2018.02.19 Monday
ぜーんぶエコハウス...の筈もなく。4
さて、基準ギリギリのなんちゃってエコハウスに続いて、一見良さげにも感じられても、エコハウスとは少し言い難いのが創エネと省エネをごちゃ混ぜにしてしまっているお財布に優しいを連呼するエゴハウスです。売電価格が日に日に下がってきている最近は、だいぶ化けの皮がはげてきました。消費エネルギーを絞っていく事がいわゆる省エネの大道なのですが、それをそこそこにする変わりに、太陽光電池パネルを乗せて創エネする事で、見かけ上の金銭的な収支を形で見せてエコハウスと表現するパターンです。ただ、これは電池パネルをはずせば基本的にはただの家ですから、電力の買い取り制度と今の経済があってはじめて成立する住まいなのです。中には住宅ローンも創電でまかなうなどと言う過激なものも見受けられますが、果たしてそんな住まいづくりでよいのかと思ってしまいます。当面はよいのかもしれませんが、社会の急激な変化に担保されている収支が崩れるリスクもありますし、そもそもエコとは物差しが違います。全体のエネルギー負荷を下げていく事は、持続可能な社会への貢献を意味しますが、このエゴハウスは一見自分のお財布に優しいだけで、エネルギー負荷とは関係のないレベルなのです。更に、快適と言うレベルでは、そこそこの性能値を選択している時点でアウトなのです。やはり基本性能が何より優先なのです。(つづく)
JUGEMテーマ:建築
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