建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
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【緊急報告】福岡・日田豪雨被害 3
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     住宅がほぼ無傷であったことは、ほんとうにこの目で確認するまでは信じられないほどに衝撃的な百合さんの動画でした。その後速報ニュースの度にNHKでは大鶴地区の様子をその動画を流して伝えていました。調査で分かったとこは、百合さんの家の両脇の沢が完全に切れて、1階の床の上まで冠水した時間帯があったと言うことです。建築に携わる者とてし被害を見ておいてほしいと言われて、私は帰路大鶴の被害の一番大きなエリアを見て回りましたがそれはひどいものでした。すでにボランティアの方達の活動は始り、必至で宅内に侵入した泥を搬出していました。幸い百合さんの家は基礎断熱と気密性で泥の侵入は免れたものの、その濁流の威力は幾ばくかだったかと思います。

     前面の道路のアスファルトをはぎ取っていく流れです。「家が流される」と発した百合さんの気持ちがわかる気がしました。今回つくづく思ったのは、先達達の知恵です。井上酒造の敷地の配置計画は、まさに絶妙なものです。長年にわたった叡智の結晶です。出荷倉庫と、田、事務所は下の段にあり、被害を受けましたが、母屋とお酒の作りをする酵母が生き続ける蔵は上の段にあります。今回一番安全だったのは母屋で、皆さんはそこに避難しておられました。酵母も生き残りました。百合さんの家も、母屋に習って上の段だったからかろうじて助かったと言えるでしょう。無理なことはしていないのです。いつしか科学技術が進み、人は地球上の何処でも我がもののようにして存在していますが、大自然の営みにすれば非力なものです。逆らえば、とてつもないエネルギーで押しつぶされます。災害を回避することに知恵を使うとすれば、抗うことより謙虚に共存することだと先達達は教えてくれます。井上酒造の裏山は保護されている自然林です。これも治水の観点では有利です。人工林は崖崩れに沢山みまわれました。私たちはこの教訓を明日に繋げなければならないのだと思います。生き残った酒米とともに。(おわり)

    JUGEMテーマ:建築

    7月16日(日)13時半より、百合邸の外構整備作業を行います。お手伝いてしていただけるボランティアの方を募っております。ご興味のある方は、株式会社SiZE092-863-5299まで

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