建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
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これからの居場所について 2
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     かつて都会は、大多数の田舎の実験的な人工空間として存在していました。具体的な一次生産をせずに、ただただ消費だけをする街として。今でも欧州のほとんどが広大な農業生産地域の中の特殊な場所として大都市拠点があるようです。平たく言えばバランス的には全体は殆ど田舎なのです。欧州はこのバランスで、どの先進国も農業国の別の顔をしっかりもっています。ただ消費だけをする大都市は、それに下支えされて存在します。

     ところが、この国の都市集中はどうもそれとはプロセスが違う気がしてなりません。消費する事だけを覚えた人々は、生産を放棄して都市生活を謳歌します。何となく感じている事ですが、戦後の70年でこの国はそういう生産を輸入に頼り日本列島全てが消費する大都市になろうとここまで来ているようでなりません。ただ、土台他国に頼ってその循環が成立するものでもなく、薄っぺらい社会システムがそろそろ馬脚を現し始めているのが現実なのかも知れません。みんな歳を取り、若者が減り、国力が少しずつトーンダウンして行く事が避けられない今、仮想価値でしかない金銭の価値観のみで消費を繰り返してきた私たちに、未来はあるかと言われれば少し不安を覚えます。土着のしがらみや、固定化した価値観から開放されて自由になったと、こぞって都会を目指した日本人は、都市からあぶれてニュータウンを形成します。同じくらいの世代がこぞって同じような家に住み、電車に揺られて職場に通う毎日を愉しみましたが、それも定年まで。ニュータウンには、そもそも都会の衛星居住の価値しかないので、そこにいても何もなく、高齢化とともにゴーストタウン化が進行しているのです。結果として田舎の荒廃と、都市の機能不全、新興住宅地のゴースト化という三重苦をこれから私たちは少しずつ変えて行く必要があるのだと思います。(つづく)

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