2018.04.13 Friday
住まいを建てる意味 4
さて、安全が確保されて、ひとは本当に心安らぎます。一日の活動を終え、玄関ドアを開けた瞬間に、帰巣本能は満たされ、ほっと落ちつくのです。そうい住まいを提供したいといつも思っていますが、どんな住まいにしろ、より良い性能が担保されている事は、いかなる場合も障壁にはならないと私などは思います。つまり、然るべき安住の場を得れば、人は怠けるどころか活動的になり、五感は鋭くなり。より季節を愉しむ事が出来るようになります。住まいの性能を上げることに消極的な理由は、単にその結果どう言う快適が待っているかと言う事を知らないだけです。また、住まいの時間スパンも、住宅ローンよりも短いようでは話しになりません。本来、孫子の代まで普通に維持できる住まいであれば、住まいの新築は三世代に一度と言う事になります。それじゃ業界が食べていけないなどと、ケチにことを言ってはいけません。人口減少と高齢化の波はこれから益々加速していく中で、住まいはそんなに建てる必要はないのです。問題は、社会資産としての価値ある住まいを増やしていかなければならないと言う事です。そう言う意味では、戦後のこの70年余り、日本は敗戦の焼け野原に、ずっと仮設住宅を建てつづけてきたと言う事だと思います。(つづく)
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