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住まいづくりに込めていくもの。3

 この床柱に関しては、もうひとつ、エピソードが加わりました。おじいちゃんがその再生を大変喜んでくださった事は前述の通りですが、その再生までにはもっと沢山の人の思いが反映されています。私の指令に従って、旧宅の解体時にこの床柱をレスキューしてくれた現場主任のS氏、そして仏壇の脇柱の納まりを一緒に検討してくれた大工さんD棟梁。そして実際に床柱の再生に取り組んでくださった家具建具などの指物担当のKご夫妻です。私は以前も古民家のリフォームなどで経験があるのですが、柱に残された枘穴や仕口の傷は、充分に歴史の重みを見せてくれるし、設えとしてはおかしくないので無理せずそのまま残して構わないと言う指示をしていました。ところが、写真を観てください。真ん中編に四角く埋木をした形跡がわかりませんか?ここにはかつて長押(なげし)と言う横に走る材がかぶっていて、はずされてそのあと大きな窪みがあったのですが、奇麗に埋木が施されています。Kご夫妻は、この床柱の再生に当たって私がそのままで良いと言った部分を、それでは忍びないと表面の玉彫りの部分まで見事に再生されて近い木目の材を周りにあわせて彫刻し、えぐられた部分をまるで元々そうであったかのように埋木して見事に再生してくださったのです。おそらくは、途中からメラメラと食人魂に火がついたのではないかと思います。常から色々な場面で、私の仕事の中で丁寧な仕事ぶりを発揮して私の仕事をサポートしてくださっているKご夫妻ですが、今回もまたその匠の技と思いを感じる事が出来ました。

 私は住まいづくりを企画立案し、現場が始まってからは監理者としてその全体をまとめる役割を果たします。住まい手の代弁者として思いをその住まいに埋め込んでいくとともに、その住まいに携わる沢山の人たちの気持も、また埋め込んでいく役割があると思います。最近は、実際に誰がどんな感覚で手を下したかわからないような住まいづくりもあるようですが、果たしてそれで良いのかと思ったりします。(つづく) 

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