2023.01.08 Sunday
街ゆく人々が笑顔になるように。 2
住まいの呼称にも、いろいろなものがあって、「家」だったり「住居」「住宅」だったり、さまざまで、微妙に違ったニュアンスが醸し出されるから不思議です。「住処(すみか)」とか「寝ぐら」などという言葉だと、より住まい手の息づかいまでも感じられるような気もしてきます。私はいつもは、「住まい」という言葉を使うことが多くて、家とか住居だと建屋そのものの呼称のように感じられて、住まい手一人一人の像が結ばないような気がして、使い分けています。まあ、あらゆる日本語が端折られて、SNSで飛び交う今のこの時代ですから、このようなことは取るに足らないどうでも良いことなのかもしれませんが、気分として、暮らしを内包する生身の住まい手を意識した空間を創造しようとした時に、なんとなくそういう想いが湧いてくるのかもしれません。
一人一人に千差万別の体型や顔があるように、住まい手のキャラクターを意識すれば、「住まい」も個々に唯一無二で、より個性的なものであるべきだとよく思います。見た目のお話ではなくて、住まい手一人一人にフィット感よく寄り添うという意味で、個性的である方が良いと思うのです。安心と幸福感というお話に、そこが繋がってくるような気がします。(つづく)
JUGEMテーマ:建築
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