡くなって行く事を予感させます。

                 最近思うのは、政治や報道で表面化するこの国の姿と、ほんとうの実像との大きな隔たりです。果たして表面だけで見えている、今日の先に同じ明日があるとも私には思えない。10年先、30年先を考えれば、私たちは少し先の準備をした方が良いかもしれないと思うのです。悲観論ではありません。私はむしろ、今切り捨てられている大切なものの復活には良いのかもしれないと思っています。50の齢を大きく過ぎて、周りの諸先輩方はそろそろ定年後のお話などをするようになってきていますが、どうやらこの国は、悠長に老人に「お疲れ様でした」と安穏の暮らしを保障してくれる気もないように感じます。ひとりひとりの人間が、活き活きと暮らす為には、これまでよりも少し知恵を使って、「居場所」を見考えなければならない時期に来ているのかもしれません。(つづく)

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                | 住まいづくりのヒント | 07:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
                やっぱり「やさしさ」なんだよなぁ。5
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                   「やさしさ」とか「思いやり」だとか言う言葉を使えば、何だか青臭く聞こえてしまうかもしれません。ただ、長年仕事をしてくると、ぐるっと回って遠道のあげく、たどり着いたのは原点だったと言う感じがしてならない。住まいづくりに及ばず、根源的には仕事の向こう側にある人の事を思うやさしさでしかないと言う感覚が日に日に強くなって行くのを感じます。対価を頂いて生業としている事ですから、それだけではない筈だと言われてしまいそうですが、この無味乾燥な殺伐とした事の多い世の中で、あえて言いたい。青臭かろうが甘かろうが、イイ歳してと言われようが、形に残る建築と言うものは、やさしさのプロセスの先になければきっとダメなのです。

                   先のオリンピックの新スタジアム。もめにもめたプロセスから何だかすっきりしない間に戦後復興の遺産である旧競技場は取り壊され、いきなり建設が始ったかと思えばかつての都民の憩いの緑を無惨にも切り開き、工事が間に合わないと関係者が過労自殺死、あげくに大量に使う木材を海外から安価に調達する為に、マレーシアなどの原住民が悲鳴を上げていると言う矛盾の塊は、何処から来るのでしょうか。ただ、こういう事例は住まいづくりでも良く見受けられます。要は、やさしくないのです。いつの間にか、誰の為に、何の為にその事がなされて行くのかが、別のことに置き換えられてしまっている。華々しい経済優先のための徒花のようなオリンピックがそんなに必要でしょうか。起爆剤として瞬間的に仕掛けられたものによって、あまりにも現在・過去・未来の大切なものが侵されてしまってはいないでしょうか。時の首相は「経済優先」を連呼しますが、誰の為の経済でしょう。「国民の健康の為に、国民の命も厭いません!!」と嘯いて聞こえる。やさしくないのです。

                   住まいは、住まい手の暮らしに寄り添うもの。アイデアから完成までのプロセスがかたちになります。その過程で、どんなに住まい手を思いやれるかが出来上がってからの住まい手に大きく影響します。決してイライラしたり、意地悪な感覚で行う仕事ではないのです。そう言う意味では、あらゆるお仕事が、まさに聖職と言っても良いかもしれません。農業の方も、ご商売の方も、私たちのような仕事も、すべて聖職だと思って事を成せば、少しは世の中も良くなるのかもしれません。重ねて、青臭いと言われそうですが、白髪髭になった50過ぎのこの親父がつくづく思う事、やっぱり「やさしさ」なんだよなぁ。(おわり)

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                  | 住まいづくりのヒント | 05:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  やっぱり「やさしさ」なんだよなぁ。4
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                     結局は、どれだけの「やさしさ」が込められたかと言う事が、その「住まい」をかたち創っていくというもの。デザイン力も技術も全てはその為に使われるべきものだと考えます。予算には限りがありますが、それぞれの立場で協力しあえば、「知恵」は無限に出てくるというものです。またその解も無限です。住まい手が描く理想の暮らしに向けて、私たちが創造し、描き、予測をし、皆さんで心を一つにして具体的な空間を創り上げて行く事が大切です。修業時代に、沢山のパターンの仕事を見てきました。施工店さんを鼻血も出ないほどギリギリまで追い込んで、虐めて表面の質だけを上げようとするボス、雑誌取材には熱心でクライアントの心持ちを振り返らないボスなど、反面教師とも言うべき仕事を目の当たりにして、私はもう少し違うアプローチがしたいとずっと思っていました。そういうプロセスを経た仕事は、確かに話題になったり、「作品」(私は出来る限りこの言葉を使わないことにしています)として世に問うたりする事は出来ても、何処か意地悪なところがあって私の好みではありません。住まいは、手放しで「住まい手」の心身を癒し、明日への鋭気を養う場でありたいとその頃から思っていました。その為には、様々な立場の人々の「やさしさ」の塊でなければならないと思うのです。現場の職人さんが泣いたり、私たちが躊躇したり、ましてや「住まい手」が何となく置いてきぼりを喰うような感覚を持たれたらそう言う仕事になりません。何処まで行っても、「住まい」は、皆が和気あいあい、やさしい気持ちで創るべきものです。長年仕事をしていると、その気持ちが日に日に大きくなっています。無限のパターンからたまたま出会った一期一会から、住まいが形になるまでのプロセスを、そう言う気持ちで整えて行きたいと思っています。(つづく)

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                    | 住まいづくりのヒント | 06:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    やっぱり「やさしさ」なんだよなぁ。3
                    0

                       お為ごかしや押し付けがましい優しさではなくて、住まい手にそっといつも寄り添っている様な、「さりげないやさしさの住まい」って、どうしたら出来るのだろうかといつも考えています。そう考えると、私たちは常に何かあらかじめ万人向きのメニューをご用意しておくのではなくて、住まい手自らがどんな暮らしを望んでいるのかと言う事を、「良く聞く」ということから始めなければならないのだといつも思います。私はその材料を沢山頂かなければプランが出来ません。すごく時間がかかる事ではありますが、そう言うプロセスが住まいに反映されます。誰かにあてがわれたものではなくて、ご自分で想像した理想の暮らしを実現する為の住まいですから、ほんとうはご自分で描いた住まいに暮らす事が何よりも理想の筈なのです。ただ専門知識はいりますし、一つのことにまとめると言う事にはかなりの修練が要します。おそらく、そう言う部分を私たちが協力して一つの住まいにして行くと言う事だと思います。あてがわれたものの満足度は賞味期限が短いです。少なからず自らも考え、その方向性がきちんととけ込んでいるものは、その愛着度も違います。私たちがイエスマンになりきると言う事ではありません。意見がぶつかり紛糾するミーティングもありますが、私たちはプロとして、そう言うときは住まい手よりも少し先に視点を落として、少しでも愛着が持続する住まいを目指すべく協議を重ねて行く事になります。「買った」というより「頼んで創ってもらった」の方が少し参加度が増しますし、さらには「プロと話しながら創った」となればもう主体は住まい手になります。そう言うプロセスが、のちの愛着に繋がるのです。(つづく)

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                      | 住まいづくりのヒント | 07:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
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