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これから先の住まい 2

 さて、まずは温熱性能が決定的に足りないというお話をしました。この国に、住まいの温熱性能の下限を「これ以下にしてはいけません」という基準は存在しません。一般の方は「うそでしょ」って思うかもしれませんが、真実です。無断熱で冬に外と同じ温度になったり、屋根からの熱で夏にオーバーヒートしてしまう家は五万とあります。そして、今もそういう住まいは建て続けられています。つまり、それを定める基準はないのです。ようやく、今年の省エネ基準改正で、設計者がその家の性能がいか程のものなのかという説明義務が明文化されましたが、これまで性能を数値化する義務もなければ、それを報告する必要もありませんでした。つまり、自分の家の性能がどれくらいあるかということを知らないままにそこに暮らしている方がいかに多いかということなのです。今までも、省エネルギー基準などの性能値もありますが、これも達成義務もなければ、その基準すら随分時代遅れの甘々な基準なのです。そういう意味では、国の物差し、「次世代省エネ基準」などという物差しはこれからの住まい作りでは全く通用しませんし、この基準が出た時点でアウトだと思っていただいて構わないと思います。結構な大手どころは、まだまだこの物差しを広報に使っていますから要注意です。その住まいの温熱性能でいえば、外皮の性能 Ua値が出ていない住まいはあり得ないし、造られた現実の住まいを個々に測定しなければならない気密性能C値が出ていない住まいもありえないのです。一般の方はこの部分を問い合わせて明快な答えが出なければ論外の相手と考えても良いでしょう。それができていないということは、75年前の戦後の住宅難に生まれた日米合作の軸在来無断熱で未だ建てられている施工店さんということになります。滞在時間の長いこれからの住まいづくりには、温熱性能は必須なのです。(つづく)

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