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住まいづくり報告 福岡パッシブハウス 断熱工事 7
 福岡パッシブハウスには、2階の居室に一般的な平天井がない。いわゆる屋根勾配なりに大きく吹き抜けた空間か広がることになっている。いわゆる小屋裏は、普通の家では熱溜まりになって、夕方以降魔の三角地帯となって熱を室内におろしてくる何とも悪しきゾーンになるが、それがないのである。しっかりと断熱している住まいだから、外皮に囲まれた空間は精一杯使う。そういう発想である。そのためのと言っては何なのだが、30センチの断熱層がしっかりと夏の日射から室内を守ってくれるのである。この作業が完了すれば、いよいよ、パッシブ認定の要となる、C値の確保、気密工事が始まるのである。現場の志気も上がる。連日のムシムシと露特有の雨模様だが、室内は心なしかひんやりしている。まずこの断熱の性能を体感していくのは、これからの季節、職人さんたちなのかもしれないのである。
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| 住まいづくりのヒント | 17:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいづくり報告 福岡パッシブハウス 断熱工事 6
 屋根の断熱が始まった。高性能グラスウールボード100ミリを三枚重ねで実に30センチの厚みとなる予定である。見ていても次々に押し入れられていくグラスウールの厚みは圧巻である。森さんのPHPPによる解析で出た値に従って、この住まいは断熱材を設定しているが、暑くて寒い福岡を象徴しているように思う。地域の気象データをもとに、どちら向きにどう建っているか、近隣に陰を落とす建物はないかなどということまで事細かに設定して得られるデータだから、実に細やかな判定である。福岡だから皆同じという感じにならないところにリアリティーがある。
 福岡パッシブハウスは先頃の震災についても考慮に入れて、現在太陽光発電パネルの設置も検討を始めている。そうなると完全にカーボンニュートラルな住まいとなる見通しなのである。大きなパンのような黄色いグラスウールが、重ねてどんどん入れ込まれていく。
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| 住まいづくり報告 | 12:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
なぜ今パッシブなのか...。3
  そこへ来て、この3.11である。私達は浮かれたエコ・省エネという消費文化の末端でしかない流行を謳歌している矢先に、背中に冷や水を浴びせかけられたと言っても良いのかもしれない。人間が作り出した全てのものをひとたまりもなく持ち去っていく津波の有様は、少なからず何らかのショック症状を私達にあたえ、心に大きな啓示を授けたように思うのである。
 エコ・省エネは、倫理観に基づいたものではなく、切実な生活に関わる、今後私達が行きていくのに必須な問題として真摯に早急に取り組んでいかなければならないことなのである。私達が取り組んできた高性能住宅は確かに快適で一般の在来よりは快適で省エネかもしれない。しかし、スペックとしてはもっともっと向上させ、少ないエネルギーで生活出来るレベルまでの成長巾が残されているのである。とりあえず、ここまで進めばという照準として、ドイツパッシブ研究所が認定するパッシブハウスがある。国内でこれまで2棟の認定を受けているが、それを体験し、自分の仕事の住まいの性能もボトムアップしたい。そう考えたのである。ここ数年、心の中に何となくあった似非なエコ運動からの遊離は、エネルギー問題に貢献する住まいづくりとして、私の中ですっきりと解決したのである。曇りがなければ、突き進むしかないと、いまも駆け続けている。住まいは確実にこの方向へ進化していく、そう確信しながら...。
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| 住まいづくりのヒント | 07:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
福岡パッシブハウス 構造見学会のご案内
 現在工事中の福岡パッシブハウスの構造見学会が開催されます。日時は6月17日、18日の両日。今回の福岡パッシブハウスは、鎌倉、茨城に続いて日本国内で3棟目のドイツパッシブハウス研究所の認定を目指している高性能住宅です。これまで弊社が取り組んできた高性能住宅のある意味究極の到達点と言えるかもしれません。
 エコ・省エネが国家的テーマとなっている現在、これからの日本の住まいを示唆するに十分な先見性を満たしているものだと自負しています。17日には日本のパッシブハウスを先導する一般財団法人パッシブハウスジャパン代表理事で、今回の共同設計者の森みわさんのセミナーも開催されます。本気で次世代に残る省エネの形を模索されている方のご参加をお待ちしております。また、当日は私も常駐の予定です。詳しくは、右の弊社HPバナーから弊社のHPに入っていただき、CONTACTからメールにてお申し込みください。申し込み用紙データを返信いたします。
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| 住まいづくり報告 | 00:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
なぜ今パッシブなのか...。2
 私は当初から、ナチュラルな素材を多用することや、伝統的な工法を積極的に取り入れることを否定しなかったし、むしろそれと先進技術で住まいの基礎的な性能をあげることには矛盾がないことを確信していた。攻撃してきた人たちは、自分たちの牙城が未知の高性能住宅に取り込まれていくのが怖かったのかもしれない。私はせっせと、軸在来という全国共通の地域の大工さんが実践出来る工法をもって、人に優しい素材で住まいをつくり続けてきた。その時々でベストな回答を模索してきただけに、時代の風化はあるにしても、その時々の仕事としては精一杯の者が建てれたと思っている。基礎断熱の合法化や常時換気システムの義務化、シックハウスの検討など、法律の方が徐々にこちらにすり寄ってきた10数年だった。
 近年のエコ・省エネブームは、それを常に願ってきていた私達だけに、何となく肩すかしも多く本来の趣旨とは違う価値観も随分入ってきて、「エコ家電を買いあさり、それを使えばエコ」などという発想がはびこる中、どちらかというとクールな傍観者になることも多かったかもしれない。そんなことより少しでも熱効率のよい住空間をつくった方が良いと吠えながら、せっせと一棟一棟つくってきたのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 13:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
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