2012.10.31 Wednesday
住まいで何をするか...。5
かつては「ねぐら」だった住まいも、今では随分複雑なものになってきた。何かで読んだが、現代人はoffの日に、一歩も外出をしないという日が結構あると言うのである。確かに、食料などのストックがあれば、調理と排便ができ、通信機器やインターネットで外界とつながっているだけで不便を感じず、もっと言えばその不自然さも感じない時代だと言っても良いのかもしれない。その分、住まいは近代段々大きくなってきていた。少なくとも3.11までそのことに何の疑いも持たない人が多かったのである。ものを溜め込み、豊かだと思いながらも、心がざわつく日々が、あの瞬間に合点がいったのである。
本来、住まいが持っている機能と言うものは、もっとシンプルなものではないだろうかという発想がどこか奥底から湧き出てくる。省エネが避けはれる昨今、基本は過剰な設備機器を付けまくるのではなくて、小さいヴォリウムの設定である。一度この地球上から私的に切り取った空間はずっと管理していかなければならない。そのことを考えておかなければならないのである。
「住まいで何をするか...」ということをもう少し自問自答して住まいづくりを見直したいと最近良く思うのである。
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