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変わりゆく住まいづくり 5

 暗い話しばかりしてきましたが、現状把握としては、冷静に俯瞰すれば語ってきたような状況が大きく横たわっています。ただ、「自分の住まいを建てたい」という、人間としての当然の欲求に対して、私たちはこの状況下で冷静に判断し、なんとかニーズに見合うものを創り出していきたいと切に想います。

 そこで、一転今ここで「人は住まいをどうして建てたくなるのか」という根源的な衝動を考えると、大切にしなければならないものはなんだろうという再考が始まります。それを進めていくと、実は今、現実に立ち塞がる問題

となる急激なコスト高と性能向上は大切な要因ではありますが、一言で言い切る「性能とコスパ」だけに注視しすぎるのも、果たして解決に向かうものかと思えてくるのです。「人は住まいをどうして建てたくなるのか」と反芻していくと、確かに「性能とコスパ」は立ちはだかる大きな問題なのですが、住まいづくりを根源的な衝動を満たす術だと思えば、整理しなければならないのはもう少し手前の部分かもしれないと思ったりするのです。

   「人は住まいをどうして建てたくなるのか」を、もっともっと真摯にそれぞれの立場で考えていかなければならない時代に入ったと私は想います。(おわり)

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| 住まいづくりのヒント | 09:26 | comments(0) | - |
変わりゆく住まいづくり 4

 まず、なんとなくローンが組める年齢のリミットだからとか、周りも建て始めたからという、これまでの社会体制が曲がりなりにも安定していた時代に住まいづくりを模索するケースは減ってくるのではないかと想います。「なんとなく」ではあまりにも大きな投資だからです。これまでは、自己資金ゼロで土地購入から住まいづくりまでローンを組むというのも可能でしたが、それかせあまりにもリスキーな時代になってきました。金融関係では、35年を50年でも組めるように延長するとか、人生が終焉に向かった時に住まいそのものを買い上げてもらうシステムとか様々なテクニカルな手法が出てきますが、私から言わせればこれは、金融業界側からの都合で、「返済できるケース」を増やすための方便で、返済側の住まい手にとっては、押し並べて返済が長期化するだけで、負担の無理が減るわけではないので、勘違いしないほうが無難だと想います。

 例えば、親御さんから譲り受けた土地があるとか、全体コストのうち一定割合は過去に貯蓄した自己資金があるとかこれからはそこからがスタートだと見るべきだと想います。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 09:25 | comments(0) | - |
変わりゆく住まいづくり 3

  高嶺の花と書きましたが、なるべくそうならないように、広く皆さんの衝動として住まいづくりは実現できるものとして今後もあれば良いなと思ったりします。ただ、これまでのおひとりひとりが、住まいを建てることができるという時代も、長い歴史から見れば極めて稀有なことで、むしろ、とてつもなく恵まれた良い時代を私たちはこれまで過ぎてきたのかもしれないのです。ここまでを、類まれなく恵まれた時代だと俯瞰すると、これから来る難しいと時代も、甘んじて受け入れるしか無いなと達観しますが、少なくとも、安かろう悪かろうにはもう絶対戻れませんから、私たちはより懸命な、質の向上と少しでもコストダウンできる知恵を両輪として矛盾なく取り組んでいかなければならないのだと思ったりします。

 今の所、私の中に明快な公式があるわけではありませんが、仕事の中でも、少しでもという質の向上とコストダウンの検討を繰り返す日々が続いています。例えばいつか経済が浮上して、賃金が爆上がりするとか、将来、長いトンネルの先に光明が見えるのかもしれませんが、一進一退の悪路はしばらく続きそうです。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 09:38 | comments(0) | - |
変わりゆく住まいづくり 2

 その上、最近は在宅勤務やオンライン授業などで、自宅滞在時間も大幅に伸びたからなのか、住まいの室内環境に関しての意識が高まるとともに、さらにはエネルギーコストの爆上がりも後押しして、住まいそのものの性能も大きく取り上げられるようになりました。この要因はアップグレードですから、ただでさえ、コスト高が悲鳴をあげそうなのに、ニーズは高みを望み始めているという二重三重のコスト高の住宅業界なのです。

 おそらくは、新築住宅は少しばかり高嶺の花という座を手に入れて、全体のパイは今後大きく縮小するのでは無いかと思われます。その上で、性能はもとより、快適性に関してもハイグレードのものが生き残るのは自明のことで、今までの性能がのぞめないハリボテのような住まいは淘汰されるのではないかと思います。来春から、様々な法改正で住まいの性能も加減が定まり、即するように義務化が始まります。ただ、時の徒花として、一時的には基準値ギリギリで省エネを謳ったり、快適を喧伝するようなものが出てくるのかもしれませんが、長期的に見れば、総数は今後激減して、質は上がっていくと見るのが順当な予測かもしれません。(つづく)

 

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| 住まいづくりのヒント | 15:12 | comments(0) | - |
住まいを紡いでいく 5

 

 住まいを買うものから、少しずつ紡いでいくようなものにしていくことが、住まいづくりがどんどん難しくなってきている近年の状況の改善へのヒントになるのではないかなと思ったりします。完成品を買って、せっかくとんでもない投資をしたにも関わらず、借り物のように暮らす、あるいは世間一般のいう常識という範疇に囚われて、自身の方を空間に馴染ませて暮らすということにならないように、厳しい時だからこそ考察していくことが良いのではないかと想うのです。

 住まいづくりはまさに大きな転換期にあるのではないかと思います。温熱性能に全く無頓着なこの国にあって、私は数十年その改善を望み高性能住宅の普及と実戦に向かってきました。私の行いなど影響はほとんどないでしょうが、想いは幸運にも時流に乗り、来年の性能義務化の法整備、一般の方への認識の普及もずいぶん改善してきたなと実感があります。さて、経済が伸び悩み、コロナと戦争で流通が壊滅的なダメージを受けて、建設コストが急激に上がってしまった今、どうしていくかということを想う時、必ずしも今の方向性だけで良いというわけではないので、自分なりの動きわしていきたいと今想っています。時代が変わる時には、徒花のように突然わっと広まって、すぐ消えていくものも多く散見します。これからが正念場、住まい手のための住まいというものをしっかりと考えていきたいと思います。(おわり)

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| 住まいづくりのヒント | 15:56 | comments(0) | - |
住まいを紡いでいく 4

 そもそもひとの住まいというものが、住宅産業などと言われ始めて、内需の大きな柱になって国が拡大支援するほどの業態になってきたこと自体が異様なものだったのかもしれませんが、それもこれからは一個人の価値観がしっかり育っていけば、それほどの規模でなくてもしっかりと価値あるものを創り出す業界になっていくのかもしれないなと思ったりします。すでに、数的にも余っていて、無理やり量産する必要のない時代なのですから、ここは大きくシフトして、住まいづくりを再構築していくべきなのかもしれません。戦後の数が勝負の時代に住宅メーカーが生まれて業界を牽引してきて、今は数余りですでに必要ないのに、まだまだこの流れを続けようとしている感じが否めませんから、ひとつひとつ変えていくべきかと思います。

 住まいは完成引き渡しが終わりで、あとはどんどん目減りしていくという価値観ではなく、むしろ始まりだという感覚が必要かと思います。要するに、消費するとしう経済行為ではなくて、その先もずっと続く育んでいくような感覚の住まいづくりをしていかなければならないのではないかと思います。現代人はあまりにも、消費に慣れすぎました。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 17:23 | comments(0) | - |
住まいを紡いでいく 3

 最近は、YouTubeなどの媒体を通しての発信がにぎやかで、ただその情報もカオス化していますから、何が正しいのかがわからない時代になってしまいました。長年の研究者や実務を積み上げてきたプロもいれば、これは商売になるとPRを巧みに内包した営業的な情報すらも一律に皆さんのスマホには現れてきますから、そのジャッジは自分以外にないので、専門外の人が専門分野の真贋を判断するという変な状況が生まれています。私には、どうにもここのあたりがあまり良い方向へ進んでいないのではないかと危惧している部分があります。体温を感じる人同士の生のコミュニケーションであれば、なんとなく些細なニュアンスから計り知ることが叶うのですが、スマホの画面情報はフラットすぎてそれが叶いません。便利なようでかえって…ということはあると思います。

 そういう落とし穴というか、利便の盲点のような弊害は、やはり「消費」という完成品をお金で買って消費するという価値観一辺倒で近年この国が進んできたが故のことではないかと思ったりするのです。住まいの質という部分でも、やっぱり消費文化の台頭とともに悪化してきたような気もします。逆にチャンスと捉えれば、これから大きく住まいづくりを変えていく起点なのかもしれません。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 18:20 | comments(0) | - |
住まいを紡いでいく 2

 消費行動としての住宅産業は、戦争とコロナによる経済的混乱によって一気に価格高騰にシフトしました。ただ、その上がりようが世の中全体の物価上昇よりもさらに激しために、私たちは戸惑いを覚えています。ただ、この数十年間国民の賃金が上がらない稀有な国であったこの国では、住宅ローンから逆算すれば、建設コストは上げるわけにはいかず、ここまで散々我慢をしてきたという業界の事情も否めないのかもしれません。いずれにしても、皆さんの収入がそれほど上がらない上に、建設コストだけが爆上がりする中で住まいを建てようとしているわけですから、いずれにしても無理が生じます。補助金やさまざまな仕組みで下支えしてきた政治も、押し並べて業界を無理久里温存するような制作も少し風向きが変わったような気がします。バタバタと業界の企業が倒れていくシナリオも想定できますが、住まいづくりはそれほど変化をしていると言えるのかもしれません。ずっと昔から言い続けていることですが、住まいは創るもの、完成品をお金を出して「買う」というところから、少し抜け出る必要があるのかもしれませんね。厳しい時代だからこそ、宣伝文句やパッケージのあざとさに目をやって、本意でないものを買ってしまうというようなことがなければ良いがと思います。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 14:55 | comments(0) | - |
住まいを紡いでいく 1

 長年、住まいづくりという仕事を生業としてきて、これほどまでに社会状況が目まぐるしく変わり、刻々と社会情勢が変わっていく中で、住まいづくりが翻弄されている時代は初めてのような気がします。数ヶ月ごとに価格改定のふれが回ってきて、予算の目処が立たないなどの問題が散見されて、非常に厳しい状況が横たわっている感じがします。時の首相はデフレ脱却と先代のお題目を繰り返すばかりで、俯瞰できていない感が否めませんが、こんな時代にどんな感覚で住まいを創ったら良いのだろうとよく考えます。世知辛い世の中だからこそ、忘れてはならないことがたくさんあるような気もするのですが、世はまさにコスパ重視という価値観が最重要のフェーズに入りそこばかりが目立ちますが、いろいろ眺めていると、YouTubeなどの情報カオスの中に溺れてかなり偏った方向で最終的に損をしてしまいかねない、あるいは納得の着地点を見出せないままに彷徨うようなパターンも見られて胸が痛くなります。住まいづくりは、大量生産品を完成品として購入するという消費行動とは一線を画して、少し違った視点が必要なのだとこれまでもずっと言い続けてきました。近年この傾向がさらに強くて、わたしなどはしばしば食指が伸び悩み、自分の仕事にもこのままテセ良いのかという疑問も湧いてきます。今一度、皆さんで改めていろいろなことを共有して、これからの住まいに関して考えてみたいと思います。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 19:10 | comments(0) | - |
平和と住まいと幸福 5

 いつものことながら、中東のきな臭い動きが世界の火種となることはこれまでの歴史が物語ってると思います。これ以上、悲惨な状況が作り出されないことを祈りたいですが、一個人として何ができるかといえば正直無力なので、ただただ平和を語り、戦争反対を言い続けることくらいしかないかと思います。個人としての心の持ちようは複雑ですが、この世界から争いごとがなくなった世界を目一杯創造したいと思います。一個人が尊重されて、それぞれが独自で全くの別物であることが相互に理解できれば、争いごとは起きません。争いは、職場でも学校でも、家族間でも、なんとなれば個人の意識の中でも起こり得ます。そういう感覚を少しでもなくしていくことが、平和への近道であると思ったりします。 個性、個性と表面的には言われながらも、なんとなく体制に埋没していないと不安を覚えてしまうような空気感の社会の中で、そんな感覚が反映した住まいを作ってしまう。それは避けたいものです。価値判断もなんとなく平均値を狙ってしまう日本人は、逆に言えばその平均的な価値観から外れたものに対して意味のない差別意識を持つ危うさを持っています。ひとりひとりがバラバラであれば目立ちもしないのですが、檻のようにこびりついてなんとなくムラ社会を形成しやすい傾向は改めていかなければならないのではないでしょうか。皆さんの情報統制を担っていたテレビが弱体化して、手元のスマホのネット情報に移行してからは、皆さんを情報のカオスの海に放り出して、いよいよ不安な日常を作り出しているのかもしれません。ここで、自由を満喫しだし、自分の世界を気付き始めている人は良い方向へシフトし始めていますが、このカオスの中で未だ帰属するムラを探している人たちは今まで以上に帰属するムラを作り出し、他者を認めない沼に入り発言も行動も過激になってしまいます。

 私はずっと一個人という軸で住まいを創造します。一個人の寄り合いが家族であり社会であり国だと思うからです。平和を切に祈ります。(おわり)

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| 住まいづくりのヒント | 06:48 | comments(0) | - |
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