2017.05.12 Friday
快適な住まいは人間を堕落させるか…させるわけないじゃん。笑 1
生きている喜びは、五感に入ってくる心地よい刺激を味わう事ではないかと思ったりします。見る、聞く、薫る、触れる、味わう様々な方法で私たちを覚醒する刺激は巷にあふれています。たとえば、住まいは、その感覚を一旦リセットしてニュートラルにする場だと考えては如何でしょぅか。良く、「高性能で温度変化も少なく静かな住まいなどに住めば、感覚が鈍化して身体が怠けてしまう」と言う方がいらっしやいます。殆どの場合、その意見には実体験が伴わないことが多く想像の域を越えません。高性能住宅に暮らすお客様を沢山見てきた私から言わせれば、傾向は真逆になります。要するにリセットされニュートラルになった五感は、以前にも増して敏感かつ活発になり、より躍動的に次の事をしだすと言う感じなのです。高性能住宅がヒートショックを代表する健康被害のリスクを回避してくれる事は言うまでもなく、もっとアクティブな暮らしを進める器になっていると言う事を知っていただきたいのです。「四季を感じない家?」いえいえ、四季を感じると言う事は、うだるような暑さを室内で感じたり、凍えるような寒さを屋内で味わう事ではない筈です。五感が常にニュートラルであると言う事は、次ぎにくる刺激をきちんと受けれると言う事です。現代人の生活は全てを自分の住まい空間で過ごすほど単純ではありません。確かに、高性能住宅に住めば他所に行きたくないと言われますが、それは快適性を常に感じ続けて鈍化しているのではなく、口はばったいですが、他所の空間の不快なストレスが嫌だと言われているのです。(つづく)
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