建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
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梅雨を快適にすごせてますか? 2
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     皆さん良く御存知の「夏旨(なつむね)」などと呼ばれている吉田兼好法師の徒然草にある「住まいは夏を旨とすべし」は要するに風通し良く、夏向きに家づくりをするべきだと言う表現です。私も専門教育では、日本の住まいのあり方の原点として教えられました。決して間違いではないし、当時兼好法師は、うだる夏の京都にいました。私も京都に暮らした事がありますが、京都盆地の夏はそれは厳しいものです。ただ、その一行のあとに「冬は何とかなる」と書いているのです。つまり、不快きわまりない夏の京都に暮らした兼好法師が、究極の選択を吐露した一行だと言う事が出来ます。現代の世の中にあって、それをそのまま引用しなくても、今は除湿も出来ます。温度コントロールも出来ます。不快きわまりない話ではなくて、快適を求める話をしなければならないのです。兎角そんなことを言うと、昔は大工さんに刃物をもって追いかけられました。日本の住まいを馬鹿にしていると。それくらい、この台詞は業界に重い影を落としています。まさか法師ご自身も、こんなに日本の住まいのあり方に影響してしまうなどとは思ってもみなかったかもしれませんが、1330年と言われますから700年近く後の世でここまで影響しているとはすごい事だと思います。冒頭で書いたように、梅雨の空気中の水蒸気が飽和に近い状態で、人間が発汗してもなかなか汗が乾いてくれずに体温を下げていく機能がバランスを崩していく。寝苦しい、鬱陶しい、集中できない…となるのです。現代版の「夏旨」は、暑さと寒さのどちらを先に緩和するかの究極の選択ではなくて、どちらも緩和する方法へ行きたいと思います。(つづく)

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