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住まいで何をするか...。5
 かつては「ねぐら」だった住まいも、今では随分複雑なものになってきた。何かで読んだが、現代人はoffの日に、一歩も外出をしないという日が結構あると言うのである。確かに、食料などのストックがあれば、調理と排便ができ、通信機器やインターネットで外界とつながっているだけで不便を感じず、もっと言えばその不自然さも感じない時代だと言っても良いのかもしれない。その分、住まいは近代段々大きくなってきていた。少なくとも3.11までそのことに何の疑いも持たない人が多かったのである。ものを溜め込み、豊かだと思いながらも、心がざわつく日々が、あの瞬間に合点がいったのである。
 本来、住まいが持っている機能と言うものは、もっとシンプルなものではないだろうかという発想がどこか奥底から湧き出てくる。省エネが避けはれる昨今、基本は過剰な設備機器を付けまくるのではなくて、小さいヴォリウムの設定である。一度この地球上から私的に切り取った空間はずっと管理していかなければならない。そのことを考えておかなければならないのである。
 「住まいで何をするか...」ということをもう少し自問自答して住まいづくりを見直したいと最近良く思うのである。
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| 住まいづくりのヒント | 16:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいで何をするか...。4
  かつては寝るだけだった室内空間に、様々な要素がなだれ込んだという事を少し書いた。そして今、その要素が見直しを余儀なくされている。3.11の当方大震災が、一見、整備完了ですでに構築され尽くされ、疑う余値もなく半永久的に不変だと思われていた社会インフラの信頼性を、ガラガラと崩壊させたのである。電気が止まり、上下水道が寸断され、ガスもない、津波ですべてを流され、大地の形が想像を絶するほど変わってしまった地帯では、再びその場所で暮らすという事もできないという現実に、果たして進歩してきたのかと思いたくなるほどの無力感を感じて、自分自身が非常に小さく見えたのである。
少しシンプルに考え直す必要があるかもしれない。そんな事をどこかで感じている方も少なくないのではないだろうか。住まいと言う私的な空間で、何をするのかという事を再考する必要性にかられるのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 11:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいで何をするか...。3
 にわか仕立てのライフスタイルは太古から流れる習慣と、欧米スタイルの混在だと言える。キッチンやトイレ、浴室も衛生的に処理出来るようになったために全て屋内に取り込まれてきたのだ。当たり前ではないか、と言われるかもしれないが、こう言う原点の成り立ちは重要である。技術の進歩は制約なくどんな住まいでも作ってしまいそうであるが、生身の人間が暮らす所だから、こう言う事を意識する事は大切である。
 例えばLDKプランにした所で、キッチンの雑多さと美味しく食事する食卓と、そしてくつろぐ居間とを簡単に同一空間にする事は出来ても、意識の中で本当にそれで良いかという事はいつも考えていた方が良いかもしれない。私などはその人の嗜好にあわせて、この当たり前のプランを少しアレンジして、その人にフィットさせるということを良くやる。単に利便性だけではないプランには、その人の血脈に流れるルーツも大きく影響しているからである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいで何をするか...。2
 そう考えると、住まいは進化とともにその中で行われる行為の多様性が頓に増えてきていると言って良い。就寝だけでなく、食事、調理、排便、入浴、読書学習、仕事、娯楽、どうかするとスポーツまで。ありとあらゆる事が屋内で考えられる。自ずとそのためのスペースが必要になり、そのための設えが必要になってくるのである。古代の復元住居を見れば、就寝以外の大半は戸外で行われていたし、意外に思うかもしれないが、日暮れととともに寝て、夜明けとともに戸外へ働きにいく暮らしが案外最近まで行われていたという事を考えれば、今のライフスタイルはごく最近のものだということが出来るのである。
 逆に言えば、にわか仕立てのライフスタイルに、私達はジタバタと対応するべく住まいを開発してきたと言っても良いかもしれない。そこを根底とした発展の途上に今があるのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 11:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいで何をするか...。1
 かつていにしえの昔、人間たちが「住まい」と呼べるものを意識し始めた頃に想像をのばせば、例えば暖をとり、暖かさと身の安全を確保して休息をする焚き火の回りに集まった「家族」の姿が浮かんだりする。それが露天の野営から木陰であったり洞窟の中などになり、やがては屋根をもつ「家」になった。古代遺跡の復元住居などがそれに当たる。そして、近世に至るまでは、住まいはほとんど睡眠と休息をするための空間だったと言っても間違いではない。古民家と言われるものが、炉端に休むワンヴォリウムであることがそれを示している。「立って半畳、寝て一畳」という言葉があるが、最小限スペースの住まいから、徐々に現代のような住まいになってきた急激な変化は、まさに近代の私達の生活パターンの変化に起因するものであると思うのである。特にこの国は、何度もそれまでの習慣を完全否定するほどの革命を乗り越えてきた。明治維新しかり、敗戦と戦後の変革然りである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
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