2009.02.28 Saturday
住まいづくり...結露のメカニズム。
JUGEMテーマ:建築
結露が起こる要素は単純である。しかしこれがなかなか防げない。
結露は、空気中の水蒸気が、何らかの原因で水蒸気としていられなくなり、どこかに水滴として出してしまう現象。空気は、暖まると膨張し冷めると収縮する。一定の量の水蒸気が収縮した空気の中にいれなくて水滴となる瞬間の温度を露点温度というが、住まいの結露のメカニズムは大雑把に2つあると言える。
ひとつは、一定温度の空間の中に極端に冷えた場所がある場合、その部分の空気温度だけが急激に冷やされる温度不足が原因で、一番わかりやすいビールのジョッキの表面につく水滴である。あればビールが冷たいから、ジョッキの表面のガラスが極端に低温で、それに触れた空気が急に冷やされたために起こる。窓ガラスやクーラーの金属パーツにつく水滴はまさにこれと同じ現象である。温度が低い部分に結露が起こる。マンションの北側の無暖房の部屋の窓辺は、ビールのジョッキの表面であると言える。
そしてもうひとつは、室内の空気が持ちきれないほどの水蒸気が発生している場合である。例えば燃焼型の石油ストーブは、燃焼させた灯油よりも大量の水蒸気を発生させるし、それ以外でも料理や家族の吐息などにより発生した水蒸気が効率よく排出されずに室内に溜まれば、飽和点を超えて結露を起こす。コンビニの肉まんのウォーマーの水滴はこれかも知れない。
性能の良くない単板ガラスの窓辺で、灯油ストーブを焚くというパターンは、この二つの要因を誘発する顕著な例であると言える。ここからが改善のスタートである。
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