2018.01.22 Monday
「熱」に架ける橋...。4
近年、エコハウスが空前のブームで、あれだけ日本人に抵抗感があった「高気密高断熱住宅」と言う言葉も、その先鋒としての確固とした地位を築きつつあるように思えます。長年同じ事をしてきた私たちにしてみれば、とても喜ばしい傾向だと思う反面、上っ面の商売だけで続々と集まってきている輩たちの作り出すブームとは、一線を画したいと言う想いもなくはありません。例えばQ値からUa値の比較による性能比較が一般化してきて、Ua値だけで性能値がすべて見えてしまうと言うような誤解も見逃せない感じがします。あくまで外皮性能の平均値ですから、数字の裏に隠れてしまう性能を見極めたいと言う想いが強くあります。
近年の高性能化によって、実は木造住宅の木軸はそれほど問題視されていなかった時代から、断熱材の性能が格段に良くなってきている事から、木材自体が熱橋になるという時代に入ってきています。例えば凄く性能がよい断熱材を使って平均のUa値が上がってきたところで、実はバランスを欠けば結露リスクを負いますし、部位ごとに断熱性能が実際にはばらついていれば、快適性も怪しくなってくるという落とし穴については、語られる事がないのです。(つづく)
JUGEMテーマ:建築
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