2007.11.30 Friday
若者たちへ...。
JUGEMテーマ:学問・学校
「お父さんの仕事は?」と聞かれて、明快な回答が返って来る子供たちがどれほどいるのだろう。サラリーマンというひとくくりで、早朝から深夜まで帰って来ず、たまの休みとなればリビングのソファーでダラッとしている父親像は、彼らにはどう映っているのだろう。きっと、ニートであるとか目標も定まらず浮遊している若者たちには、良きにつけ悪しきにつけ職能の輪郭を定める基準に希薄なのではないかと思う。我が家の娘などは、幼くして父親の仕事を明快に答え、その煩瑣さと利の薄さに、建築YAにだけはならないと宣言しているが、まぁ、そう言う意味では、逆の意味でそう言う基準を示せている事は少なからず彼女に貢献できて良かったと思うのである。
社会全体が、あぶくのようなものを結構いい加減に転がしていて、どう言う仕事をしてどう言う対価が与えられるかと言う基準が、本当に読めなくなってしまっている。紙幣などと言うものも、実は単なる紙切れで、みんなが厳格な価値を捜し始めれば紙切れに戻るように、あぶくにまみれる事でかろうじて全体が成り立っているから、仕方ないのも知れない。
少なからず、私は教え子たちに、自分の仕事と自分のもがきを、素直に見せて来たような気がする。その背中をみて育った彼らはたくましく、見ていてもこちらがうらやましくなるほどに清々しい。私などは、純粋だった頃の事を思い起こさせてくれる格好の機会だから、彼らと触れる事はとても有り難いが、きっと社会全体がそういうコミュニティーにかけている。
彼らへの処方箋は、大人が大人ぶらないで、ありのままを背中越しに見せてあげながら、自分の中で充実する事なのではないかと思うのである。「こっちも楽しくやるから、君らも楽しみなさい」そう言いたくて仕方がない。「Next One!!(次を見てくれ)」振り返り様にウインクでも出来たら最高なのだが...。
◆応援よろしくね!!読んだらココをポチッとお願い!!→
※あなたのPCからのワンクリックが励みです。笑