2018.01.19 Friday
「熱」に架ける橋...。1
サイモン&ガーファンクルの名曲に、「明日にかける橋」という何とも美しいメロディーの曲がありますが、今回はもう少し下世話なお話です。
例えば建物の内外はしかるべき断熱材で包み熱を伝えにくくする「断熱」を施しますが、この断熱材を搔い潜って、熱を伝えようとする場所が出来ます。例えば断熱材が所定の厚み入らない弱点になっている部分など、それを「熱橋(ねっきょう)」と言います。英語では「heat bridge」ですからまさに「熱の橋」ですね。「断熱」とは、内外の温度の違いをキープするために、それを遮断する事なのですが、その内外にあたかも橋を架けるがごとく熱の伝わる橋を架けてしまう、我々からすれば、余り好ましくない言葉ですが、少ないエネルギーで私たちの暮らしに快適な環境を作ろうとすれば、一度キープした環境を外部の可変的な環境から一度切り取って、いじる事が不可欠なのですが、そこに橋が架かってしまう。つまり断熱の「弱点」の部分、最近はサーモカメラが私たち一般にもお手頃に入手できるようになって、にわかにこの分野が可視化されて現実味を帯びてきています。今回はこの熱橋について少しお話ししてみたいと思います。(つづく)
JUGEMテーマ:建築
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