2010.11.10 Wednesday
結露のない快適さ...。1
どんなに外が寒く、暖房を室内で行っても、窓のガラスが曇らない。つまり結露しない住まいは性能の良い住まいである。逆も言えて、どんなに坪単価をかけた家でも、室内外の温度差が生じ始めるとすぐ窓ガラスが曇る家は、残念ながらさほど性能のよい住まいとは言えない。私はどんなに仕上げやデザインにこることよりも、この問題に真正面から向かわなければ、安心したくらしを確保するー住まいにならないと思っている。20年も前に、北海道に高性能住宅の勉強をしに諸先輩の実例を見に赴いた時に、「窓が結露するような住まいは欠陥住宅です。訴えられますよ。」と言われて衝撃が走ったことを鮮明に覚えている。なぜなら九州に見る住宅の窓ガラスなど、その頃ほとんどが簡単に結露するものだったからである。また若い頃、いわゆる鉄筋コンクリートのデザイナーズアパートメントのオーナーになった方から、その建物の見た目はともかくとして結露のひどさに「あなたはこんなものを作る人になっては行けない」と言う言葉も深く記憶している。最近は、ホームセンターに行くと、結露を吸収するシートやぬぐい去る道具などまで出回っているが、いずれも対処療法である。あれから20年、九州の住宅がどれほど進化したかと言う風にとわれると、はなはだ怪しい。(つづく)
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