2016.12.02 Friday
「糸島の終の住処」完成5【玄関・階段】
N邸の特徴として、限られたスペースを閉塞感なしに、逆に広々と演出するために極力建具を使っていないと言うことがあるかもしれません。階段の途中から振り返れば、玄関から動線を分岐する各エリアへの導入には建具は一切なく、その様子がうかがえます。人間の視野角は案外一定の方向に限られて活動的で、日常で未定しない死角も結構あります。動作をよくよく考えていくと、死角を上手く使っていくことによって間仕切らなくとも意識として確実に切れていく工夫は出来るものです。平面的にも、また立体的にもそう言う工夫をしていくことで、限られたヴォリウムが広がりをもって感じられていくのだと思います。(つづく)
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