CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< October 2008 >>
SEO対策
解析
MOBILE
qrcode
ARCHIVES
CATEGORIES
温暖化防止と木材のこと...。
JUGEMテーマ:建築

 人間は、生きている限り何らかの行為でCO2を発生し続ける。特に先進国に暮らす人びとは、人間本来の身の丈以上の活動生産をする故に多大である。地球温暖化による異常気象は、研究者のみならず我々庶民が四季を通して感じる事柄の中でも思い当たることがあるほどだから差し迫った問題で、その原因のひとつとしてCO2削減が叫ばれるのだから、これ以上の温暖化にならないように、真剣に取り組まなければならない大きな課題だと言える。
 例えば建設業界で、鉄やアルミを建材として使う為の精錬や加工の為には、多大なエネルギーを使い、例えばリサイクルしたとしてもCO2の排出は決して少なくない。そう言う意味では、建材の中で加工の為のエネルギーも他に比べれば大変小さく、木材自身が焼却されない限り、常にCO2を固定し続けている材料は、唯一木材だけである。1立方メートルの木材は、250kgのCO2を抱えてくれていると言うから、有効に、なるべく長い時間に渡って木材を使うということは、温暖化防止と建設・開発との矛盾を他の材料よりも埋めてくれる。成長著しい樹齢50年くらいまでの間、木はCO2を溜め続けてくれると言うから、そのサイクルで計画的に森林資源を活用することは環境にも優しい開発行為である。かつての乱開発による原生林の無計画な伐採とはまったく別次元であることは言うまでもない。
 木を切り木材とする限りは、なるべく長く木材として使い続けることが必須条件であることも肝に銘じなければならない...。
◆応援よろしくね!!読んだらココをポチッとお願い!!→にほんブログ村 デザインブログへ
※あなたのPCからのワンクリックが励みです。笑
| 住まいづくりのヒント | 06:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
社会資産としての建築...。
JUGEMテーマ:建築

 とある本によると、ドイツの老人ホームは日本と同じように入所時に契約金のようなものを担保するが、例えば入所者の生涯がそこで終わり、事実上の退所となった折りに、その担保金は全額遺族に返ってくると言う仕組みになっていると言う。勿論日々の生活日は個別に必要なのかも知れないが、日本の場合は生活費の他に桁違いの生涯利用料のようなものを契約金として納めるが、それはあくまで払いっぱなしで返金されないものである。では同じ老人ホームで何故そこまで違うかと言うと、提供される空間の成り立ちの違いだと言うのである。
 ドイツの老人ホームは、慈善事業として教会系の団体が運営していることも多く、その起源は実にマルチンルターの時代にさかのぼるのだと言う。世界史で出て来たあの宗教改革のルターだ。16世紀のことだから、実に500年前のこと、つまり提供される空間はもうとうに減価償却された社会資産で、現代人はほぼコスト負担なしにその空間が使えるというお話なのだ。日本の場合、土地確保から建物の建設に至るまで、老人ホームもまさにデベロッパー事業の一環である。リアルな社会で収支も完結しなければならないから、本来の意味での福祉が成り立たない。
 この話しを知った時に、私は社会資産としての建築の有り様に愕然となった。スクラップアンドビルドの日本が、このままの社会システムでは永久に到達できないことである。おそらくは、一般的に言われる「経済行為」で語られる時間スパンよりも、恐ろしく長い時間継続可能な建築が社会に蓄積されれば、その部分にコストをかける必要はない。例えば、暮らしの中の「豊かさ」とは、リアルな経済社会の中で消費を繰り返すことではなくて、こんなことなのではないかと思ってしまう。つまりは、クライアントのためでもあるが、社会のための役割も潜在的に持っていると認識して建てることが、後々のこの国を豊かにする術であると想ったりするのである。
◆応援よろしくね!!読んだらココをポチッとお願い!!→にほんブログ村 デザインブログへ
※あなたのPCからのワンクリックが励みです。笑
| 住まいづくりのヒント | 07:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
高橋尚子選手の引退...。
JUGEMテーマ:社会の出来事

 マラソンランナーの高橋尚子選手が引退した。シドニーオリンピックで日本女子マラソン初の金メダリストとなって以来、日本の期待を一身に受けて駆けつづけた彼女の笑顔は、常に私たちに勇気と希望を与え続けてくれたが、あの笑顔でまだまだ走り続けると思い込んでいたのは、案外私たち観衆の皮肉な勘違いで、引退会見で見せた彼女の、笑顔の合間に時折見せる苦渋の表情を想えば、一抹の申し訳なさとともに、本当にお疲れさまと言いたくなってしまう。
 社会は、我慢強く笑顔を振りまいている人へ負担をかけがちである。逆に弱音ばかりを吐く人は、案外周りに助けられて元気だつたりする。しばしば世の矛盾と不公平を感じてしまうが、彼女の笑顔や頑張りは、もっともっと評価されても良いのかも知れない。
 日本人発の女子マラソン金メダル。これだけでも充分に国民栄誉賞。それ以降の故障に苦しんだ日々も、これから後進の指導や競技の普及に尽力するということだから、そう言う分野できっと生かされるのではないだろうか。
 今は、こちらからも満面の笑顔で、「Qちゃんおつかれさま!!」と言ってあげたい気持ちである。
◆応援よろしくね!!読んだらココをポチッとお願い!!→にほんブログ村 デザインブログへ
※あなたのPCからのワンクリックが励みです。笑
| 社会・事件 | 13:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
すまいづくり...消費マインド
JUGEMテーマ:建築

 「消費マインド」という言葉がある。株価が7千円を割り込んで、経済のことを何も知らない人であっても、ちょっと先行きヤバそうだと財布のヒモをしめざるを得ない冷え冷え感が蔓延している。人間の心理と言うものは恐ろしいもので、何となくのイメージ先行が全ての分野に波及するから、一旦そう言う風が吹き始めると、知らず知らずのうちに自らそちらにマインドが流れてしまう。まさに「消費マインド」に対しては、近頃の世情は逆風でしかなく、実体経済以上に大振れする方が今後危険であると言える。今回の不況の発端がサブプライムローンと言うアメリカの低所得者向け住宅ローンが債券化し、実体経済に不信感を感染させたことであるから、日本の住宅産業にもイメージとしてプレーキ以外の何ものでもない。
 ただ、今こそ発想を変えて、消費する「家」からの脱却の好機だと考えれば、私たちの命もまだ続く気がしてくる。
例えば30年以上のローンを組んで、20年で資産価値がなくなってしまう家、資産価値よりも早くに、愛着も薄れ飽きが来てしまう家との脱却である。それは、お金をかけさえすれば得られるものではない。
 ヨーロッパの不動産広告には、新築の物件紹介のすぐ横に、「築250年」といった広告が新築物件の80パーセント程度の価格帯で同格で並んでいたりすると言う。つまり、一度建てた住まいは時を経ても目減りしないのだ。悲しいが、今の日本にはそう言う価値観はない。価値が下がるから建物にコストがかけられず、価値の持続する性能の住まいもなかなかつくれない悪循環だ。長持ちし、価値の下がらない住まいなら、それなりのコストもかけられるし、循環が逆に作用すれば、今のスクラップアンドビルドとはまつたく違った価値観が産まれてはこないだろうか。そもそも、住まいなどと言うものは、投資の対象ではなく、継続可能な社会資産なのだ。
 「消費マインド」とはまったく違った価値観で、住まいが建てられることを望みたい。そして、その住まいが、100年も200年もそこに立ち続けることを...。
◆応援よろしくね!!読んだらココをポチッとお願い!!→にほんブログ村 デザインブログへ
※あなたのPCからのワンクリックが励みです。笑 
| 住まいづくりのヒント | 06:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
HPにS邸の写真アップしました。
 9月に完成しました山口市のS邸の写真をホームページのWorksページにアップしました。いつも思うのですが、写真にその空気質を写し取って表現することは難しい。何となく様になるようにフレームを切り取ることはもしかすると簡単なことがも知れませんが、そこにいる人間の息づかいや雰囲気を伝えることは本当に難しいことです。今回もクライアントにわがままを言って、時間をかけて撮らせていただきました。住まいは日々の雑多な暮らしが始まる場所ですから、写真写りばかりを気にはしてられません。ただ、少しでも飽きの来ないもの、居心地をよいものをと思って作り上げていく空間ですから、どれほどそれが伝わることかはわかりませんが、疑似体験として良かったらご覧ください。(右のバナーからHPに入り、Worksのページへお進みください)
JUGEMテーマ:建築

◆応援よろしくね!!読んだらココをポチッとお願い!!→にほんブログ村 デザインブログへ
※あなたのPCからのワンクリックが励みです。笑

| 住まいづくりのヒント | 18:08 | comments(2) | trackbacks(0) |
| 1/10PAGES | >>