この国でも、ネットに沸いているニワカ右翼のおじさんたちは、国家観を語り、他国よりも自国が優位である根拠をあれこれ掘り出して、勇ましさばかりの言動が目立ちますが、一説によると一個人として、努力したにも関わらずあまり社会的に評価されずに恵まれなかった世代の持つジェラシーの裏返しだとありましたが、まさにそういう発言を繰り返す人たちを見ていると、一個人の扱いが少しばかり乱暴で、全体主義のお先某を担いでいる自分が、紛れもない一個人であることを忘れているような感じがしてしまうのです。何か強いものに帰属しなければ、自分というものを保てないというのは実に悲しい状態ですが、国家や民族を声高に語る人には、なんとなくそういう人が多い気がしてなりません。私はこの国に生まれて、この国の人で、この国にルーツを持つことをありがたく思います。それは否定しません。しかし、それを他と優位に区別することや、特別なものだと主張するのは、この地球上で絶えない争いごとの種になりかねないのような気がしてならないのです。
アイデンティティーを持つことは大切ですが、唯一無二のものを他と比較する必要はなく思います。むしろ、他を認めるところから自分のアイデンティティーを理解する方法はあるように思うのです。(つづく)
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