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住みたいと思える住まい。3
 どんなに逆立ちしたって、私たちが住まい手の生活信条を100%実感することは出来ない。共に走る伴走者としてかなりの価値観を共有して、楽しんでもらうことは出来るのだが。いかに我々がマラソンし、汗をかき、その後の爽快感を住まい手に伝えたところで、住まい手に走って汗をかき、その爽快感を味わってもらわなければ、その楽しみの共感は出来ないのである。
 そう言う意味では、私たちは経験値から住まいづくりの楽しさを十分に知っている。水先案内をしながら、ここが楽しいでしょ。こういう面白さがあるでしょと言いながら走るのてある。また、逆に今は少し苦しくても、少し先は楽になりますよなどと言うアドバイスもしながら、共に走るのである。自ら汗をかいた住まいは、愛着仕様の心から住みたいと思える住まいである。住まいが出来上がって、私たちの姿が見えなくなっても、愛着仕様が残り、住み続けたいと思える住まいにしていくためには、住まい手にも大いに参加してもらう住まいづくだと思ったりするのである。
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| 住まいづくりのヒント | 07:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
住みたいと思える住まい。2
 そう言う意味では、どんなにすばらしい豪邸であつても、私は与えられた感がある住まいには限界があるのではないのかと思うのである。よく、住まい自慢をする時に、「ここはどうしてもと大工さんに頼んだ」とか「ここは設計士さんにお願いして」というくだりをよく耳にするが、住まいづくりに自分参加をしたかどうかと言うところが、その後の愛着仕様に大きく影響してくると思うのである。
 私たちのような立場の人間は、雑多ではじめて住まいづくりをする方ではどうにも歯が立たない部分を交通整理して、楽しく住まいづくりをしていくための伴走者であると思われる。「わからないから、全ておまかせします」などと言われても困る。「あなたの人生、私に全て委ねちゃうんですか?」と言いたくなるくらい、住まいづくりは大きなことである。だからともに建てていく伴走者として、私も走るから、住まい手にもちゃんと走ってもらわなければならない。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
住みたいと思える住まい。1
 さてもこれほどまでに情報が乱立し、何を選択して良いかわからなくなってしまうと、どんな家が自分の理想の家なのか迷いに迷って何が基準となるのかがわからなくなってしまう。
 ましてや営業攻勢を仕掛けてくるハウスメーカーの営業マンは自社の得意分野のみを連呼するから、微妙にそのニュアンスも変わり、ますます迷ってしまう。その上それに土地を絡めて、やれ建築条件付きだ、期間限定だとたたみ掛けてくるのである。
 ふと、深呼吸しなければならない。限られた予算の中で、自分の夢を叶えるのだから、現実を突きつけられればだんだんと焦ってきて、今しかないと、選択肢もそうないのではという思いに駆られて、それからずっと暮らし続けていく住まいを決めてしまうのは、あまりにも悲しいのではないだろうか。そう言う意味では、迷いに迷って、やはり独自のものしかないと相談にやってこられる私のお客様などは、モチベーションをキープされて強者と言えるが、確かに諸条件があるのだから何もかもは無理にしても、自分の意志で取捨選択した優先順位に基づいて、納得はしていきたいものなのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
GWの住まいづくり事始め。3
 売り手側からすれば、出来るだけ自社側に都合のよい情報で頭をいっぱいにさせ、今しかない、タイミングを外すとこの好機は二度とないと言う風に持ち込むことが大切だから、そのテクニックは周到である。その人の懐具合を察知した瞬間に、それに見合った住まいをなんとか建てさせるプロであるから、気がつけば印鑑ついていたということも、少なくない。
 住まい手が、幸せを感じれるプロセスであれば全く問題ないのだが、そこに一抹の躊躇がのこったり、不安や後悔が残らないように、少しクールに情報収集にいそしみたい。選択肢は無限であり、タイミングはなくはないが、そう言う時のタイミングは、得てして売り手側のタイミングであり、掘り出し物などと言うお話はゴロゴロしているものだし、ふっと深呼吸してあたりを見回すことが必要である。GWのあまりコストのかからないイベントとして、住まいの催しも楽しまれるのが良いと思うが、おおよそ住まいづくりはお祭り騒ぎでは済まされないので、ご用心ご用心。笑
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| 住まいづくりのヒント | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
GWの住まいづくり事始め。2
 そう言う意味では、私のもとを訪れるお客様はつわものぞろいである。住宅展示場などはとうに総なめで、営業マンの熱心な営業攻勢にもめげず真贋を極めようと戦いつづけて我が社にたどり着くと言った感じの方も少なくない。
 各メーカーさんの特徴から、住宅雑誌の最新の記事、果ては学会の論文にまで目を通し、我が家をよりよいものにと言う執念はこちらも脱帽である。最初は鬱積したストレスを吐き出すかのように質問攻めの時間が過ぎるが、ひと落ち着きすると漸く、冷静に住まいについて考え始めると言った具合である。
 情報にあふれる昨今の住宅業界で、自分にフィットした住まいを選択すると言うことはある意味至難の業なのかもしれないただ、だからこそ冷静な判断をするためにも、ひと呼吸もふた呼吸もしながら、見極めていく必要があるように思うのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 09:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
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