2018.02.16 Friday
ぜーんぶエコハウス...の筈もなく。1
世の中の過渡期と言うものは、往々にして混乱が生じるものですが、住まいづくりの業界は、今まさにそんなど真ん中にあるのかもしれません。2020年省エネ法の完全義務化を目前にして、猫も杓子も「エコハウス」「省エネ住宅」と言い始めました。消費者からすれば、どれがどんなものなのかさっぱり分かりません。実態はそれほど変わらず、時節に乗じて看板だけを架け替えたものも入り乱れての混戦ムードですから、始末が悪い。今では「ほんとうの...」とか「超」なんて冠も踊り始めましたから、ラーメン屋の「本家」「元祖」とあんまり変わらないなあと私などは見ています。そう言う私も何とかご理解を頂きたいとそんな言葉を連呼してしまう事があるのですが、どうしたものだか悩ましいものです。
混乱の中で消費されていく「エコハウス」「省エネ住宅」という言葉をもう少し大切に扱いたいなあと考えるのは私だけではないと思いますが、住まいの高性能化は、目下この国の一大課題で、少子高齢化と人工減少、化石燃料依存では輸入に頼らざるを得ない現状からの脱却の意味も込めて、これからのこの国の未来を占う重要なテーマだと言う事は間違いないのです。また、一個人に視点を変えると、些末な事にとらわれて本筋を間違えると、エコハウスだと思って建てた住まいがとんでもない漏エネ住宅だったりしますから、注意が必要です。今回はそんなお話です。
(つづく)
JUGEMテーマ:建築
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