建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
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被爆の日...。
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     昨日は、長崎の被爆から72年と言う月日が経った慰霊の日でした。私は毎年この時期、若い頃、長崎でのお仕事で出会った被爆者の老婆のことを書いています。当時すでにご高齢だったのですから、数十年経った今はすでにいらっしゃらないと思いますが、私にとっては今も鮮明に焼き付くリアルな「原爆」です。爆心地のすぐ近くにお住まいのご夫妻がクライアントでした。彼女はその日に負った被爆によるお顔の傷をずっと済まなそうに私たちに声をかけられるんです。「ごめんねー、こんな顔で」彼女は何も悪い事はしていないのです。ケロイドで引きつった頬を薄暗い隣りの部屋から出来るだけ我々に見えないように座られて、精一杯の笑みを浮かべられて、会話にだけ参加されているのです。おそらく、その瞬間の阿鼻叫喚のなかの表情を、爛れた頬はそのまま彼女のお顔に焼き付けてしまった。目と目が合った瞬間を私は今でもくっきりとまぶたの裏に映像として結ぶ事が出来ます。

     今回のこの日が特別なものになってしまったのは、時の首相が核兵器禁止条約に参加しないと方針を決めた事です。この地球上の唯一の被爆国で、「核兵器」が、人類が生み出した最悪の蛮行の極みだと言う事を身を以て証明できる国が参加しない条約とは何なのでしょうか。首相は、慰霊祭の挨拶で「原爆」と「原発」を読み違えます。そうです。同じ「核」です。兵器だろうが、平和利用のエネルギーだろうが、核のもたらす社会は、人類を破滅に導きます。非核三原則など何処へやらのなし崩しで、戦争と軍事商売がやりたくて仕方がないようにしか見えないかの首相に、私は強い怒りと悲しみを覚えます。

     リアルさが、日に日に薄れている戦争関連のこういう日ですが、実は薄れているのは私たちの想像力ではないでしょうか。少し考えれば分かる事。いくら経済発展をしたところで、ひとたび戦争が起きれば国土は焦土と化し、我々はそこにはいないのです。戦争は、自分には被害はないとたかをくくる馬鹿どもが起こします。トップが大馬鹿な今、私たちは監視の目を今の政治から緩めてはいけないと思います。

     戦没者とあらゆる核の被害者に合掌。

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    | 社会・事件 | 07:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
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