建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
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アテフ・ハリム ヴァイオリンリサイタル6/24
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     日曜日の東京文化会館でのアテフさんのリサイタルは、実に彼の来日25周年の記念すべきリサイタルでした。例年私はこの日を「一年の中での唯一の贅沢」と銘打って楽しみにしているのですが、今年は諸事情で伺うのをギリギリまで迷い断念することも何度も考えましたが、やはり行かねばと思い立ち、強行軍でしたが大親友夫婦に会いに伺ってきました。最近こういう瞬間の内面的な思いの共有こそが、本当は人間にとってのなによりの幸福なのではないかと良く思います。

     舞台は私たち建築を生業としている者としてはこの上ない、巨匠前川國男による東京文化会館。大理石のようなコンクリート打ちっ放しの刻々と深みを増しつづけている空間で聴くアテフさんのヴァイオリンは、至福の時間の極みなのです。今回のステージは、彼の生い立ちから来日、そして25年の日本になぞらえて、エジプトカイロでの初舞台、パリへ修行に出るアレキサンドリアの港、フランスでの日々、日本を連想する曲の数々でした。前半はシャコンヌに始まり、ドラマチックなフランクの「ヴァイオリンソナタイ長調」聞き応えがあり刻々と変化するシーンに酔いしれました。休憩のあと、初舞台の演目「チゴイネルワイゼン」船出を連想する「タイスの幻想曲」パリの時代を想うラヴェルの「ハバネラ」フォーレ「夢のあとで」と続きました。日本に来ての「荒城の月」そして震災の時の「花は咲く」最後は、アテフの真骨頂、ブラームスの「スケルツォ」でまさに全力を注ぐ舞台でした。来日当初からペアを組むピアニスト金子めぐみさんとのコンビも最高で、いつになく滑らかで元氣一杯のアテフに思えました。私のような者が親友とはおこがましいですが、他にクラシックを余り聴かない私が、彼の平和への強い思いが音になり心揺さぶる演奏だけは染みて染みて仕方ない。そして幕後に一献交す度にそんな話をよくします。25年経って、「1/3日本人になった」と彼は笑います。二人でよく、「前世は兄弟だった」と肩組んで酔っぱらいますが、本当にそれほど遠くにいても心通う朋なのです。周りの者は、二人が何語で話しているかよくわからないと不思議がりますが、人と人との心の交流はそんなものなのかもしれません。私から言わせれば、すれっからしで上っ面で、損得勘定ばかりが目立つ昨今の日本人よりも、彼の方がよほどの生粋の日本人です。少し無理をしてでも行った甲斐がありました。負けていられません。一年の元氣をまた沢山もらってきました。

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