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職人の仕事...。3
 特別なことをすると言うよりは、何度も何度も繰り返し身体で覚えた所作を生業としているから、その動きに狂いがない。職人さんとはそう言うものなのかもしれない。その、当たり前のことが素人とは全く別なのである。私達がそれをやるには、時間が途方もなくかかるか、仕上がりが汚いかのどちらかである。だから、職人さんに委ねるのである。
 そう考えると、メンテナンスのことも、充分二時間をかけ、少しずつと考えていくと自ら参加が可能だし、住まいに関しては生涯そう言う付き合いが望ましいのかもしれない。絶対に自分たちでは無理だと思える部分は別として、楽しみながらやれる部分は職人さんの指導を仰ぎながら、何でも屋って見るべきである。彼らは掛け値なく、良い仕事のために労を惜しまない。そして何より、作り出したものを大切に考える客に対してはすこぶる親切であるから、気さくにメンテナンスの相談などする方が得なのである。
 住まいという大きな構築物を支えてくれているのは職人さんの技量である。私はその修練した技術に敬意を表するとともに、一般の方たちにもどんどん肉薄していただいて、その清潔で気持ちの良い世界を味わってほしいと思うのである。JUGEMテーマ:建築
 
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| 住まいづくりのヒント | 19:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
職人の仕事...。2
 以前、伝統工法を肌で感じようと土塗り壁の講習を勉強会で企画したことがある。その時は福岡でも有名な左官の親方を講師で招いて実践をやってもらった。親方は真っ白い洗い立ての白いTシャツとトレパンと言う出で立ちである。粗壁の塗り方の手ほどきを受けたが、泥まみれになってしまっている私達を尻目に、親方ははね泥ひとつない純白のままである。その身のこなしのいちいちまでも研ぎすまされたまさに職人中の職人と言う感じである。その右肩はこんもりしていて数十年の左官仕事で見事に鍛えられコテを持つ右手の軌道範囲が少しでも広い方が有利と、左と比べると異様に長いのである。後天的な奇形とも言えるそのシルエットに私達は羨望と尊敬の眼差しでため息をついたものだった。決してやって出来ないことはないのかもしれないが、道具からして一般の方では持ち得ない様々な道具があるだけでも職人さんの仕事はカチット納まっていくのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 12:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
職人の仕事...。1
 職人さんの仕事とは、という私の質問にお客様は、「自分たちでは出来ないことをやってくれるプロで...」というような回答がほとんどである。間違いではないが、少し私の印象とはズレがある。というのも、職人さんの仕事は素人である皆さんにも充分出来ることがほとんどなのである。ただ、彼らは短期間で低コストでしかも確実に美しく仕上げてくれる。これがプロなのである。
 例えば時間はいくらかかってもかまわないとか、少々荒っぽいところがあっても全然かまわないというならば、素人である皆さんでもこなせる仕事だと言うことが出来るのである。ただ、恐ろしく時間がかかったり、帰って自分の自給計算をすると全然あっていなかったり、しかも出来上がったものが美しくなかったりというリスクは全て自己責任で取らなければならないのである。職人の仕事というのはそう言うものではないだろうか。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいを手づくりする気持ち...。3
 もちろん、私達はプロとして住まい手を寄りよき方向へ導かんと日々精進しなければならないのは当然のことである。「あなたはプロなのにどうして言ってくれなかったの?」という台詞を耳にすることは何よりも私達に取って不幸なことである。ただ、私達もプロとして自覚を持ってお付き合いをしていく以上、住まい手の方にも、既製品をポンと買う意識から脱却して、自分の審美眼に照らし合わせて、納得のいく住まいづくりを徹底して行うという気持ちを持ってほしいのである。きっとその方が楽しいに違いない。達人たちはその苦労よりも多くの喜びを手にしているラである。
 住まい手が楽しみながら、徐々に住まいになじんでいき、やがて私達が介添えすることすら不自然に見えてくると、私達の仕事は終焉を迎える。その時は私がリビングでお茶をしている景色も、どことなく伴走者からお客になっていく。そう言うお宅がもう沢山産まれている。住まいづくりはきっと、性根を入れて楽しんだ方が、苦労も多いが結局のところ得なことだと言えるのである。
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| 住まいづくりのヒント | 17:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいを手づくりする気持ち...。2
 長年この仕事をしてきて、私は何人もの「住まいづくりの達人」とも呼べる素敵なお客様と巡り会ってきたが、彼らの共通点があるとすれば、それは自分の住まいを自分自身で作っているという意識であって、その住まいで暮らしを楽しもうというモチベーションのような気がしてならない。
 手づくり感覚の住まいと言うものは、工業製品のように均質ではないから、身体に馴染みしっくりくるまでは微調整というか改善が必要である。ともすればそれすらクレームにしかねない被害者意識など全くなく、前向きにそれを解決しようとされているのである。私達はそうなればパートナーとして最大限の知恵を振り絞り、しっくりくるまで徹底的にお付き合いをしていくのである。建てられたあとに、よくリビングでお茶などしながら、ここはどうしようあそこはどうしようと止めどない夢の続きを語らい合うことは、住まい手にとってもまた私達にとっても、ちょっとした至福の時なのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 13:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
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