建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
<< やっぱり「やさしさ」なんだよなぁ。4 | main | 被爆の日...。 >>
やっぱり「やさしさ」なんだよなぁ。5
0

     「やさしさ」とか「思いやり」だとか言う言葉を使えば、何だか青臭く聞こえてしまうかもしれません。ただ、長年仕事をしてくると、ぐるっと回って遠道のあげく、たどり着いたのは原点だったと言う感じがしてならない。住まいづくりに及ばず、根源的には仕事の向こう側にある人の事を思うやさしさでしかないと言う感覚が日に日に強くなって行くのを感じます。対価を頂いて生業としている事ですから、それだけではない筈だと言われてしまいそうですが、この無味乾燥な殺伐とした事の多い世の中で、あえて言いたい。青臭かろうが甘かろうが、イイ歳してと言われようが、形に残る建築と言うものは、やさしさのプロセスの先になければきっとダメなのです。

     先のオリンピックの新スタジアム。もめにもめたプロセスから何だかすっきりしない間に戦後復興の遺産である旧競技場は取り壊され、いきなり建設が始ったかと思えばかつての都民の憩いの緑を無惨にも切り開き、工事が間に合わないと関係者が過労自殺死、あげくに大量に使う木材を海外から安価に調達する為に、マレーシアなどの原住民が悲鳴を上げていると言う矛盾の塊は、何処から来るのでしょうか。ただ、こういう事例は住まいづくりでも良く見受けられます。要は、やさしくないのです。いつの間にか、誰の為に、何の為にその事がなされて行くのかが、別のことに置き換えられてしまっている。華々しい経済優先のための徒花のようなオリンピックがそんなに必要でしょうか。起爆剤として瞬間的に仕掛けられたものによって、あまりにも現在・過去・未来の大切なものが侵されてしまってはいないでしょうか。時の首相は「経済優先」を連呼しますが、誰の為の経済でしょう。「国民の健康の為に、国民の命も厭いません!!」と嘯いて聞こえる。やさしくないのです。

     住まいは、住まい手の暮らしに寄り添うもの。アイデアから完成までのプロセスがかたちになります。その過程で、どんなに住まい手を思いやれるかが出来上がってからの住まい手に大きく影響します。決してイライラしたり、意地悪な感覚で行う仕事ではないのです。そう言う意味では、あらゆるお仕事が、まさに聖職と言っても良いかもしれません。農業の方も、ご商売の方も、私たちのような仕事も、すべて聖職だと思って事を成せば、少しは世の中も良くなるのかもしれません。重ねて、青臭いと言われそうですが、白髪髭になった50過ぎのこの親父がつくづく思う事、やっぱり「やさしさ」なんだよなぁ。(おわり)

    JUGEMテーマ:建築

    ※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

     ←ここも!ここも!

    | 住まいづくりのヒント | 05:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
    コメント
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://archstudioten.jugem.jp/trackback/7766
    トラックバック
    CALENDAR
    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31      
    << December 2017 >>
    ホームページは↓ココをクリック!!
    ランキング投票クリックよろしく!!
    ブログランキング・にほんブログ村へ
    人気ブログランキング【ブログの殿堂】

    SEO対策
    SELECTED ENTRIES
    CATEGORIES
    ARCHIVES
    RECENT COMMENT
    RECENT TRACKBACK
    にほんブログ村
    解析
    モバイル
    qrcode
    LINKS
    PROFILE