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「高断熱高気密だと【夏】暑い」の反証として4
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     外皮性能が上がって行く中で、大切なのがいわゆる「地の利」立地条件や気候風土にあった建物であるかと言うことになるかと思います。最近では、「パッシブデザイン」という言葉が注目を集めてきました。冬は南面の開口部から集熱して、暖房負荷を助け、夏はそれを遮蔽して冷房負荷を上げないようにする。方位を充分に意識したプランと、開口部の適正な大きさと処理によって、より少ないエネルギーで快適な室内を整える設計手法なのです。「高断熱高気密だと夏暑いのでは?」という評価をもらっていたかつての高気密高断熱住宅は、北国を由来として、段々南下してきた結果として、もしかしたら温暖地向きのそういう配慮に足りなかったかもしれません。温度制御の巾としては寒冷地も温暖地もそれ程変わりませんが、熱を得るほうがメインか、遮蔽するほうがメインかによって、力点が変わるところもあるのです。

     25年ほど前に、福岡で気密・断熱を積極的に実践してきた私は、案件ごとに躯体の断熱構成を変えていったものです。屋根断熱は、厚くなるばかり。お客様の声が一番の道しるべでしたが、宅地分譲地で建てさせていただいたお客様から「うちは高気密・高断熱ですよね?」とご連絡を頂いたことがありました。そうですとお答えすると「お向かいの奥さんがうちの家もそうだが、夏暑くて仕方ない。ここは何が違うのかと質問されたが答えられなかったので」とのお話で、そのお向かいの家も北から南下してきた高気密高断熱を謳う某メーカーの住宅でした。今から思えば熱シミュレーションも一般的ではない時代です。そんなところにも理由があったかもしれません。(つづく)

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