2008.09.30 Tuesday
来るべき日のために...省エネ空間の構築。
JUGEMテーマ:建築
風が吹いて、落葉が枝から剥ぎ取られて、それが下に落ちて、雨が降れば、下吉舎の間から地面に落ちて、それがやがてバクテリアなどに分解されて土に還り養分となる。その養分は木の根よりその木に伝わり、また春の新緑の葉となる循環は、私たちが一年を通じて目の当たりする、自然循環の好例である。
私たちも、化石燃料から早く脱して、いつしかこの木々の営みのような、継続可能なエネルギー循環型の社会構造を構築しなければならないのであるが、未だ問題が山積していることは自明である。化石燃料は、地中深く埋蔵されているものであるが、この100年近く掘り続けられて、あと数十年で枯渇すると言われている。その時までに、最後の一滴となるその瞬間までに、私たちは革命的なエネルギー供給のシステム変更をしなければならないが、こと住まいにおいてもそれは現実のものとして真摯に受け止めて行かなければならない事柄なのだ。
住まいの時間スパンは本来50年とか100年であるべきである。ということは、今建てられる住まいはすべて、その来るべき瞬間にまだ存在するべき住まいであると言える。必要エネルギーをすべて化石燃料から別のものに構築することは今は無理でも、少なくとも必要エネルギーを少しでも落として、代替エネルギーの選択の巾を広げる必要がある。少ないエネルギーで継続可能な住まいとは、今でいう高性能な断熱気密を施した空間なのである。
私たちは、まだ手つかずで殆ど何も利用せずに垂れ流しているエネルギーと共存している。太陽光だ。その地球へ到達するエネルギーのわずかを、必要なエネルギーに変換すれば、他のものはいらなくなるのだと言う。これからの技術革新に期待するが、その器づくりとして、私たちがしなければならないのは、住まい空間の性能アップに他ならないのである。
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