CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2013 >>
SEO対策
解析
MOBILE
qrcode
ARCHIVES
CATEGORIES
ちっちゃくつくる。1
 やはり、世に言うバブルの時代は私たちの仕事も随分違っていた。戸だての規模も40〜50坪は当たり前て、ゆとりがあれば少しでも大きくというのが常道だった。私も随分大きな住いを造らせていただいたが、一抹の後ろめたさがなくもない。当時はまだ若くて、クライアントも随分目上の方が多かったから、それほど持論を展開して説き伏せるスキルも持ち合わせていなかった故に、ご希望通りの住まいになっているとはいうものの、その後15年、20年と経ってみるとその大きさを持て余しているご家族も少なくないのである。3.11以降の日本は、如何に消費エネルギーを少なくして今の暮らしを維持出来るかということが一命題となってきた。そういう意味では住いはコンパクトな方向へ進んでいるのである。(つづく)
JUGEMテーマ:建築
◆読まれたらココをポチッとお願いします!→にほんブログ村 デザインブログへ ←ここですよ!
※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑
 ←ここも!ここも!
| 住まいづくりのヒント | 08:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
淡々と住まいづくり...。5
 常識とは「絶対多数」だとすれば、その是非は別として、今は景気浮揚をかすかな望みとしてなるべくその流れを作ろうというのが常識かもしれない。それはそれで否定するものではないが、絶対にそれだけでは、成長も質の向上も、はたまた私たち日本人の幸福もないのではないかというのが私の意見である。
 ものづくりをするひとほど、今、それを深く想い、ひとつひとつの創造の中で、かすかでもその常識に一家言をと戦っているのではと思うのである。参院選も間近な今は、どうも常識は想いも寄らぬ方向にある。淡々とそのものづくりを続けて行くしかないと思うが、日々想いのないものづくりが経済の名の下に蔓延してしまうことには何とも切ない想いがしてならない。 淡々と、ただ淡々とぶれずに、ものづくりをするしかないことはわかっていても、ついついなんとかならないことかと今の世相を横目に見つつ、やはり淡々と、淡々とである。
JUGEMテーマ:建築
◆読まれたらココをポチッとお願いします!→にほんブログ村 デザインブログへ ←ここですよ!
※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑
 ←ここも!ここも!
| - | 16:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
淡々と住まいづくり...。4
 物量と貨幣価値だけで何でも値打ちが決まって行くこの社会に、違和感を感じてしまっている人は少なくないのではないか。余りの厭世観に世捨て人のようになってしまってはいけないが、やはり、もうそろそろ別の価値観でものを考えて行かなければ、いつまでたっても心の中のものが満たされて行かない。
 例えば住い造りでは、ただただ手間ひまをかけた方が望ましい手順が沢山ある。工期は、建設コストと直結だから、今ではそう言う大切なことから端折られおざなりにされて行ってしまっている。結局それが、時間に晒されると薄っぺらく、愛着が持てず、何となく新しいものに変えたくなってしまうという悪循環を産んでいるのである。経済を無視してしまえば干上がってしまうが、何だかものづくりという感覚においては、もうひとつ別のビジョンをいつもきちんと持っていたいと思ったりするのである。
(つづく)JUGEMテーマ:建築
◆読まれたらココをポチッとお願いします!→にほんブログ村 デザインブログへ ←ここですよ!
※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑
 ←ここも!ここも!
| 住まいづくりのヒント | 09:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
淡々と住まいづくり...。3
 住まいづくりを、景気浮揚策と位置づけで、安価な量産住宅を沢山建てさせる方向で指導されても、住まいの質の向上にはなかなか結びつかない。本来は、もっと50年、100年という時間スパンで物事を考えなければならないものを、20〜30年で償却してスクラップアンドビルドを繰り返すようでは社会資産としても価値も魅力もない。お金が回ると言ったところで、家族が毎度、親、子、孫とそれぞれ借金して家を建てなければならないという奇異な状態は、国民を豊かにする筈がないし、核家族や都市集中の連鎖すらもブレーキをかけることが出来ないのではないかと思うのである。
 定めた地面に、住まいを建てるということが、もう少し大切に扱われてもよいのではないかという想いは、仕事柄の私の思い込みかも知れないが、いずれにしても、単純に「消費」の対象に扱われることには、いささかの抵抗を覚えてしまうのである。(つづく)
JUGEMテーマ:建築
◆読まれたらココをポチッとお願いします!→にほんブログ村 デザインブログへ ←ここですよ!
※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑
 ←ここも!ここも!
| 住まいづくりのヒント | 17:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
淡々と住まいづくり...。2
 日本の歴史の中で、「住宅産業」という極めて奇異な産業形態を作り出してしまったのは何時頃のことだろうか。戦災による戦後の住宅供給不足に対応するべく、各地で大規模開発や団地計画が実行されて、公社公団の事業がやがて民間の手に委譲されて行った。高度成長期に、どんなものでも作れば売れた時代の名残としか言いようがないのだが、「アベノミックス」なる復古調の政治が経済経済と連呼するほどに、私などは仕事の質が消費者の想いを置き去りにしてどんどん下がって行くことへの危惧の念を抱かないではいられないのである。
 おそらくは、当時から成長し続けてきた大手ハウスメーカーが今でも断然絶対多数のシェアでその主導権を握っている。都度都度の法規改正すら、彼らのためにあるのではないかと思えてしまいそうくらいてある。基本的には経済浮揚の一役を担うという一大命題があり、住まい手ひとりひとりの暮らしがそこに盛り込まれるかと言えば、甚だ疑わしい有様である。(つづく)
JUGEMテーマ:建築
◆読まれたらココをポチッとお願いします!→にほんブログ村 デザインブログへ ←ここですよ!
※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑
 ←ここも!ここも!
| 住まいづくりのヒント | 08:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
| 1/12PAGES | >>