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住まいづくリ...吹き抜けについて。
JUGEMテーマ:建築

 吹き抜けのお話である。吹き抜けは、平面上の間取りだけでは何となく平凡になりがちな空間を、立体的に演出して魅力のある空間にする特効薬とも言える。「リビングに、大きな吹き抜けがあって...」などといいう形容は、常に好印象な表現の場合に使われる場合が多い。
 しかしだ。特効薬には思わぬ副作用も伴うから、用法には少し注意が必要である。何も考えないで作る吹き抜けには、問題が生じる可能性がある。まず、構造的には確実に不利な要素だ。2階の床と言う格好の水平剛性を確保する部材が、そこにないのだから、きっとそこに構造上の弱点が産まれる。木造は一気に倒壊という事になる事はあまりないが、このような場合、四隅の柱がねじれていくようにそこから狂いが生じてくる。吹き抜けの部屋の角のクロスが、斜めに突っ張ったようによれて破れたりしていれば、少し狂いが生じている可能性がある。しかるべき強度を保つ為に、工夫のいる事であると思う。
 また、温熱的には煙突上の効果から、上下間で温度差を産み、冬の寒さと夏の群れを増長する。すきま風の入る空間では、足元から外気がどんどん入り、上に上がっていくので気流が産まれる。冬場どうしても暖まらない空間になる可能性を含む。気密性のない家の吹き抜けは危険だ。
 私たちが作る家の見学会の時に、その開放的な吹き抜け空間を見られて「これじゃ冬寒いでしょ...」というのは苦い思いを経験済みのお客様である。気密断熱を叱るべき施した住まいの吹き抜けは、上下間でほとんど温度差がない、安心な空間である。
 むしろ上下室の温度差を緩和し、少ない熱効率で冷暖房を施すボイドとなりえる。闇雲に使っては、危険な要素だが、うまく使えば、快適な設えと言えるのである。
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| 住まいづくりのヒント | 06:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいづくリ...階段の怪談。
JUGEMテーマ:建築

 お盆も近いので、怪談話、いや階段話である(笑)。
 建築基準法上、戸建て住宅の階段の巾は75センチ以上、蹴上げは23センチ以下、踏み面は15センチ以上であれば一応合法であるということになる。一般の人が聞いた時に、蹴上げと踏み面が逆ではないかと思われる方も多いのではないだろうか。でも実際には間違ってはいない。法律は、あくまで最低の基準であるから、あとは、自分裁量なのである。つまり、人間が梯子ではなく階段だと認識する階段のほとんどが、別に違法ではなくて、規制の対象とならない。ただし、その階段がストレスなく上り下り出来るかは別のお話ということになる。
 例えば○LDKという不動産情報で良く見る表示を有利にしようと思えば、自ずと廊下や階段と言った部分は表示されないので、少しでも部屋数を取る為に苛められてしまう憂き目にあってしまう。ところがである。止むなくいくつかの要素を2階に積み上げた時に、一番大切なのはこの階段である。階段は、まず昇る時にスムーズに昇れる階段、さらに優しくすると、降りる時も怖くない階段となりえる。昇り降りにストレスなく、何となく無意識に行き来出来れば、住み始めてから2階が物置代わりになって、実際の延べ坪の半分ほどで暮らさなければならないなどという事は起こらないのである。私の事務所では住まいの階段の自主基準を設けているが、全体的に面積は少々使っても優先課題だと階段は極力優しいものにしている。
 見落としがちだが、言ったん作ってしまうといつまでも恐怖に悩まされる、怪談、いや、階段のお話である...。
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| 住まいづくりのヒント | 06:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
原油高騰の波...。
JUGEMテーマ:社会の出来事

 日本の漁業に危機が迫っている。政府は漁業燃料上昇分の9割を補填と言う措置を行うという。先日の全面休漁や関係者の訴えに答えたものだが、対処療法で一息つくとは言え、これからどうなっていくのだろうか。私は良く糸島の方へ車を走らせた時に仕事の合間を縫っては地元の公設市場などに立ち寄って、漁師さんの名前の入った朝捕れのアジなどを買い求めては持ち帰り、自分でさばいてお刺身などにして食するほどに魚が好きであるが、古来から魚を食してしてきた文化とも言えるものが、近現代の石油価格の高騰で危機に瀕しているというのは何とも悲しいものである。
 しかし、考えてみれば危機は漁業に限ったことではない。輸送コストが嵩み、建材価格が高騰し、建設物価が急騰する私たちの業界とて同じである。遠隔地の現場に趣く経費すら単純に一年前と比べれば倍近いコストがかかる。日に日にその負担は現実的に日々の暮らしを圧迫してくる。
 春からの暫定税率の取り扱いといい、今の政治の無策ぶりと言うか、国民軽視の様は本当に目に余る感じがしてならない。対策が必要なのは、原油価格や穀物の価格や、政府が国全体の方向性を見定めてコントロールしなければならない部分であって、場当たり的な措置ではない。痛み止めを投与して病の根源である治療をしない医者の様なものではないか。そう、思ってしまう。
 選挙を睨んで内閣改造だなどと浮き足立って入るが、改造しなければならないのはそう言う政治の構造自体かも知れない。党利党略で右往左往する政治家を尻目にほくそ笑む官僚たちの顔が見え隠れする。制度仕組みを決めるのはこちらなのだと...。
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| 社会・事件 | 12:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいづくリ...減築について。
JUGEMテーマ:建築

 最近良く、「減築」という言葉を見聞きする。既存の建築をリフォームする時に、要素を減らして豊かな空間を産み出そうと言う試みである。
 例えば住宅地に良くある一部二階建ての木造住宅で、2階の2間はおおよそ子供部屋になっていたりするが、その子供もやがて大人になり巣立って、居間は倉庫代わりになっている。暑いし階段は急だし、滅多に登る事はないのだというお話を良く聞く。そんな時に、もしも建設当初の構造がしっかりしていれば、2階の床を抜いてしまい、1階のリビングに大きな吹き抜け空間を実現させて、平屋建ての豊かに有漢にしようというお話である。まさに、要素を減らして空間を豊かにする「減築」である。
 時間が経てば、住まい手の世代も変わり、人数も替わり、自ずと住まいに求める要望も変わってくる。限られた予算で精一杯の機能を詰め込んで走って来たニューファミリーも、やがては子供世帯が巣立っていき、夫婦単位で豊かに暮らしていく時代に入っていく。私は、飽きの来ない住まいとは、不変の空間を堅持すると言う事だけに固執するものではないと思う。時代のニーズに柔軟に対応しながら、住まい手とともに可変的にある事も、飽きの来ない住まいの姿である。そう言う意味では、しっかりと作られた木軸在来工法の住まいは扱いがいい。プレファブや特殊なパネル工法の場合、増改築が厳しい場合もあるので、建設当初からこのような事も、漠然と考えておく必要があるかも知れない。
 「減築」悪い言葉ではないと思う。
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| 住まいづくりのヒント | 07:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
祝・御礼!!累計アクセス60万人
 おかげさまで数日前に累計アクセスが60万を突破いたしました。いつもこのブログへ来てくださっている皆様が積み上げた驚くべき数字です。どんな方が来てくださっているのか髭には計り知れませんが、御礼申し上げますとともに、これからも変わらぬご愛顧よろしくお願いします。時代はいよいよ厳しく、人びとの価値観も千変万化しています。ただ、人の暮らしのベースである住まいについては、変わらないものも多々あるのではと思えてなりません。これからも、あまり肩肘張らずに、住まいの事を中心に、その時々の事をこの場で綴っていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
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| 建築・デザイン | 11:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
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