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住まいづくりに込めていくもの。2

 先日お披露目をしたHOUSE-Mでも、私は色々なものをミニマルなしごとの中に埋め込みました。写真は何だとお思いですか?実は、もともとの土地にあった解体した旧宅の座敷の床の間の床柱なのです。この家のおじいちゃんは、ずっと大工さんとして仕事をされてきた職人仇のおじいちゃんです。旧宅もおじいちゃんの手によって建てられたもの。色々なリサーチの中から、子どもたちが旧宅での暮らしの時代のこの床柱の思い出を語ってくれました。おじいちゃんは良く、この柱を磨きなさいと事あるごとに子どもたちに言われたそうです。皆さんとのアイデアで、おじいちゃんには内緒で、この床柱を再生する事になりました。元々は、50年前の前面に玉彫りを施したニスの塗られたテカテカのものでした。今回のHOUSE-Mにあわせるために、一回ニスを全てはぎ取り含浸性の塗料との馴染みを良くして、他の部材と同じカラーに染め直しました。おじいちゃんたちのお部屋の仏壇の角に。ちょうど以前のお宅と同じ方向の位置に、この床柱を再生して使用したのです。

 おじいちゃんには完成までサプライズでお知らせしない方針でしたが、仕上げ工事も終盤になったある日、夜に現場にご家族と訪れて出来上がりを確認しに来られたときの事。暗がりでこの柱の前で立ち止まられて「あれ?これは」と声を上げられました。暗さで確認はし辛い筈だったのですが、触られた玉彫りの感触でどうやらわかってしまったようです。娘さんに、「お前これ、使ってくれたのか…」とひと言言われました。職人気質のおじいちゃんは多くを語りませんが、その後のお会いする度の満面の笑みがすべてを物語っています。奇麗さっぱり壊して、新しいものを建ててしまえば仕事は楽です。性能にも何ら関係のない事かもしれない。ただ、この土地に自ら住まいを建てて、長年暮らしてきたおじいちゃんの時系列を思えば、誰からともなく出てきたこの床柱の再生は、ごく自然のものだったのです。(つづく)

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