建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
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エコハウスってなんでしょうね。5
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     さて、この稿の最後です。「エコハウス」と言う言葉が踊る昨今ですが、2020年の性能基準義務化に向けても一層この動きは活発になってくるのだと思われます。本来は「環境共生型住宅」とでもいいますか、エネルギー消費に留まらず、素材や仕様も含めた言葉でしょうが、昨今はエネルギー消費の少ない省エネ型の住宅の部分がピックアップされて使われている事が多いようです。言葉というものはしばしば流行に流されると劣化し、何時しか人々が振り向きもしなくなる憂き目に遭う事があります。「エコハウス」と言う言葉は私たちにすればそんな消費の対象ではないのですが、最近の風潮にはいささか不安を隠せないのです。一番残念なのは一過性の商売道具にされて、本来の意味合いとは違ったものを手に入れられた方が、醜聞を流す事で、「エコハウスといわれてもねぇ」という印象が広まる事が一番心配です。

     然るべき性能が担保された「エコハウス」は創エネの前にまず省エネと言う分野で、これまでの住まいよりも格段に室内環境を快適にして消費エネルギーも少ない住まいです。そしてここで間違ってはいけないのは、2020年の義務基準はこの性能を担保するものでは決してないと言う事。「高断熱高気密住宅に移ったけど光熱費が高い」というのはこういう誤解から伺える現象です。また、省エネの前に創エネ、つまり太陽光発電に頼りすぎては「パネルが壊れればただの家」と言う事になります。電力買い取り価格の単価もこれから益々目減りしますので、エネルギーを金銭感覚だけで考えるのは「エコ・省エネ」を考えるのに間違いを生じます。ただ、逆の言い方をすれば本当の「エコハウス」は確実にそれまでの住まいよりもコストパフォーマンスに優れています。弊社の最近の実証性能で言えば平均的な仕様で建てられたお客様は家族4人で30坪台半ばのオール電化のお住まいですが、春の光熱費(家電・照明・空調・給湯・調理)が¥6000円程度。屋根の発電パネルの創エネと相殺すると¥10,000-程度の黒字となっています。ここで、忘れてはならないのは、この住まいがヒートショックのない隅々まで四季を通して快適な住まいであるという事です。本当の「エコハウス」は、エネルギー消費が格段に少ない上で、私たち人間にも優しく、快適であるということです。本来であれば、住まいの当然の進化過程だと思いますから、ことさらに名前をつけなくてもこれから先建てられていく住まいの「基本」でありたいと思います。(おわり)

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