近頃のような災害続きで、都市インフラが当てにならないのであれば、いっそオフグリッドできないかという発想は誰にも湧くと思います。良くそんな事も話題になりますが、照明器具がLEDに変わり消費が激減して、家電の省エネも進んでいますから、電力消費と言う意味においては、自家発電でエネルギーをまかなう暮らしはあながち夢のまた夢ではなくなって来ています。太陽光発電も効率が上がっていますから、自家で電力をうまく「貯める」事が出来れば、可能な技術になって来ているのです。電力会社への売電も魅力が薄れて来ている今、今後自家消費へと大きくシフトしていけば、「電気を他所から買わない家」も出てくると思います。コアな方達がすでにオフグリッド住宅の暮らしをされていて、WEB上などでその様子を明らかにされていますが、もう少しパッテリーなどの価格と供給が現実的になってくれば、一気にそうなる可能性も秘めています。そもそも電気は「貯める」と言う事が苦手です。その克服にはもう少し地感が掛るのかもしれません。現時点で各戸の太陽光発電など再生可能エネルギー利用の推進には協力的な電力会社ですが、本気でオフグリッドが広まれば商売になりませんから、何らかの抵抗がないとは限りません。ただ、今の大きな電力網の末端の一つである頼りなさと、原発を始めとする大企業の論理で進められているエネルギー政策を思えば、もっとオフグリッドなエコハウスが増えていって良いと思います。
その大前提は、極限まで消費を落とした住まいですから、基礎性能が現時点では超高性能と言われるレベルである事は必須です。これが前段でも書きましたが、日々の快適性と直結する事ですから、加速して押し進められるべきなのだと思います。(つづく)
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