建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
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ジメジメの梅雨をどう乗り切るか。3
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     九州では、心の何処か根底に「夏は暑いから、風通し良い家にしたい」という気持ちが根深く残っています。おまけに福岡は日本海型の気候で以外に晴天日も少ないから、「日当り良く」となるのです。決して間違いではないのですが、ただただそうすれば快適だったのは、例えば野中の一軒家。十分に風が通り、空気も新鮮で穏やかな気候だったころの名残と言ってしまうと乱暴でしょうか。今は軒をつき合わすほどに隣接して、おまけにお隣さんのエアコンの室外機がどんどん熱を屋外に出している時代です。牧歌的にその感覚にただ従って住まいを作ると言う事が快適な住まいだとは言いにくい時代になりました。その上で、エアコンと言う利器は、十分に活用して良いものだと思います。ヒートポンプの原理は、媒体を圧縮・膨張させることで熱をとったり下げたりできます。現実的にはこの媒体を圧縮・膨張させるためのポンプに電力を使っているわけで、電気を熱にかえると言ういわゆる生焚きはやっていません。そう言う原理からエネルギー効率はすこぶる良い機器となります。一方生焚きという言い方でいえば、ニクロム線が真っ赤になる電気ストーブはまさに貴重な電気を非効率に熱に変えているもので、意識の中ではエアコンよりも罪悪感がないのですが、実情はスポットで使う電気ストーブの方がよほど効率が悪いのです。意識とはキャップがありませんか?ここを少し切り替えていかないと快適な暮らしはなかなか進みません。「暖房は仕方ないけど、冷房は贅沢」そんな感覚が九州でもあると言う事を改善していきたいと思います。九州の高性能な住まいでは性能が上がるほどに、室内が安定してきて、断熱性能により先に暖房のエネルギーの方がゼロに近くなってきます。室内で人が暮らすと人体や家電により発熱しますから、冬はその発熱も暖房を助けます。逆に夏はこの発熱があるので、どんなに外界とシャットアウトしても、冷房は必要なのです。小さなエネルギーで暮らせる住まいほど、冷房を旨く使う必要があると言えるかもしれません。(つづく)

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