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雨音がうるさい住まいは性能不足。3
JUGEMテーマ:建築
 音が漏れるということは、空気も漏れている場合が少なくない。物の振動によって伝わる低い音ば別として、高い音は特に隙間から漏れ聞こえている場合が多いのだ。窓を閉めた時に、プツッと外の音が聞こえなくなると言うことは、ある程度遮断された気密性の良い空間が実現しているということである。性能不足と一刀両断しては気の毒だが、気密性能と言う部分では、窓はやはり閉じたい時はしっかり閉じて、開けた時だけ開放したいと思うのである。
  そこここから、空気が行き来してしまえば、断熱性能も落ちてしまう。例えば壁の中の断熱材は、繊維系にしても発砲系にしてもその物質の熱性能が極端に良くて断熱しているのではなくて、絡み合った繊維の隙間や気泡に留まっている空気が断熱してくれていると言って良い。ここに勝手に内外の空気が行き来すれば、性能はグンと落ちる。また、室内空気のことを考えれば、コントロールして換気するためには、出口と入り口を明確にして、新鮮空気の流れを作りたいところだが、例えば風の影響でそこここで出入りされたらこのコントロールができずに換気できないということになるのである。「気密すると風通しが悪くなる」という言い方は、何だか正しく聞こえなくもないが、計画換気とという観点からすれば、全く逆のことなのである。
  窓を開ければ外と一体になる開放的な住まいは、総じて夏向きで、冬は閉じたくても閉じることができずに寒くて居たたまれない。暮らしを合わせるか、住まいを合わせるかは住まい手の判断だが、バランスが崩れてしまって久しい日本の住まいは、雨音がうるさくて仕方ない場合が多いのである。
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| 住まいづくりのヒント | 18:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
雨音がうるさい住まいは性能不足。2
JUGEMテーマ:建築
 前半空梅雨状態から、一気に例年のデータに追いつこうとするように、激しい雨が続いている。数日前に私が予想したように、やはり梅雨の後半はゲリラ豪雨に見舞われそうだ。被害がなく、天の恵みになってくれることを祈るばかりだが、「雨音がうるさい住まいは性能不足」と書いた続きを書いてみたいと思う。
  高性能な住まいを作って以外に誉められるのが嵐の日のことだ。ペアガラスの気密サッシの向こう側では激しく雨が縦横に振り、樹木は今にも吹き飛んでしまいそうに暴れまくっている。何かものが飛んで来ないかと普通恐ろしくなるものだが、それが不思議と怖くない。まるでワイドスクリーンにどこか別の場所の光景を映し出している様で、音声ヴォリウムを無音状態で見ているかのごとくである。あの感覚を体験すると、嵐の恐怖感などと言うものはかなりの部分音に委ねられていることを知る。性能よく空気を遮断している分、音も伝わり難くなっている住まいでは、嵐が他人事のように見えてしまうのである。
  すでにお住まいのお客様の住まいに、見学のお客様を連れて行くと、「嵐の日に来られるとまた一興」と意味深に微笑む奥様が多い。住まいの性能を推し量る一つの物差しと思っても良いのかも知れない。
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| 住まいづくりのヒント | 06:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
日本の住まい...不良在庫をどうするか。
JUGEMテーマ:建築
 日本の人口の減少を考えれば、もうあえて住まいなど作らなくても良いのではないだろうかという疑問は、作り手である私たちに時折辛辣に迫ってくる。確かにそうなのである。しかし、住まいの満足度という意味では、その数値データが示すような感覚だとばかりは言えず、住まいは建て続けられている。要は、不良在庫を一掃して、早く満足度の高い住まいでその数字を埋めれば、新築する必要はなくなるのだが、現実はそ宇土ばかりは言えず、未だに不良在庫を増やし続けている感も否めない。
  ひとりの作り手として、私は性能不足の住まいに対しては性能向上の提案をしていき、新築するならば飽きの来ない将来的にも満足度の下がらない住まいをつくりたい。一過性の経済感覚とは少しばかりかけ離れていても、それをやり続けなければこの国のジレンマはいつまでも続く。
  ドイツなどでは、何百年も使い続けられている住まいが新築の市価の7〜8割の価格で売買される。社会資産がしっかりストックできている社会の状態だ。彼らはもうあまり建設という行為に資本を投資しなくても充分なストックを持っていて、断熱改修や設備投資に予算を回し、その社会資産の付加価値をさらに高めることに躍起である。
  日本のこの60年はも社会資産をつくるシステムになっていない。不良在庫を、宝の山に変えて行く作業は、オセロゲームのように一枚一枚ピースをひっくり返して行く地道な作業なのかもしれない。
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| 住まいづくりのヒント | 07:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
何故木をつかうのか...。
JUGEMテーマ:建築
 なぜ住まいを木で作るのかといえば、第一にその風合いや肌触り、色などが最も好まれ、軽量な上に強度的にも強靭で、加工しやすく古来より最も親しまれて来た素材であることに他ならない。
  その上で、とってもエコな素材である。原生林の乱獲伐採が社会問題として取りざたされるようになってから、木を切ることは悪いことだと思われがちだが、一度人の手の入った人工林に関しては、逆に計画伐採されずに荒れる方が良くない。これ以上、手つかずの自然を脅かすことは勿論タブーであるが、植林された木は計画的に伐採植林を繰り返す方が環境にも優しいと言える。
  木は幼木から約50年ほどで建築材料となる断面になるが、その間活発にCO2を自分に取り込み酸素を放出してくれる。木は老木になってくると酸素も出すが、CO2も出すようになるのでというのだ。森は、健全に代謝し続けた方が、CO2削減により貢献すると言って良い。  育てられた木材は言わば固定化されたCO2の固まりである。このCO2の固まりを建材として使い、その住まいが少しでも長持ちすれば、環境に優しい素材と言えるのである。
  木材は燃やしたり、腐らせたりすればかすぐにCO2になって戻って行く。計画伐採と一度建材にしたものは,なるべく長く木であり続けること。それが温室効果ガスの抑制に繋がるということである。
  木を使うと環境破壊に繋がるという感覚は、このあたりのことが整理されていない認識である。前提条件として、無駄遣いしないこと、長持ちすることが条件だから、作りての私たちはココロして使わなければならないのだが....。
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| 住まいづくりのヒント | 09:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
空梅雨の...山笠。
JUGEMテーマ:建築
 街頭ではそこここで飾り山の準備が始められて、毎年恒例、月あけの博多祇園山笠の熱が伝わってくる。いつもの光景だなぁと季節を感じるが、しかし今年はいつもと違う。空梅雨である。本日あたりから雨マークが並んでいるが、例年であればもういい加減にしてくれと思うほどに雨が降って、そのその不快指数極まった頃に、7月15日早朝、時には雨の中勢いよく追い山がスタートして梅雨明けを向かえるというのが習わしなのである。
  晴天続きで、今年の夏は水不足も心配になってくるが、これも異常気象の一端なのだろうか。もしかすると、辻褄合わせでこれからの時期に集中したゲリラ豪雨の可能性もあるから注意が必要である。最近の気候は、どんどん男性的で荒々しいものに変わりつつある様で、ジリジリと照りつける太陽の光はダメージあるものに感じるし、降るとなれば地面を穿つように激しく降り続ける。外に出るのが怖いくらいの集中豪雨に思いもよらない被害が出ることも少なくない。
  博多総鎮守櫛田神社の祇園山笠は、疫病退散の祈りを混めて禅僧円爾が神輿に乗り聖水を振りまいて街中を練り歩いたのが由来と言う説があるが、不快指数をはらい清めて、ぱっと夏に場面展開する福岡の風物詩である。これからすこし、へんな被害が及ばないほどに水の恵があって、15日の早朝とともにカラッと蝉の鳴き声が聞こえる夏の福岡になってくれればなと思ったりする。
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| 住まいづくりのヒント | 10:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
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