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住まいの技術 開ける・閉じる 2

 実は、しっかりと性能を担保した住まいでは、そんな閉じたい時に室内にいる印象が全く違います。

 以前海岸端の絶壁に刺さるように建てさせて頂いた住宅で、嵐の真っ只中の経験をした事がありますが、高性能住宅の場合、静寂のなかでガラス越しで大きく暴れる木々の緑や白波が立って荒れ狂う海を見る経験は、不思議な感覚に包まれました。音声を絞ってしまったテレビ画面の映像を見るようなその光景は、恐怖感は薄く、むしろ守られている安心感すら出てくるのです。私はもう25年以上、アルミサッシを使わずに仕事をしてきましたし、もっと言えば引き違いの開閉方式の窓を使いません。様々なご要望をお客様に伺いながら進めていくのですが、この引違いの窓を使うという理由は、実は余りこれと言った理由がない。むしろこれまでの慣習で当り前に選択してしまっている事が多い気がします。この引き違いのアルミサッシでは、昔よりは性能アップしているとはいえ熱も空気も音も遮断する事は難しいのです。完全に閉鎖する機構になっていない。第一にレールの上をすべるのですから、摩擦が掛ると動きません。つまり、浮いている状態ですから隙間があるのです。

 住まいの気密性能と言うものは、この「窓」などの開口部の性能に関わる部分が大変大きいので、まずは私の選択肢にはないのです。まだまだ国内の住まいの大多数が、この引き違いの窓を多用しているのですから、俄に私の言い方が実感してもらえるかどうかはわかりませんが、かなりシビアなお話しで言えば、住まいの気密性能と言うものは、そう言うものなのです。まずは、閉じたいと時に本当に閉じているか、だと思います。(つづく)

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