2008.05.31 Saturday
住まいづくり...コストのこと。
JUGEMテーマ:建築
住まいづくりのコストは、費用対効果と言う意味において、金額が大きいだけに曖昧になりがちだが、実はほかのものと変わらず、細かな項目の積み上げであり、私はそこにもしばしば「デザイン」という言葉を使う。色、形、素材のデザインだけはなく、空気質や温度というものにも「デザイン」は必要でさらには「コスト」にもデザインが必要である。
「一式計上」という言葉があるが、見積書の中にこの言葉が踊り始めるとコストは曖昧になる。私は施工費用を見積もってもらう際には、この「一式計上」を出来るだけ避けて、詳細な明細の作成を施工店さんにお願いする。住宅一軒の見積書は、分厚い本のようになり、それに強いる作業は大変だが、ただ、柱一本の値段建具一枚の値段が見えるということの方が、消費者の視点に立っても間尺に合っていると思うのである。
絵に描いたものと、現実の現場はやはり違う。だから、そこにはアドリブの調整が必要だ。現実を見てみて変更を余儀なくされる場合もあり、その時に、この明細のどれを取りやめて、どれを追加するかをしっかりと把握する為にも、詳細な見積もりは必要になってくるのである。
「デザイン」という言葉を、感性重視でコストど返しの免罪符として多用することには私は嫌悪感を覚えてしまう。デザインされるべきもののひとつとして、コストも重要な要素だと思うからである。
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