CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< January 2018 >>
SEO対策
解析
MOBILE
qrcode
ARCHIVES
CATEGORIES
新春コラム事はじめ。4

 「いゃぁお客さんを乗せたんで、帰れるんです」と言われる運転手さんは、年末もう11日連勤を数えてフラフラだと話されていました。物腰の柔らかい人の良さそうな運転手さんは「まあ自業自得なんですが」と笑われながら、12月のはじめに体調を壊されて欠勤した事情を語られました。それにしてもこんな夜中まで大変なお仕事だなあと思います。近年「働けど働けど・・・」というイメージはどの業界も一緒で、これからどんどん社会保証が切られて重税感が増していく傾向ですから、知らず知らずのうちに気がつけば大半がワーキングプアなってしまう可能性も懸念されます。GDPばかりを喧伝していますが、個人所得は下がる一方、企業の内部留保は過去最大で、これがまともとも思えない歪んだ経済は庶民にジワジワと痛手を押し付けてきます。丁度、乗り込む前に我々が露店で買ったまだ暖かい梅が枝餅があったので、包みから分けて「良かったら」と差し出すと、運転手さんは嬉しそうに「ありがとうございます」と受け取ってくれました。「こういう時間に甘いものって嬉しいですね、時々キャンディーなんか頂くんですが、後で頂きます」大晦日から元旦に流しで走っておられるタクシーの運転手さん。たまたま乗り合わせた運転手さんとのささやかなご縁ですが、唐突に始った何気ない会話に、もう他人事では済まなくなってしまって、こんなやり取りが続きました。我が家の近くで降りる時も、「お疲れさま、ご帰宅までご安全に」そんな会話が続きました。大晦日から元旦深夜の例年のルーティーンは、今回は何ともほっこりと暖かいものを実感する事ばかりの静かな時間でした。

 世相は日に日に世知辛さが深まっていくような気がしてなりませんが、今こそ私たちは、ほっこりと優しい気持ちを持ち続けなければならないのではないかと思ったりします。「ほしがりません、勝つまでは」とはかつての戦前の国家ぐるみで戦争に興じていたころの標語だそうです。何だかそれに似た空気感が、知らす知らずに醸し出されていませんか?ミサイル飛んでくるから、みんなで我慢して、貧しくとも、切り捨てられようともアメリカから対抗の武器を買わなくてはならないのでしょうか。そうやって個人を切り捨てて、守り抜いた国に、一体誰がいるのでしょうか。冷静に考えれば、国民一人一人が幸福であってこその国のはずではないでしょうか。(つづく)

JUGEMテーマ:コラム

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| エッセイ | 07:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
| 1/1PAGES |