2009.09.30 Wednesday
住まいづくり...当たり前のこと。
例えば、雨風から外壁や窓を守るために、軒を出す。南面の大開口などにはなおさらの当たり前のことである。例えば、2階のバルコニーなどは本体と構造を切り離して木で作り、万が一の時はパーツを取り替えれるようにする。例えば、ウッドデッキは雨と紫外線に丈夫な樹種を選択し、濡れても日が射せば早く乾くように、断面を一枚一枚接触させずに張り込んでいく。
間違っても、野方図に雨風に外皮をさらすスクエアーなフォルムは気候風土にそぐわないし、RCに防水を施すようなルーフバルコニーは防水層だけに頼るはなはだ危なっかしい構造であるし、使い方を間違えれば木はすぐに腐るのである。時々迷えば、私は奈良の法隆寺を訪れるが、古代の人は適切なことを私たちに教えてくれる。当たり前のことから少しずつ一脱して、木造というものを意識しない構造や意匠が住まいに取り込まれ始めれば、すなわちいくらも持たない住まいになってしまう。当たり前のことをごく当たり前にやりたいといつも思っている。
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