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メンテナンスは苦痛か...。5

 「メンテナンス」がしたくなるような住まいとは一体どんな住まいでしょうか。私は、無尽蔵にあるカタログや住宅展示場にはないのではないかと思ったりするのです。皆さんが、心から愛着の持てる住まい、ずっとこの暮らしを維持していたいと思う住まいは、お仕着せの汎用性のある量産型の住まいでしょうか。私には、もっと「住まい手の存在」が感じられるような、個性豊かで、心から愛着が湧く住まいではないかなと思うのです。消費されず、大切にメンテナンスをされながら、暮らし継がれていく為の存在とは、やはり住まい手の気持ちだと思うのです。大枚をはたいて「買った」という認識だけでは、「長持ちして損しない家」が良い家で、メンテナンスは苦痛なんです。しかし、愛着のある住まいは、メンテナンスするほど「可愛い」となるのではないでしょうか。住まい自体の耐久性は当然のごとく問われるのですが、と同時に、「愛着が持てるか?」という部分が大変重要なのではないかと最近とみに思います。愛着をもつ為には「買う」ではなく「創る」にならなければならないのだと思います。そう書くと、生涯に一度の大事業をすべて自己責任で把握しなければならない不安ばかりが去来しますが、そうではなく、十分愉しんでほしいと言いたいのです。不慣れで大変な部分、一般の方では判断がつきにくい部分をしっかりフォローする為に我々のような職種の人間がいます。信頼関係がもっとも構築できるパートナーさえ見つかれば、あとは存分に愉しんだ方が良いと思うのです。「買った」と言う意識よりも、「創った」という意識の方がより親密度が増します。手入れもしたくなるというものです。昔の建物は、そういう意味では買うと言うよりも、コンセプチュアルな部分で充分施主が関わり、創ると言う意識が強かった。今のように出来合いのものを「買う」というパターンはなかったのです。繰り返しますが、「メンテナンスフリー」は、建築と言う時間スパンを余りにも短く見積もる幻想に過ぎません。ともすると人間より長生きできる建物です。充分手をかけ、次世代に繋げ、次世代が一から構築しなくても良い住まいづくりを根付かせたいものです。(おわり)

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