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住まいづくり...コストのこと。
JUGEMテーマ:建築

 住まいづくりのコストは、費用対効果と言う意味において、金額が大きいだけに曖昧になりがちだが、実はほかのものと変わらず、細かな項目の積み上げであり、私はそこにもしばしば「デザイン」という言葉を使う。色、形、素材のデザインだけはなく、空気質や温度というものにも「デザイン」は必要でさらには「コスト」にもデザインが必要である。
 「一式計上」という言葉があるが、見積書の中にこの言葉が踊り始めるとコストは曖昧になる。私は施工費用を見積もってもらう際には、この「一式計上」を出来るだけ避けて、詳細な明細の作成を施工店さんにお願いする。住宅一軒の見積書は、分厚い本のようになり、それに強いる作業は大変だが、ただ、柱一本の値段建具一枚の値段が見えるということの方が、消費者の視点に立っても間尺に合っていると思うのである。
 絵に描いたものと、現実の現場はやはり違う。だから、そこにはアドリブの調整が必要だ。現実を見てみて変更を余儀なくされる場合もあり、その時に、この明細のどれを取りやめて、どれを追加するかをしっかりと把握する為にも、詳細な見積もりは必要になってくるのである。
 「デザイン」という言葉を、感性重視でコストど返しの免罪符として多用することには私は嫌悪感を覚えてしまう。デザインされるべきもののひとつとして、コストも重要な要素だと思うからである。
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| 住まいづくりのヒント | 08:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
プリントゴッコ販売終了...。
JUGEMテーマ:社会の出来事

 ブリントゴッコが販売を終了すると言う。確かに、年賀状の作成に、最近はPCからインクジェットプリンタへの出力が主流になって、姿をお見かけしなくなった。家庭ユースの商品であったが、私のような零細事務所で沢山の年賀状を作成する時には、しっかり役に立つアイテムだった。手描きのスケッチパースなどをあのガリ版シートに焼き付ける。黄色いランプをセットして、電池の電圧をチャージしたらバーシャッとフラッシュが光って像がシートに映し出される。カラーインクを適材適所に盛ったら準備OKである。素朴であるが、工夫次第で面白いものが出来たものである。
 時代とともに、なくなって行くものがある。CDが産まれた時に、レコード屋さんは「まさかレコードはなくならない」と言っていた。その後見る見るCDが席巻してアナログレーコードはなくなった。銀塩カメラもあっという間にデジカメに変わり、フィルムを装填することがなくなった。私が学生の頃には、図面は全てインキングで仕上げ、文字はレトラを貼ったり、写植屋さんから一文字ずつ活字を買ったものだ。今ではノートパソコンとプリンタがあれば、全てはそれで済んでしまう。 便利にはなったが、街のレコード屋さんがなくなり、カメラ屋さんがなくなり、軽印刷屋さんがなくなった。
 時代とともにではあるが、何だか少し寂しい気もする。何ももかもがお手軽になってペンリな時代ではあるのだが、やはり消えて行くものに対しては、これまで楽しませてくれた感謝と経緯の心持ちをもって「ごくろうさま」と言いたくなる気分である...。
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| 音楽・アート | 16:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいづくり...満足度について
JUGEMテーマ:建築

 住まいづくりの満足度は一体どこにあるかというと、住まい手の想像の及ぶ範疇に例えば70パーセントの満足度が隠れていて、それ以外の30パーセントのサプライズが残りであると言えるかも知れない。有史以来、他の動物と同じように、自らの巣作りは自ら行なって来た人間が、専門職の者たちにそれを委ねるようになったのは何時の頃からなのか私は知らない。少なくとも、自らつくる「巣」が、他人に委ねる「建築」になり変わった頃から、この30パーセントが非常に重要な部分になってきた。
 私のところへも、自ら間取り図を詳細に描いて持参されるお客様がおられるが、私はそれを間取り図としてはあまり見ない。それをそのまま具現化する巣作りであれば、私は必要ないからだ。実はその間取り図には、本当はこう言うことを考えていると言う思いのエッセンスが沢山描き込まれていて、私たちはそのエッセンスを逃さず把握して改めてプランする。たとえばそれが、その間取り図と似ても似つかぬ者になっても(大抵の場合そうなるが)、読み取りがうまくいけば、住まい手の満足度は冒頭の30パーセントまで満たされる。あまり描かれたものにこだわりすぎれば、どこまで言っても7がけの満足度である。
 住まい手は、自分の想像を超えたものを望んでいる。それが残りの30パーセント。この30パーセントが実は重要で、住まい手が住み始めてからの感動や、愛着の持続、飽きの来なさに直結しているから、私たちはその部分をどう提案するかに躍起である。「こんな住まいを想像していなかったんだけど、まさに、これですよね」そんな台詞を住まい手が口にしてくれれば、私たちの30パーセントはまずまずの成功と言えるかも知れない...。
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| 住まいづくりのヒント | 07:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
S邸 工事報告 18 補強金物
 近年の大地震の教訓から、今では木造住宅でも木軸の接合仕口に、計算によって導かれた補強金物を確実に取り付けることが義務づけられています。S邸でも、剛性を高める為にバランス良く筋交いを配置し、その接合部と柱と梁の接合部に、指定の金物を取り付けています。軸材の仕口を補強することで風や地震に対して強い構造体となります。あまりこう言うものに頼りすぎる設計にも問題がありますが、私たちのスタンスとしては、補助的に強度を増すという発想で使用することには賛成します。目に見えなくなる場所ですが、だから日こそ、長い眼で強度不足がないように、注意深くチェックをしていきます。
JUGEMテーマ:建築
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| 住まいづくり報告 | 19:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
船場吉兆の廃業を想う...。
JUGEMテーマ:社会の出来事

 船場吉兆がついに廃業となった。「食の安全」と言うよりは、「食の信頼」と言った方が良い問題に、この老舗がしでかしたことは余りにも大きかった。日常会話の中でも、外食産業の裏側を全部見てしまってはとても食べられないなどと、根も葉もなく軽口を叩く場面はままあるが、実体としてこれほどまでにあからさまに、舞台裏の醜態が明らかになれば「不信」を通り越して「拒絶」されても仕方がない。
 どの業界でも、見た目のコマーシャルやイメージが先行して、実の評価が蔑ろにされてしまう傾向にあるが、そう言う意味では「老舗」というブランドは、絶対の信用を得ているものだけに、社会の受けたショックは大きかったのかも知れない。「老舗の暖簾にあぐらをかいた」という意味のことを社長の会見で自ら延べられていたが、創始者がなくなった後のモチベーションのキープと言うものは、どの企業でも本当に難しいのだろうなと思ってしまう。これが、ぽっと出の料亭であれば、屋号一新でまた世に出るのだろうが、老舗の場合はそう言うわけにはいかない。そう考えれば、あの「赤福」などは良く復帰出来たものだが、問題が露呈した後の企業姿勢だと言わざるを得ないのが残念である。あってはならない事が起きているのだから、真摯な対応をすれば良かったものを、次々と下隠しにしていたものが出て来てしまう。老舗の老舗ゆえのジレンマだったのかも知れない。
 本当は、他の老舗や食の産業に走った激震が、功を奏すれば良いと思わないではいられない。姉歯以降、対策で私たちの業界も良い方向へ進んでいるかと問われれば、快く同感出来ないことも多々ある今日この頃だからである。
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| 社会・事件 | 12:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
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