何とかして、ほんとうの快適を得られる住まいにしたい。夏の宅内の熱中症や冬のトイレやお風呂でので命を奪われたりする住まいが、どんなに規模があっても、お体裁の仕上げを施していても、本来の住まいの役目を果たせていないのは明白です。ただ、これだけ色々なものが進歩しても、この国の住まいはまだ、そのあたりをウロウロと迷走しています。少子高齢化、人口現象で住まいはこれから余ってきます。なのにひとりひとりが生涯をかけた多額のローンを抱える現実を繰り返す必要はないと思うのです。一棟一棟、然るべき性能にすること。本当に心から快適な空間を求めること。そしてそれが本当に環境にも大きな負荷をかけずに優しいこと。それを優先するべきではないか。そして、本来家族であるものが、仲良く暮らせるサイズで豊かに暮らせたらと思うのです。各地の総合住宅展示場にあるテーブルコーディネイトされたダイニングが、そもそもの皆さんの日常の暮らしのリアルでしょうか。リビングの大画面のテレビの前のソファーに、どれほどの安らぎがあるでしょうか。個人の個室に占有する規模やプライバシーとは、どれくらいのものが適正のなのか、個々によくよく検討するべきだと思います。ここで言う家族とは、かつての父系血族の単位とは限らずとも、そこに一緒に暮らす意味のあるもの同志であれば、どんな家族の形成があっても良いのではないでしょうか。今流の家族を考えてつくれば良いのだと思います。
今の政治もそうですが、上っ面のやっているフリをもうそろそろ脱却して、リアルな、実のあるものにしていかなければ、この閉塞感はかなり極限まで来ていると思います。住まいも同じ。どんな家族が、どう言う暮らしをともにしていくかと言うことを、大真面目に再検討する必要があると思うのです。そうすれば、国や業界に翻弄されることなく、あなたの為だけの最良のの住まいに出会えると思います。あなたは、誰と、どう仲良く暮らしていきますか?(おわり)
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