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超高性能住宅 ? だろうか...。3
 たしかに、換気システムや空調システムのあり方は、これまでのものよりも随分シビアなシステムを導入することになるのであるが、私の見学の印象は極めてオーソドックスに、私たちが理解しえることものを丁寧に作り込むと言うことをやっている感じがしてならなかった。つまり、夢のまた夢であったカーボンニュートラルに近づく方法として、極めて真摯な取り組みである。しかも、素材や仕様で縛る訳でなく、何度も言うがひとつのもの差してきちんと性能を検証して行くと言う方法である。
 例えば、天然素材を使うことや、伝統工法を使うことと、性能を向上させることは何も矛盾しない。むしろ天然素材や伝統を商売にしたい人ほどそういう論法でこういうものに抵抗してくる。しかし、この方法論で、天然素材を使って、あるいは忘れ去られている日本の伝統工法を使ってなどと言うノウハウが産まれないとも限らない可能性を十分に秘めている。
 例えばそのスペックはまだまだ一般向けではないとしても、少なくとも私がこれまで進めてきた、「快適と省エネは全く矛盾しない」と言う発想のその向こうに存在するひとつの世界だと言うことである。
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| 住まいづくりのヒント | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
超高性能住宅 ? だろうか...。2
 今回、茨城パッシブハウスの見学で学ばせていただいたことは、それは仕様の提案ではなく、性能スペックの検証と実施の方法論であると言う事である。
 かつての高断熱高気密は、寒冷地に普及したものを仕様だけで簡単に全国に展開し、福岡などでも随分夏のオーバーヒートなどの問題を抱えたものだ。私は九州仕様を模索しながら、これまで随時改良をしながら進めてきたが、このパッシプハウスには、そういう問題が生じにくい方法論がある。それを事前に検証するために、住宅一戸に気象データを含めた立地から方角などの取り巻くデータまでをもインプットして、素材のひとつひとつやディテールまで考慮しながら住まいの性能をはじくと言うノウハウがある。それをあるソフトを通じて均一のもの差しで見て行こうと言う試みは、合理的である。また、仕様規定でないのだから、同じ性能の天然素材に置き換えれればそうすれば良いし、コストダウンの素材が見つかれば、改良を重ねて行けば良いと言うことになる。ひとつの物差しで、純粋に性能をはじき出すと言う部分にその価値があるように思えてならない。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 22:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
超高性能住宅 ? だろうか...。1
 「茨城パッシブハウス」の見学によって、私は今後進んで行くある方向性を垣間みた気がしてならない。ただ、それはスペックのみを極限まであげることによって、省エネに暮らすための装置を作り出すと言うことだろうか。私にはそういうふうには思えない。
 かつての「高気密・高断熱」が、当初何となく色物のように扱われ、当時健康、天然素材をうたっている人々から「ガス室をつくってシックハウス症候群を誘発させているのはお前たちだ」とヒステリックに言われたこともあるが、今となってはそう言う発言を攻撃的にされた方たちが未だ住まいづくりをしていることが私には信じられない。誤解も解け、断熱気密の大切さも認知されるようになった今、私たちはある意味そういう輩からの妨害に臆することなく、さらに住まいづくりを進化させる時に来ていると言って良い。自ら作っている住まいの性能すらに無頓着で、伝統や慣習にとらわれていては意味もない。古きことで良いことも沢山あるのだから、その部分を否定することなく、住まいの性能をあげて行く手段を目指したいのだ。
 計らずも、「高気密」の「高」などという言葉が一般消費者の判断を耳障りの良い方へ流した感が否めない。ドイツから良い影響として入ってきているパッシブな考え方を、私は「超」高性能などと言う言葉では語りたくない気持ちで一杯である。
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| 住まいづくりのヒント | 21:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
茨城パッシブハウスのこと...。3
 建物が完全に完成している訳ではないから、ドイツパッシブ研究所の仮認定が降りている状態だが、完成すれば間違いなく全国2棟目となるこの茨城パッシブハウスだが、つぶさに見せていただくその内容は、まさしく私たちが20年続けてきた試行錯誤のその先に位置するものであり、革新的な進歩であるとともに、またとてつもなくかけ離れているものではなくて、現在の私の仕事の延長線上にあるものであることもよく理解出来る十分な収穫の時間だった。詳細はやがて各プレスで発表されて行くだろうが、20年前に北海道で見た高性能住宅を普及させたいと身震いしたあの頃をまた思い出させていただいた。今回の建主であり設計者でもある株式会社島田材木店の島田社長の熱い語りは我々にとって多いに励ましになり、キーパーソンの方たちとの現場での意見交換は、夢のまた夢に見えていた世界をより現実の者に引き寄せる大変なヒントをいただける充実した時間だった。今後のことでの森さんとのお打ち合わせは終始技術革新のためのアイデアバトルであり、福岡のプロジェクトも楽しみになりそうである。フイムラグをおいて、今後発表出来るものから、また記事にしたいと思っている。
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| 住まいづくりのヒント | 08:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
茨城パッシブハウスのこと...。2
 より小さなエネルギーによって、四季を通じて一年中快適に暮らせる住まいと言うテーマに関しては、様々な人々がその言葉を使い、挑戦し、またその試行錯誤を繰り返してきたことだと思う。多忙の中、私が今回茨城までの遠征と言う強行軍にでたのは、そのテーマ解決の根本的な糸口として、森みわさんの手法があるのではないかと思ったところによる。例えば、建物の性能を床は壁は屋根はという仕様による規定で固めて行くと、アレンジも効かず住まい手がその仕様に合わせる形の住まいとなるが、森さんがおっしゃっているのはそうではなく、ただ一点、ドイツパッシブハウス研究所が開発している建物の性能評価算定ソフトによる解析を基準にして、その建物を構築して行くと言うものである。日本にあるどの性能基準よりも、こと細かく織り込まれる設問に寄って、その土地にその建物が建った場合にどう言う性能を発揮させるかと言うことが解析出来ると言うことである。まだ、多くは語れないが、森さんと弊社での共同プロジェクトも今後始まる予定となっている。何かの基準により、個体性能を評価して行くと言う発想は、私たちがこの20年、自らの評価を放棄した建物と比べられて、やれ風通しだ日本は夏型だと揶揄されてきたものを払拭する魅力に余ると考えられるのてある。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 08:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
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