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住まいづくりに込めていくもの。4

 さて、このようにして、沢山の思いを住まいづくりに込めていきます。自ら旧宅を建てて、この土地に根付き、ご家族を守ってきたおじいちゃんの思いを、旧宅の床柱を移植する事で時系列が繋がるように企画し、またそれに答えるように現代の職人魂が自分の技を精一杯駆使して、その仕立てに答えていきます。ご高齢の方の新居への引っ越しは、かなりのストレスである事はこれまでの私の経験値でも自明な事ですが、それをなるべく緩和していくものは、こういう時系列をぷっつりと切らずに繋げていく事にあると思います。要は過去がぷっつりとなくなって、新しい環境への適応が難しいゆえに戸惑ってしまうのです。間取りも表現は現代風で異なりますが、旧宅の間取りをなぞるように、座る向きや起居動線も何となく近い部分を残しています。計画当初ご家族にはこの事を私は説明して、全く違う住まいになりますが、それでもおじいちゃんおばあちゃんに違和感がない工夫をさせてほしいと語っていました。

 自分の建てた旧宅が取り壊されていく現場を、しばしば遠くから眺めているおじいちゃんの姿がありました.私は何度かお声をかけました。「何か取り置きしておく材はないですか?」と伺うと照れ笑いをして「いやぁ、大工は余り物で自分の家を建てるから、良い材なんかないと」と言われていました。ただ、その見守る視線が何とも切なくて、私たちは床柱の事を思いついたのです。

 いつしか仮住まいから現場におじいちゃんが頻繁に来られるようになって、現場の職人さんとも言葉を交わすようになられて、ぉジィちゃんは自分の家の実感を少しずつ固めていったかもしれません。そして、完成間近の床柱の事。ご家族や私が懸念したことは払拭されて、今はにぎやかな新生活を謳歌されています。(つづく)

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