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「愛着」のもてる住まい 4

 ともすると、新建材や住設パックのカタログのチョイスが住宅設計だとも言いそうな仕事も横行していますが、やはりそう言うお仕着せのチョイスのみでは、「愛着」と言うものがなかなか湧かないのではないかと思えてしまいます。人には情緒の中で、僅かばかりの自分の人生を反芻しながら生きていく能力があります。「思い出」という言葉があるように、もうすでにない過去の記憶を時折思い出しながら、糧として未来への不安を一掃し、自分を保ちながら暮らす。そこには、すでにあるもの・事とともに、それが出来ていくプロセスや、出来てから今日までの刻まれた時間も一緒に見えているのかもしれません。見知らぬ初めて訪れる街並にも郷愁を感じるように、まともな時間を刻んで来た場所には、人類共通の懐かしさがあります。そう言う目盛りで見ると、どう考えても戦後の日本は、緊急措置的な仮設をずっとやってきている気がしてなりません。「手作り」という言葉も随分手垢がつきましたが、私は住まいの至る所で、手の痕跡の残るこの手作りを、予算の許す限り仕込んでいきたいのです。サラリと職人の手が残るあらゆる仕事は、時間の濾過に一番良いかたちで変化をしていきます。それは劣化ではなく風化、もしくは味わいを増す変化です。そう言うプロセスを持続していくものこそ、「愛着」が芽生えるものだと思うのです。

 やがて平成の世も終りますが、「昭和レトロ」という言葉があります。我々が産まれて育った昭和30年代くらいの郷愁ですが、考えてみるとあのころの

もの・ことは、まだ錆びたり朽ちたりするものが手作り感に包まれていたのかもしれません。自動車のデザイン一つとっても、薄っぺらい鉄板を一気にプレスした今様ではなくて、カープを吟味していきながら曲げていったようなプロセスが見えます。大量消費、大量生産を繰り返し、ものに執着しなくなった今、一つ一つのプロセスを再構築していく必要があるのではないかと思います。(つづく)

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